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競書誌「書作」に写真掲載されました

競書誌「書作」2月号

久しぶりに競書誌「書作」にて、最優秀作品として漢字条幅臨書の部で写真掲載して頂けました。

書道 太宗「温泉銘」臨書作品

題材は太宗の「温泉銘」の臨書作品です。

書道 太宗「温泉銘」臨書作品

この字を見た時に印象的なのは、
・伸びやかな線(抑揚)
・細線が多いこと
です。

臨書作品をこういった競書誌や作品展に出す際は、ある程度目立つ字を書くことが要求されるので、原本(古典)を尊重しつつ、墨量を増やして太い箇所を結構作ります。
その一方で細い線もちゃんと作ります。

伸びやかに書いた点は良かったのですが、伸び伸びし過ぎて字が大きかった感じが否めませんが。。。笑
でも自分の表現したかった点は伝わったようだったので嬉しかったですね。

「臨書」はある程度忠実に古典に倣うこと。
「臨書作品」は少し過剰表現しつつも、作品としての表現を取り入れること。

こんな感じで捉えていますが、これは自分の中での駆け引きだったりします。
古典を尊重し過ぎると弱い作品になってしまうので、まず写真には載りません。

単純に魅せる作品だけ書いても写真に載ることは載りますが、自分の中で不満が残ります
(臨書に対する想いが強いので・・・笑)

書道 太宗「温泉銘」臨書作品

ある程度自分流に変えるところはありますが、やり過ぎると臨書から得られるものが減ります。

以前は「魅せる作品」「More power!」ということばかり考えていました
確かに一時期はそれで1年間に最優秀作品で4回、優秀作品で3回写真掲載されたこともありましたが、自分のためにならないと思って方向チェンジしました。

単に目立ちたがり屋やら自信家の人ならそれで良いのでしょうが・・・笑
昨年からは”線のキレ”、所謂”筆勢”を意識するようになって、墨量も控えめ、線の太さも控えめに。

これが今回はそれなりに表現できたかなとは思います。

「書作」という競書誌は全国から強者が沢山出品する競書誌なので非常に勉強になります。
ホームページはこちら

写真載っても載らなくても反省の日々ですが、この競書誌との出会いがキッカケで成長してきただけにおすすめの競書誌ではあります

作品の評価には所属、流派関係なく、純粋に良いモノが選ばれます。 

もちろん成績が全てでは無く、毎月変わる古典の勉強が様々な書法の習得に役立ちます
今後もまたこの競書誌を活用して成長していきたいと思います。

この記事の著者

藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。

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