墨で木に書く本物の手書き表札
本物の手書き表札を選ぼう
Googleで「手書き 表札」と検索すると、
・表札屋
・手書き風表札
・書家が書く手書き表札
・こだわり手書き表札(←自分です笑)
・手書き筆文字の表札
と言ったワードが出てきます。
次にGoogleで「表札 書道」と検索すると
・書道家による~表札
・デザイン書道家の表札
・日展に入選した書道家~
など、更に色々なワードが出てきます。
私の肩書きは「正統派書道家」で、パッと聞いた時に「なんだそりゃ?」って思われてしまうような名称なのですが、書道家や書家を名乗る方々は世の中に沢山いるものの、現代において誰にでも分かりやすく、書道の王道を行く古典臨書に根差した正統派の書をベースとして、本物の書をお届けしたいがためにこのような肩書きを名乗っております。
ハッキリ言って書道家、書家を名乗るのは誰でも出来ます。
肩書きでも資格でも実力でも実績でもなく、自由に名乗って良いものです。
それ故に、この記事を読まれたアナタが筆を持って「私は書道家です」と名乗れば、その瞬間からアナタは書道家です。笑
つまり肩書きとかは本当にどうでも良いことなんですよね。
むしろ肩書きに騙されてしまうこともあるのでお気を付け下さいね!
私が絶対に譲れないことは、どんな依頼でも全力で字を書き、本物の書道的な手書き筆文字を提供していくことです。
これだけはどれだけ時間が無かろうと、お金が無くなろうと、どんな状況に追い込まれようと譲れないところです。
もちろん28歳で24年間書道をやっていると言っても、他の書道家や先生をされている方々は40年、50年と書道をされていますので、まだまだ若手としか言いようがありません。(2022年1月現在31歳になりました。)
しかし、”長く書道をされているから手書きの表札を上手に書けるか?”となると、それはあり得ません。
”日展に入選されているから、〇〇展で入賞しているから手書きで表札を書くのが上手いか?”
という問いがあったとしても答えはNOです。
作品と実用書は似ているようで全く別物だったりするためです。
それ故に私は実用書というものを大切にしていますし、古典の臨書をして日々自分の書道の腕を磨いております。
古典は数えきれないほどあります。
篆書、隷書、楷書、行書、草書、仮名・・・、全てを学ぶことは大変ですが学ぶべきです。
それによって様々な技法、書く感覚、書作品の見方などを身に着けることができます。
私が「肩書きに騙されないように」と前述したのは、漢字を書くのが得意な書道家だから仮名を書くのが得意というわけではないし、仮名を書くのが上手な先生だからと言って漢字を書くのが得意ではないということです。
私は漢字を上手に書くために仮名を学ぶし、仮名を上手に書くために漢字を学びます。
Instagramアカウントでは日々の書道生活を綴っているだけですが、投稿以外にも沢山の書を学んでおり、その全てが手書き表札の字の出来に繋がっております。
この手書き表札というのは、一番正統派の書の良さが伝わる商品だと実感しておりますので、定番商品のなかでは最も大好きだったりします。
表札だけは誰にも負けないつもりで、それは字のみならず材料から最後の仕上げ、梱包まで徹底して最高のものをお届けできるように努めております。
こちらは日本の歴史の中でも有名な坂本龍馬さんのイメージです。
他の作家と比較すると細めの書き方かもしれませんが、細いながらに骨格と線質のしっかりとした書き方をすることによって、品良くまとめることができます。
楷書を学び、腕を磨くことが表札の仕上がりに繋がる
私は、教わっている先生が楷書が得意ということもあって楷書が得意な教室で育っております。
しかし”比較的得意だった”というだけで、実際のところは磨き足りてなかったというのが実情です。
九成宮醴泉銘という”楷書の極則”とまで言われる字をいつも書いております。
おそらくパソコンの正楷書体の筆文字フォントはこの字から影響されているのだと思います。
こんなこと言うと書道変態的ですが(笑)、本当に美しく無駄の無い字で、見ていて惚れ惚れとする古典です。
書道で学ぶ基本中の基本を学ぶ、最高の臨書教材だと思っています。
私も常々このブログで書いておりますが、九成宮醴泉銘の臨書を見れば、その人の実力が見えてきます。
パソコンでキーボードを叩けば、簡単にまずまずこの字の形に似た字を出力できますが、これを実際に自分の字で書くとなるとそうはいきません。
書道を長くされている方でも書けない人がほとんどです。
私自身、ちゃんと九成宮を書ける先生はあまり見たことがありません。
書道されている方にしか分からないですが、細身の字ですが結構太細いの強弱があるのが特徴です。
また伸びやかで、書けたら非常に気持ち良い字です。
しかし、とにかく難しいので嫌われ者な古典と言っても過言ではありません。
実際の現物も余白を綺麗に取りながら整然と字が並んでおりますので、それを学びます。
マニアックな内容ですが、それが手書きの表札にどう影響するのでしょう?
