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「幸福」

幸福

どうしても忙しい時は家に引きこもりがちなのですが、基本的に外回りというのが大好きです。
それは新しい出会いがあるから。
会社員時代には無かった楽しみがそこにはあります。

今日も会社員を続けていたら出会えなかった素敵な方にお会いしました。
そこで楽しく会話できている自分がいるのも会社員を辞めた時には想像もできなかったのですが、これも短いながらもここまで全身全霊でやってきたことが活かされていて本当に幸せだなと感じています。

自分の苦労なんて他の方に比べたら何でも無いのかもしれないけど、だからと言って同じ道をみんなして歩めるわけでもないし、その人なりの運命があって、幾多の選択肢を積み重ねてきた中で今があると思えると、本当に無駄にできる一瞬も無いのです。

「幸福」

でも素敵な人に出会えたからといって自分が凄い人になったというわけでもないし、いつも成長するために出会いがもたらされたのだなと思っていれば前向きになれるし。
小さい頃からいつも身の回りには同級生でも年齢違っても先を行く人がいて、その点では恵まれていたなと思います。
雄大な景色が大好きなのも自分を小さく見せてくれるような気がして、これからも追い求めていくものなのでしょうか。

物事は兎に角捉え方のように思う。
ずっと肯定感の持ちようもない時代を生きてきて、本当に何をやっても駄目な人間なんだと思い込んでいた時期もあったけど、会社入って意地でも這いつくばっても仕事できる男になろうと思って、あれが本当に有益な時間でした。
そういう意味では育ててくれた会社に感謝するし、亡くなった恩師にも少しは今の挑戦も自信持って報告できるのかなと思います。
今日お会いした方ともお話していて、会社で働く理由を問うていった時にちゃんと答えを出せるかどうかは大切です。
”お金のために働く”そんなのは長続きしないし、できたとしても手を抜く瞬間が度々生じてしまう。

捉え方によっては”お金をもらって勉強させてもらっている”とも考えられるし、”こんな自分でも雇ってくれて本当に感謝だな”とも思えるし。
自分をちょっと下に見て考えると、色々な環境に感謝できる瞬間が無いでしょうか?
まさしく私の生きている世界観がそれなのですが何でも感謝できるようになります。
(※下に見過ぎると息苦しくなるので注意です)

”こんな実績も少ない書道家に依頼してくださるなんて嬉しいな”
”自分なりに泥臭くやってきただけの書道家ライフを語っているだけなのに真剣に話聞いて頂いて、更にワクワクすると言ってもらえて嬉しいな”
これが普段の感覚で、何も盛ってない話です。
元々そういう性格だというのもあるけど、一番には書道家なって食えなかった時期が長く続いたのがその感覚に繋がりました。

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でもここまできたらもう夢の中なんですよ。
こんなにロクに物事成し遂げてこなかった人間が、バレーボールやっても卓球やっても、会社員やっても大したこともしてこれなかった人間が、今こうして素敵な方々に出会いながら時に大きな仕事をさせて頂いていること。
駄目な奴でも諦めないでずっと真剣に物事に向かってきたら、それなりにはなるということ。

確かにこうなれば良いなと期待しているところは無かったとも言えないけど、自分が一番自分のことを知っているし、その中で到底自分には期待できなかったし。
”どうせまた駄目なんだろう”
そう思いながらも、いつも真っ直ぐに進むという選択肢しか知らなくて、”何なんだこの性格は”と自分にあきれることもあったけど、本当にあきらめた瞬間に終わる自分も見えていたし。

決して表舞台で光輝き、多くの人にもてはやされるような男では無いけど、いま芽が出なくて必死でもがいている人、何かを挑戦したいと思っているけど動けないでいる人、諦めてしまった人に少しばかりの力は与えられるような気がします。
それが自分がこの事業の中で実現していくべき大切にしていることなので、これからも多くの人と出会い、時には化学反応を起こしながら突き進んでいきたいと思います。

この記事の著者

藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。

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