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けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介

無事作品展示が終了しました

富山県信用組合にて藤井碧峰書作展開催 けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介 

2カ月ほど開催させて頂いておりました富山県信用組合(けんしん)の出町支店における「藤井碧峰書作展」が先日7月3日を持ちまして無事終了いたしました。
わざわざ足を運んで作品展を見て頂いた方々には心より感謝申し上げます。

それらの作品の一部を今回の投稿にて紹介いたします。
ご希望頂いた場合には展示作品の販売もしておりますが、心を込めて書き額装までこだわった作品を機械的に作品の販売をしたくないという私の想いもありまして、価格はあえて提示しないこととしたいと思っております。
商品ページはいずれ制作しますが、基本的にはお問い合わせ頂いた順番で販売しますのでご了承ください。(作品によっては元の作品をベースに複製して作ることもあります)  

作品紹介

【藤井碧峰書作展】(29x18cm)※以下サイズは額を除く作品(紙)のサイズ
けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介 

フレームの内側はガラスで、背面が無いためスタイリッシュ。洋風住宅の壁に掛けるとオシャレです。

【馨】(68x68cm)
けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介 

この馨という字を書いたのは、会ったことのない曾祖父の字だからです。最近郷土史を学んでいますが、その中で家の歴史や地域の歴史に触れ、生きたことのない時に心を寄せ、色々と考えることがあります。

【幸福】(29x21cm)
※販売不可
けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介 けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介

この作品は字の意味と額装のギャップをあえて作りました。これは単純に「今幸せです。えへへ。」という意味で書いた作品ではありません。
「今のあなたは幸せですか?」「幸福とはあなたの中にあるものではないでしょうか?」
考え方次第であらゆる物事の見え方は変わります。この書道家としての活動をしていく中で多くの人と出会い、話し合ってきた中で感じたことがあるからこそ、書きたいと思った作品でした。

【挑戦-挑戦者に無理という言葉はないんだ-】(24x27cm)
けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介 けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介

この言葉に賭ける真っ直ぐな気持ちを大切にしたいので、技巧について考えず気持ちだけで書いた一作。
ずっとこのブログを見ていて頂いている方にはご理解頂けると思いますが、私自身も挑戦者としてずっと歩んできた人生でした。この書道家の事業も同じようにして周りから散々無理だと言われてきたことをやってきたため、同じような気持ちでいる方に送りたい言葉です。

【篤誠】(16x31cm)
けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介 けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介

人情に厚く、誠意があること。
この事業を始めた時からずっと「誠」と「義」いう言葉を大切にしてきました。それは社訓のようなものでもあるかもしれませんが、これを失わずにいれば、人間として、事業として間違った方向にいかないと考えているからです。しかし結局は相手の受け取り方次第というところなので、時にこれが理解頂けないこともありますが、それでも精一杯の誠を尽くすことが大切だと信じています。

【君がいたから笑顔日和】(33x24cm)
※売約済
けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介 けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介

こちらは昨年、難病との闘いの末亡くなった祖父を想って浮かんだ言葉を書きました。
祖母に聞くと、いつでもご飯を食べた後に笑顔で「美味しかったよ」と言ってくれて、入院してからも誰よりも辛いはずなのに看護婦さんたちに嫌な顔一つせず笑顔で接していたそうです。
そんな祖父は残念ながら旅立ってしまいましたが、思い出を語る人の多くは笑顔の祖父を思い浮かべるのではないかと思ったりします。そして、何気ない日常に本当に大切なことがあるのだと気づかされます。
さて、みなさんの周りには一緒にいるだけで笑顔にさせてくれる人はいるでしょうか。願っていても時は取り戻せないから、今という時を大切にしてほしい。そんな祖父の想いが私の身体を介して書かせてくれた作品のように思っています。

【元気】(26x51cm)
けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介

この書道家の活動は多くの方にメッセージを伝えることを大切にしております。メッセージを伝えるために書があるのであって、書道をするためにメッセージを探しているのではありません。より一人でも多くの人に元気や笑顔を届けたい、また癒しとなるような作品をお届けしたりして喜んで頂けたらと願って、日々の与えられた使命に立ち向かっています。

【道】(32x28cm)
けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介 けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介

4月に母校で行った創校記念式での演題に使用した作品です。
「道」。31歳の男が語るには早い気もしますが、この歳になってようやく世の中のことがよく分かり始めました。人生は自分してきた選択の連続の延長線上にあり、良いように流れようと悪いように流れようと自分次第です。変えようと思えば逆風にあたるかもしれませんが、それを乗り越えた先にしか見えない絶景があったりもします。もちろん”運”の存在も大きいです。しかし運の多くは自分の手で引き寄せることができるという事実も、挑戦してきた人にしか分からないことです。
私の進んできた道はまわり道の多い旅ですが、これからもやれるところまでところん突き進んでいきたいです。