ここでは明治期に活躍され、内閣総理大臣も務めた伊藤博文さんにご登場頂きました。
単純に書道字典から字を引っ張り出してきて組み合わせれば良いというものではなく、全体のバランスを見たなかでそれぞれの字の調整をしていかなければなりません。
なかでも”藤”の字自体が難しいと、藤井の名を名乗りながら思うのですが、書道家としては毎回生涯最高のその字を書こうと思って責任もって手掛けております。
こちらは学問の神様と言われ有名な菅原道真さんの表札です。
意外と全部の字の中心を取るのが難しいです。
あとは、最後の字まで傾いているように見えないように、だとかも九成宮醴泉銘などの古典から学んだことを活かしています。
字のバランスの取り方を学ぶ、という点でも九成宮醴泉銘は最高の字です。
アンバランスの中に絶妙なバランスが隠されています。
これは書道を学ぶ上で非常に大切なことです。
こちらは行書体ですが、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で話題になった明智光秀さんです。
思うがままに書きたいように字を書くと、表札の狭いスペースの中で字がごちゃごちゃになってしまい、一気に幼稚で暴力的な手書き表札になってしまいます。
そのため”間の取り方”を学ぶ必要があります。
簡単に書けるとお思いの方、簡単には書けません!笑
私のお届けする手書き表札は基本的に行書体でお届けします。
古典的な書き方も取り入れますが、楷書から近すぎず、遠すぎない行書体を書きます。
名前は少数の字なので一つ一つに堂々とした雰囲気を持たせたいからです。
こちらは日本史で戦国武将で有名な武田信玄さんの表札イメージ。
一つ一つの字を堂々とさせ、主張させることによって玄関先に手書き表札が飾られた時に、圧倒的な存在感と風格を備えさせます。
これがもしあなたの名前なら頼りがいのある一家の主に見えることでしょう。
また、家を新築された方へのプレゼントとして毛筆の表札をプレゼントされると、手書き故の”温もり”を感じ取ってもらえて非常に喜んで頂けることと思います。
いずれにしても私は全力で大切なお名前を書かせて頂くことに変わりありません。
本当なら表札も沢山サンプルを書いたものをお見せできれば良いのですが、高級な木曽ヒノキを使用しているがゆえになかなか出来ず申し訳ございませんm(__)m
富山には有名な伝統工芸品である井波彫刻がありますが、手書き表札で使用している木曽ヒノキは、彫刻士の方々が取引していらっしゃる業者様から仕入れします。
目の細かく、綺麗に木目の並んだ木曽ヒノキの表札というのはこれまた何とも言えない上品なモノですよ。
ヒノキの良い点は白いということで、そのため字が引き立つので手書きの字の良さが表れやすいです。
時々欅(ケヤキ)での制作依頼を頂くこともあります。
御覧のように色が濃いです。
また重量的にもずっしりしているのが特徴。
私が手書き表札で基本設定に木曽ヒノキを使用している理由がありまして、見栄え的に字が映えやすいこともあるのですが、表面が下記画像のように筋が通っているため、線の中に凹凸ができてしまいます。
当然そこは後から埋めるのですが、あまりしたくはないのが本音ではあります。笑
なお、藤井碧峰の手書き表札は材料持ち込みでも対応可能です。
その際は【技術料+送料】を頂いており、材料費分お得になります。
たまにご自身で仕入れて安くつけようとされる方がいるのですが、私が材料費をさほど入れていない関係で、よほどのことがない限り止めておいたほうがいいです。
変な材料ですと木の繊維に対してどれだけ滲むか等も分からないので、安物買いの銭失いになりかねません。
それを防ぐにはどうすれば良いのか、ということなのですが、当方では他では手に入らないような迫力ある材料を仕入れております。
側面の分厚さを見て頂ければわかると思うのですが、左(巷で売られる表札の標準的サイズ)に対して1㎝は分厚くしております。
(※表札発売開始時にはこうしておらず、途中から仕様変更しているため、所々イメージ画像は以前の厚さになっています。汗)
