墨を硯で磨って書道を楽しむ
墨液ではなく墨
昨今の書道界ではあまり墨を磨るという文化は盛んではなく、実際のところ私自身も仮名を学ぶようになって初めて墨を磨りました。
墨を磨るとなると時間が掛かる。
仮名の墨を磨る時には500円玉ほどの大きさの水を垂らし、磨りますが大体10~15分掛かります。
一度トロトロにしてから薄めるので大体それくらい掛かりますね。
墨は作られてから時間が経った「枯れた墨が良い」と言われます。
先日母親の実家で見つけたのが↓の墨。
昭和57年製造の呉竹製固形墨「芭蕉」
これはどんな墨なのかネットで調べても出てこなかったのですが、とりあえずタダ同然で仕入れたのでラッキーでした♪
磨った後も墨は変化する
毎日色んな研究をしているわけですが、墨は答えが無いんじゃないかと思うくらい様々な環境条件の中で変化をします。
同じ墨を使っても違う硯を使うと変化が起こります。
こちらは2週間乾かして完全に乾物になっていたものに水を入れたもの。
↑の墨を使うと筆の通ったところが基線となって立体的な書になります。
また色が付いて鮮やかな色紙になりますよね!
どういうものを書けば受け取った方が気に入ってくださるか、とかいつも考えながら書いてます!
書道は硯なり、墨なり、筆なり、紙なり、道具を楽しむというのも大きな趣味になると思います。
これを本格的筆文字Tシャツや他の筆文字グッズに取り入れることは難しいですが、このブログを通してその楽しさを発信できたらと思います!(^^)