【意志あるところに道は開ける】(45x35cm)
けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介 けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介

この作品の前にも同じ言葉で制作したものがありますが、元々はプロ野球に入った選手に贈った作品でした。意志あるところに道は開けるの逆は、意志のないところには道は無いということです。分野問わず素晴らしい活躍をしている人の多くは、強い想いを失わずに懸命に進んできた人です。もし周りを見て羨んでいる人がいるなら、自分に賭けるのが怖かったのではないか。また気持ちが弱かったのではないか。一度きりの人生だからこそ自分の意志に、感情に素直になって、貪欲に生きたいものです。

【徳建名立形端表正空谷傳聲虚堂習聴禍因悪積福縁善慶】千字文より(35x45cm)
※売約済
けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介 けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介

「徳が身に付けば名声があがり、身体の動作が正しければ容貌も正しくなる。人気のない谷に声が響きわたり、人気のない部屋でも声を聞こうと努める。禍は悪業を積み重ねることに因って興り、福は善い行いや慶びからもたらされる。」

私が小さい頃から習っていた水上書道教室では先生が楷書を得意とされていたこともあって、私も今に至るまでずっと楷書を大切にしております。そんな中でよく言われるのが「楷書では作品にならない」という意見です。それはその書き手次第であって、決して北魏風の楷書の書き方をしなくても作品にできると信じています。私は唐以前の楷書、王羲之、欧陽詢、虞世南、褚遂良の楷書を大切にして書いてきたので、それをベースに書いております。そんな楷書作品ですが多くの方に気に入って頂ければ幸いです。

左【臨王羲之「建安帖」】(136x35cm)
右【風と草と光と春のかくれんぼ探してごらんさわってごらん】俵万智(136x35cm)

けんしん藤井碧峰書作展2021作品紹介

毎回の作品展示では古典臨書作品を飾らせて頂いております。これは正統派の書道家を名乗る上で、またこれからの自分への誓いとしても大切にしております。今回は王羲之の「建安帖」より行書作品を書かせて頂きました。王羲之という人は書道の世界における、誰にでも読み易い字を作った人であり、書聖と呼ばれたりもします。その後の時代に名を残した書家がみな王羲之の書を学んだことからもその凄さが分かります。この王羲之をしっかり学ばないことには何が正統であるかを判断することもできないと思います。

詩文書半切作品は俵万智さんの詩を書きました。日頃より自分の言葉で作品を作りたいと思っていますが、多くの素晴らしい作家の方々から学ばせて頂いております。その中には今の自分には到底思い浮かばないものが沢山あり、その心境に近づいてより良い書表現は何かと考えて書き込むことで、もっと良い作品を世に出していきたいと思っています。  

作品展を終えて

富山県信用組合にて藤井碧峰書作展開催 

約2カ月にわたる作品展でしたが、多くの方にお越し頂き本当にありがとうございました。聞くところによりますと、去年より若い方が結構見に来られていて、それだけの目的にお越し頂く方が多かったとのことです。

この活動は書道という土俵でやっているというよりは、活動家としてメッセージを発信するための場所として、全身全霊で挑んでおります。同じ時を生きる人間として、この場に足を運んで頂き、何かを感じ取って頂けたなら本当に喜ばしいことです。作品展にお越し頂くということは、その場所にいくために時間を作ったり、ガソリン使って運転して行ったりと、そこにいる時間だけを頂いているわけではないから、皆さんに来て頂いて絶対に後悔させない、「来て良かった」と思って頂けるように励んでおります。
今回は、会社を退職してから3年が経ったこと、母校での講演会で感じたこと、多くの出逢いと別れ。そういった多くの出来事が作品として、強いメッセージ性を持った展示となりました。

既に次の作品展への準備が進んでおります。8月3日からの北陸銀行砺波支店での作品展示となりますが、また多くの方にご高覧頂ければ幸いです。


〇7月のペン字講座の紹介
砺波市 てらしまDE美文字(寺島呉服店)

【てらしまDE美文字講座】
日時:令和3年7月17日(土)13:30~15:00
場所:〒939-1335 富山県砺波市鷹栖375−1寺島呉服店 2階和室
会費:1,500円(税込)
《お問合せ先》寺島呉服店 0763-32-2614

持ち物:筆ペンorボールペンなど書きなれたペン、ノート等の紙
特典;あなたのお名前お手本をプレゼント!
ペン字講座の後は、お抹茶とお菓子を頂けます。

お気軽にお問い合わせください。

この記事の著者

藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。

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