これは書道の額の幅にしても、車のホイールにしてもフェンダーにしても、基本的には厚みがあるほうが迫力があって、高級に見えるんですよね。
他の作家が仮にこれを真似しようにも、材料を仕入れる業者との関係性と発注数がそれほどないと不可能なので、この手書き表札の需要が少ない現代に沢山手書き表札を手掛けている私の長所かもしれません。
お届けしやすい価格での「こだわり手書き表札」のご提供
自分で言ってしまいますが、表札一枚にかける熱量と、材料への異常なこだわりを踏まえても、当店の手書き表札は破格です。笑
割に合わないことをしているとお客様からよくお声を頂くのですが、それは何よりもこの手書き表札の制作を楽しみにしているからです。
最近人気が出てきているオーダー筆文字スタンプ(慶弔印・住所印)でも同じことを述べていますが、字の書いている時間や字の仕上がりを考えると破格なんですよね。
しかし、こちらをご自宅に飾られる方の嬉しいお言葉を聞いてると、もっともっと多くの方に私の手書き表札をお届けしたくなり、今のところ20,000円という価格設定にしております。
有名な書道家の方が書かれると軽く2倍以上の値段になると思います。
その名前が欲しくて買われる方には到底私のような者の力及ばないところではあると思いますが、単純に「お手軽に、本物の字で書かれた表札を欲しい」という要望を持たれている方には私の手書き表札がピッタリだと思います。
もちろん20,000円が手頃ではないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ずっと使うものですから安ければ良いというものでも無いので、少しばかり背伸びして頂ければ幸いです。
表札は家の顔となるものだから
表札は家の玄関に飾るものです。
そして手書き表札は、”書いた字に書き手の魂や温もりが宿るもの”です。
『書は人なり』
と常々言われますが本当にその通りです。
間違っても、私は味気ない字を書くつもりはありません。
「手書き表札」というのは沢山ありますが、最高の字で書かれた表札を手にすることは、知り合いに素晴らしい書道家の方がいらっしゃらない限りなかなかできません。
また表札屋さん、ハンコ屋、ホームセンターでも簡単に手に入らないと思います。
(というお声をいつもお客様から頂きながら受注頂いております)
この現状を見て私はネット通販で挑戦したいと思って商品を販売しております。
ネットだと本物の手書き表札に出会えないと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、その予想を私が裏切って見せます。
先日の砺波商工会の砺波商工会議所会報に掲載された時の見出しを書きます。
「誰よりも敷居の低く、されど確かなものを提供する書道ショップ」
これが正統派書道家藤井碧峰の事業テーマです。
敷居の低さというのは価格の低さでもあるかもしれませんが、年齢の低さでもあります。
されど高価格帯で販売されている書道家、書家の方々に引けを取らないどころか上回るものさえご提供するような事業を展開しています。
私は”良い仕事をすること”に異常に執着する人間です。
会社員時代からそうなのですが、何かを任された時に「藤井に任せておけば間違いない」と言われ、少し惜しい点があった時も(あってはいけませんが)「藤井がやって駄目だったなら仕方ないな」と言って頂けるような、最高の仕事のクオリティに挑戦し続けています。
簡単に捉えれば『コストパフォーマンス最強!』みたいな感じで、実際に既に当方で色々なものをご購入されている方からも同じように意見を頂くのですが、私はもっと身近に書道や筆文字と接して頂きたいが故にこのような価格設定にしております。
それぞれの価格設定には理由があります。
表札や看板は「木に書いて終わりでしょ?」って思われるかもしれませんが、書くまでの準備が非常に大変なのです。
↑は川田様の表札制作時に提示した際のイメージ画像ですが、同じ字を色んな書体で沢山書いて、その中から表札に合うものを選び、組み合わせます。
