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競書誌で作品を紹介して頂きました

最近は近代詩文書作品が

書作8月号の最優秀作品で近代詩文書作品をご紹介頂きました。
ホームページでのご確認はこちら(https://www.shosaku.net/excellent.php) 
載ったのはこんな作品です。

若山牧水「黒松の老木のうれぞ静かなる風吹けばふき雨降ればふり」
競書誌で作品を紹介して頂きました

これはここ最近の詩文書作品のなかでも一番のお気に入りでしたね。
書作の創作では詩文の意味を考慮して先に漢字の字形だけ決めて、あとは気ままにバーッと書いたりするのですが、これも数枚で気持ちよく筆が走ったものが書けたので出したものです。
手本関係なく、自分の判断で書いて選んで出しているだけなので、一番自分らしく書けているし、他に似ていない書き方ができている点がお気に入りです。

批評では「極めて自然な行書体で、ゆったりとした筆遣いに技量の高さを感じます。力任せにならず、多くを見せる事なく、自然体を貫いている章法は流石です。」とのお言葉を頂きました。
あまり褒められると参ってしまいますが、やはり”力を入れないこと””着飾らないこと”は日頃より意識している点なので、このようなお言葉は嬉しいです。
正統派と言うと漢字の方でのイメージが強いものですが、こういった創作性の強い近代詩文書でも正統は何か求めていきたいです。

とりわけ、こうして写真版に載ることによるメリットは、他の方との違いが分かりやすい点です。
自分で言うのも変ですが数年前の載り方と中身の濃さが違っています。
それは以前は思い切って書いて「当たればラッキー」的なところはあったのですが、今は自分の意思で筆を進めているので作品に対する説明もつくし、本来目立たない書き方だけど載るようになってきているのは線質と章法の進歩によるところでしょうか。

先月号はこの2点が優秀作品に載ってました。

臨「木簡」
競書誌で作品を紹介して頂きました

松尾芭蕉「唐崎の松は花より朧にて」
競書誌で作品を紹介して頂きました

批評について、木簡のほうは「全ての字に含まれるキラキラ輝く渇筆が、きらびやかな作品を自然な流れで完成させた。」、詩文書のほうは「真正面から取り組んだ正攻法の作。仮名の太さがいいですね。時折見せる明るい渇筆が光る。」とのお言葉を頂きました。
この月は両方の作品で渇筆部分をご評価頂けたようで、これも書き方を進化させてきたことによる結果が目に見えて出ている形であります。
その渇筆には様々なものがありまして、書に親しみの無い方からしますと”カスレ”と言ったりもするのですが、私の場合はカスレに見えないのが不思議なのだそうです。
一方で渇筆は使い方次第ということもあり、最近は渇筆を殺すことも大切にしてメリハリを出しています。
渇筆に関しては近々マニアックな記事を投稿するので楽しみにしてお待ちくださいね。

木簡は以前より好きでして、楽しい雰囲気があって良いですよね(素人的コメント)
この詩文書に関しては書いた私自身がスカッとするくらい気持ちよく書いた作品でした。

競書誌で作品を紹介して頂きました

こういう作品の類は色々言う人がいますが、私的には一般の方でも読み易いこと、全体的に字がすわっていること、毒々しくないこと等を大切にし続けたいと思っております。
また、こうした競書誌での学びの中から皆さんにお届けする作品も、より良く、より喜んで頂けるようにしたいです。


<追記>
この投稿の内容に関係ありませんが、古い投稿の中で写真が逆になっていたり右に向いたり左に向いたりしているものがあったのですが、ようやく直すことができました。これは使うソフトの問題なんですよね・・・。
今ではiPhoneのアプリとパソコンでPhotoshopをメインに編集するようになったので、画像の明るさ・見やすさも向上しています。
よくもこんな見にくい投稿を沢山の方が見てくださったなという想いを持ちつつも、「こんな見にくい投稿の人は嫌だ」と思ってページから離れた人もいるかもしれません笑

画像のサイズや文章の打ち方についても書道教室の生徒さんや友人に指摘頂いて改善してきました。(一部放置しています)
いくら”比較的パソコンでの処理作業に慣れている”と言っても、個人レベルでの管理ではこんなものです。
一方で個人では異常だと言われることもできているのでトントンだと思います。

あー、戻れることなら明るく写真を撮れるスマホに変えていれば、という想いと、業務用パソコンではなく画質の良いパソコンにすれば良かったなというところです。
画像がですね、iPhoneで見る明るさとパソコンでは違うのですよ。
私のパソコンは暗いんですよね。
なので、思い切り白くなってしまっている画像もあるかと思います。
あとは色が濃すぎたり、薄かったり。

外部入力でモニター付ければどうにかなるという説もありますが、極力は実物に近い色味が出せるようにしたいので、根本を改善しないことには直せないはず。 
本当なら墨色とかも繊細に分かるような投稿ができれば良いんですけどね。
ある意味では、作品等買って頂いた時に「実物は画面で見るより全然いい!」と思ってもらえるので、良い意味で期待を裏切れているのかもしれませんね。

以上、デジタル書道家の独り言でした。

デジタル書道家

この記事の著者

藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。

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