藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
8/14のことですが、富山県民会館にて行われていた第71回毎日書道展北陸展を見に行ってきました。
こちらに出すのは数年ぶりなのではありますが、以前出していた時より明らかに自分の成長がありましたし、作品展に出されている作品の良し悪しの見方も備わってきました。
数年前に出していた時はお勉強のための出品で、特に気合も入らずに惰性で出していたようなものなので、気に入った作品でもなく、到底お見せできるようなものではありません。笑
なら今回はというと気持ちの入り方が変わり、自分でも残しておきたい作品になりました。
ようやく自分の毎日書道展が始まったような気分です。
【灰褐色の隔壁 黒部の谷を塞ぐ】(自作)
これは富山県の山奥にある黒部ダムのことを詠んだものです。
黒部ダムの雄大な雰囲気を表現してみた次第です。
既に事前審査時に先生方には批評を頂いておるわけですが、良い点も判明しつつ改善点もいくつもあり、作品展に合う作品の書き方というものの学びを深めたいと思いました。
まだ私の作品展活動は始まったばかりなわけでありますが、これからも貪欲に学びたいですね。
これからも富山県を舞台にした作品を多く作っていきたいと思っています。
それは富山出身の多くの書道家の先生方がそうされているのと同じで、富山には言葉にしたくなるような素晴らしい情景が沢山あります。
それを書で表現すること、それが芸術的にも面白いと個人的に感じております。
私の目で見てきた素晴らしい富山を、自分の言葉で表現する。
なかなか技術を要することと思いますが、今後も勉強していきたいです。
作品展に合った作品と言えど、今まで通り古典臨書に基づいた創作活動を行っていく意思は全く変わりません。
むしろ作品展を見に行くたびに想いが強くなります。
現代書道の父、比田井天来先生の門下生がみな全く違う字を書いているように、私も新しいものを創り上げていかなければなりません。
極めて難しい道を選んでいるように思いますが、これも含めて正統派です。
本当の正統派とは何なのか?
それを考えた時に、古典に根ざすことが何よりも正当であり、裏付けのあるものになります。
言葉で語っていても何もならないので、今後の自分にそう誓って前に進みたいと思います。
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