これは極端に沢山書体イメージを提示した時の例ですが、単に沢山書けば良いというものでもなく、一つ一つが古典に根差していて、自信もって送り出せるようにしたうえでお見せしています。
前回手書き表札のブログを書いた際にも触れましたが、手書き表札は字を小さく書く必要があり、素材が木(しかも高級な木曽檜)であるため大変緊張します。
書道をしている身としては字を大きく書くことは簡単なんですが、表札のように書く字が小さくなると手(腕)の可動範囲が少なくなってしまい、”キレの無い字”になってしまうため、そこは本当に腕の見せ所だと感じています。
プロであっても失敗する時はするので、とにかく事前の練習が大切です。
「何故失敗しやすいか?」となると単純に緊張するからです笑
書く相手が紙なら失敗しても交換してしまえばやり直しできますが、木はやり直しがききません。
それ故に、いつになっても緊張する作業です。
失敗してもやり直す方法としては”木を削る”という手段がありますが、これはやはり素材の良さ、表札の風格を失ってしまうことに繋がりかねないので何としても避けたいところです。
名前っていうのは特別なものですよね。
生まれてきて一人一人に与えられる、その人だけのものです。
私の本名の「基生」という名前には”基本を生かす”という意味がこめられています。
同じようにしてあなたのお名前にも、またご家族の方のお名前にも何らかの想いや願いが込められているのではないでしょうか?
そういうことを踏まえると、やはり手書き表札やオーダー筆文字スタンプという商品は名前を大々的に取り扱う商品なだけに、本当に気合いの入る商品です。
何よりもその人だけの、この世に一つしかない商品となるという点において、これほど書道に関わる人間としてやりがいのある仕事は無いのかもしれません。
”基本を生かす”という名前に生まれた私ですが、前述の通り楷書を基礎として徹底的に学んでおります。
世間には「基礎をやり過ぎると面白くない」だとか「臨書をやりすぎると創作が面白くなくなる」「仮名をやり過ぎると・・・」と言った意見もあります。
しかし、手作り表札やオーダー筆文字スタンプに於いては、本当に真面目に古典を学んできた実績が字に現れ、表札の出来上がり具合に大きな影響を与えます。
手書き風は到底手書きに勝てない
言うまでもありませんが、手書き風の表札は手書きに到底勝てません。
それは筆文字ではないと言っても過言ではないと思います。
多くのそれは、その表札のためだけに書かれた字でもフォントでもありません。
どんな字と字の組み合わせでも成り立つような、個性の薄いものです。
私は一つ一つの字に個性を宿らせつつ、全体のまとまりを作ることが得意です。
これは行書を真剣に学んできた書道人として育ったからこそ成せる業です。
流れのある行書は一字一字の中に、更に一画一画の線の中に動きが現れます。
これを上手く調合させて一つの作品としてまとめることがどれだけ大変なことか。
こちらは東京都千代田区の「鮨 誠虎」様の表札。
屋久杉を持ち込みして頂いたものに揮毫いたしました。
はっきり言って楷書や隷書で表札を書くと失敗率も減り楽ちんです。
スピードが比較的遅く、ごまかしが効きます。
行書は流れがあり、表札のような書きにくく、書くスペースも小さいものの場合は特に表現が難しいのです。
それでも他の手書き表札の方との違いを味わっていただきたいが故に、基本的には当方の手書き表札は行書体で頑張ってみようと思っております。
出来ることならば一家の顔となる表札、毎日のように見るものだからこそこだわって正統派書道家藤井碧峰にご依頼頂ければ光栄でございます。
表札に関する最新記事はこちら。
【正統派の書でお届けする手書き表札への熱い気持ち】
【天然銘木手書き表札の種類を追加。歴史人物の名前にてサンプル制作。】
「こだわり手書き表札」(https://original-sho.com/jetb/products/hy1/)
2022年7月現在、使用機器の進化、撮影技術の向上により、より良い画像をお見せできるようになりました。
サンプル画像を色々貼りますので、よければご参考になさってください。