藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
書道ってアナログなイメージですよね(^-^;
自分で字を生み出すものだからもちろんそれは間違いありません。
私は硯で墨を磨ることも日常的です。
墨汁しか使わない方もいらっしゃるかもしれませんが、墨を磨るのも非常に楽しいのですよ!
良い墨には香料が含まれているので磨っていると良い匂いがします♪
先日は漢字や仮名を書くために一気に墨を磨っておりました。
こちらは硯というより硯板ですね。
くぼみがほとんどありません。
こちらの硯板は端渓硯の老坑という、今では石が採取されていない貴重な硯です。
今買おうとしたら数十万円するんじゃないでしょうか?(^-^;
硯はどう違うのか?というと、硯は石の鋒鋩(やすりをイメージ)で墨を磨っているわけですが、その細かさによって墨の色が違って見えたり、滲みが変わってきます。
そんな理由で先日は↑の画像の硯板で磨っていたのですが、大きい紙に書く分の墨量を得ようとすると1時間ほどかかりました。
もちろん自分の手で磨るので大変です(;^_^A
書道やっている方からすると何の新鮮味もない話かもしれませんが、機械が墨を磨ってくれる
「墨磨り機」
というものが世の中には存在します。
10年以上前?に放送されていたタモリさん出演の『トリビアの泉』でも取り上げられていました。
(Youtubeに動画ありますので是非見てみてくださいね!)
先日先生より譲り受けましたので動画を撮影してみました。(墨運堂墨磨機)
黒く回っているのが硯の皿ですね。
そこに墨を押し付けて磨っています。
結構うるさいです笑
これを1時間くらい回していると結構トロトロになった墨液ができます。
単純に墨量が欲しい時には便利な機械です。
しかし弱点が。
硯は先述のとおりそれぞれに違いがあります。
ということで墨磨り機で作った墨液が最高のものになるとは限らないんですよね。
そういう理由で、お気に入りの硯を加工して墨磨り機にセッティングされる方もいらっしゃいます。
書道をするにはわざわざ墨を磨らなくても市販の墨汁を使えば書けます。
しかし、筆に優しくないものがほとんどなんですよね(^-^;
固形墨というのは自然界にあるもので作られているので動物の毛で作られた筆にも優しいです。
なので筆を洗う時にも洗いやすいですね。
またサラサラとしていて筆に墨の含みも良い。
そのため1回の墨継ぎで字が何字も続くし、書きやすい。
だけど墨汁は楽なんで時代は圧倒的にそっちの需要が多いです。
私はあえて時代に逆行します笑
何故なら墨を磨るというアナログの中に楽しみが沢山残されているからです。
墨を磨るからこそ墨を大切に使うというのもあります。
平成生まれですが車もマニュアル車に乗っております。。笑
こういうアナログの楽しさも皆さんに伝えていきたいなと思います!!^^
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