藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
11/23は毎年開催されている、私の出身となる富山大学経済学部岸本ゼミの25周年記念となる【五寿会】に参加して参りました。
岸本ゼミとしては25周年、五寿会という集いが始まってからは15周年となるようで、私自身は2009年からの参加となるはずですので、10年は参加している形になりますが、世代を越えて話合える場が年に一度持てるのは素晴らしいことです。
私は(真面目なので)2009年からずっと1回も休まずに参加しています。
今回はそんな私に恐れ多いものですが、記念品やその他色々とご依頼を頂きまして、嬉しくお仕事をさせて頂いた次第であります。
記念品をどうしようかと、岸本寿生先生より半年以上前よりご相談頂いていたのですが、最終的にはオリジナリティあふれる”扇子”にて制作しました。
こちらは富山大学の正門(北側)から見た経済学部棟の方面を先生が撮影されたもので、晴れた日の冬景色の写真を背景に、私が書いた25の”寿”を組み合わせてデザインしました。
いわゆる百寿図にちなんだちなんだ『二十五寿図』というものになります。
元々”寿”という字にはめでたい意味が込められていますので、非常に縁起の良い一品になったなと感じています。
扇子では分かりにくいものの、真冬の澄んだ綺麗な青空。
こんな空をイメージして、これから歩む未来へと爽やかな気持ちで足を進めたいものだという意味合いも個人的に込めてこのデザインにさせて頂きました。
通常のノベルティでしたらのし袋を使用されると思うのですが、オリジナリティにこだわってデザイン致しました。
何せアイデンティティをモットーとしている岸本ゼミです。
(※アイデンティティとは独自性などの意味を持つ言葉)
先生がお選びになったお気に入りの寿を大きくプリントし、下は大きく書いた字をパソコンにてデータ編集し印刷したものです。
常々私はこのホームページでもお伝えしているように、贈り物というものは特別なものだと説いているわけでありますが、それをトータルデザインにて実現した形になります。
表札や賞状書き、のし袋書き、看板書きなどにはある程度
「これはこう書くべきだ」
という一般的な認識のようなものがあるとは思いますが、私はそれでは想いが伝わるとは思っておりませんし、本当の気遣い・思いやりではないとは思っています。
ある意味異端なのかもしれませんが、思い出に残るものとは画一化されたものには根付きにくいことと考えているために、日々思考を重ねております。
岸本ゼミ25周年記念、五寿会15周年記念のケーキにも字を書かせて頂きました。
2パターンあって、最初は似たような行書で書いていたものの、先生からのご配慮を頂き違う雰囲気の書き方をしてみました。
大変嬉しいことです。
ケーキご披露の後には恐れ多いことながら、今回のデザインの担当者としてスピーチをさせて頂きました。
特に内容は考えていなかったものの、やはりこれから社会人となっていかれる大学生の方々の姿を見ると当時を思い出し、他の方には無いような視点でのお話もできましたし、また今の書道家としての事業をしているなかでのストーリーをお話させて頂きました。
体調も優れない中でのスピーチでちょっと申し訳ない気持ちで終わったのですが、会の後にはOB,OGの先輩方から激励のお言葉も賜り、感激致しました。
私は自分を良く見せるつもりも無いし、悪い点も今後続く人のために惜しみなく話していきたいと考えています。
書道家という職業としては関係ないように見えるような学歴ではありますが、私の中では誇りに思っています。
【富山大学経済学部岸本寿生ゼミナール】
これからもこのような交流の中で良い刺激を受けながら、与えながら、楽しく良い仲間と触れあいたいものです。
岸本先生、この度は25周年本当におめでとうございます。
今後とも宜しくお願い致します。
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