藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
あなたは退職願(届)を出したことがありますか?
ずっと勤めた会社を辞める際には色んな想いがあるかと思います。
感謝の想いであったり、憎しみであったり。
それは人それぞれです。
いずれにしても去り際は美しく去りたいものです。
私も今年の3月いっぱいで6年間勤めた会社を退職しました。
会社に対する感謝として、退職願は出来る限り美しく書こうと思って沢山書きました。
当ブログでは、その時に私が感じた退職願(届)を書く際の注意点について書いていきます。
2019/9/17作成記事
【筆ペンで美しく退職願・退職届を書こう決定版】
も是非ご覧ください!
おススメは ジェルボールペンです。
油性ボールペンではない理由は、ジェルタイプの方が黒い線がハッキリ浮き立つからです。
(一度書いたものを比較されてみると分かりやすいと思います)
私が日頃使用するジェルボールペンは
・ぺんてる エナージェル0.7mm
・ゼブラ SARASA0.7mm
の2種類です。
0.7mmというのは個人的に使いやすい太さなんですが、太い細いが表現しやすいのが特徴です。
1.0mmになると更に太い細いを表現できますが、字を書くのが速い人でない限り難しいです。
最近のお気に入りはエナージェルですね。
文を縦に書くときは右から順番に書くと思いますが、自分で書いた字に手が当たって字をこすってしまう心配があるのですが、エナージェルはインクが渇くのが早いです。
あとは紙に直接書くだけ!ではありません。
紙の下に何枚か紙を入れましょう。
そうすると紙に食い込むのでボールペンのコントロール性が増すのと、字の強弱がつけやすくなります。
付け加えて下に入れる紙に書くのですが、字を書く位置にサインペンで直線を引きます。
こうすることで、清書用の紙を上に置いた時に真っ直ぐ字を書きやすくなります。
それでは実際に私が提出した退職願を見て頂きましょう。
そんなに感動するものでもないと思います。笑
実際のところ”ハッキリ、丁寧に書く”ということを心がければ良いです。
それを実現するためにも先述のように文章を縦に真っ直ぐ書くのがポイントです。
あとは、漢字を大きく、平仮名を小さく書くというのも、読み易くするうえでは重要です。
線にキレを出したい時には”サッサッと速く書く”のを心がけると太い細いが出て上手く見えます。
細かいことを言えば、
・「退職願」は少し大きめに書く
・自分の名前と社長の名前は同じくらいか、社長を少し大きめに書く
・楷書で書く
という点も気を付けました。
楷書で書く理由ですが、行書で書くと可読性に劣る字になってしまいがちで、平仮名も連綿(続け書き)にしないとバランスが取れないので楷書で書きます。
私自身、行書で書こうと思っていましたが、あくまでも相手にお渡しするものなので、書道人と言えどここは伝わりやすくしなくちゃ駄目だと思い楷書にしました。
そういう理由で、書道好きが退職願で遊んでいると思われたくないため筆ペンの採用も見送り。
たった1枚の退職願を出すために葛藤があり、30枚以上書き直ししました・・・笑
最終的には封筒の字だけ、見ての通り筆ペンで書きました。
退職願の封筒だけは筆ペンで書いた方が風格が出て良いと思います!
美しく書いても汚く書いても、最終的に退職することに変わりはありません。
しかし、その会社での生活の区切りとして心を込めて書いてみては如何でしょうか?
その会社へは感謝でも、憎しみでも、どんな気持ちを持っていても構いません。
ただ最後に美しく、丁寧に退職願(届)を出して、
『必要のないことだけどここまでしたんだ』
と感じることが出来れば良い思い出に変わると思いますよ!
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藤井 碧峰 (Fujii Hekiho)
〒939-1322
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【藤井碧峰書道教室】(https://original-sho.com/jetb/blog/2813/)
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砺波まなび交流館
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曜日:第1,3,4金曜日 9~12時&18~20時半まで
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金沢市薬師谷公民館
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