書道家の分類を書いてみる|書道家=同業者ではない
書道家を実態に応じて分類していく

僕は書道家として生きておりますが、お会いした方から時々「以前こういった書道家の先生にお会いしまして~」という話を聞いたりして、それが時々ジャンル違いの先生だなと感じることが多いです。
でもそんなの一般の方からすると、書道で活動している人はみんな書道家に見えるのではないかという想像もしていて、今回はその分類を作ってみようと思います。
まず書道家というより書家の方が正式な呼び方なのですが、書家だと言葉の響き的に伝わりにくいので、避けて書道家と言うことが多いです。
【書道家?書家?どっちで呼べば良いのか問題を、藤井視点で解説 】
一旦は書道家という記載のもと、分類させていただきます。
世間に多く存在する書道家の分類について、僕が思うやり方で大きく分けるとどうなるのかとなると、、、
・講師
・作家
・パフォーマンス
・プレイヤー
・その他
というところでしょうか。
それぞれの説明はこんな感じです。
ただ、誰でも先生と言われるのがこの世界かもですね(笑)
講師→主に書道教室の運営収入や学校に所属して講師として生きている人
作家→主に書作品の制作・販売を行って生きている人
パフォーマンス→主に書道パフォーマンスを行って生きている人
プレイヤー→それで生計を立てているわけではなく、別の仕事に就きながら書道をやっている人
講師兼作家の人もいれば、プレイヤー兼講師(例:サラリーマンで書道教室も運営している)の人もいると思います。
僕は「7割作家:3割講師」です。
あくまでも”主に何をしているか”というところで見ての分類なので、ご了承ください。
書道の講師とは
書道の講師、いわゆる書道教室の先生は、主に書道教室の運営をして収入を得たり、学校に所属して講師として生きています。
これも完全に分けられるわけではないですが、
・書道教室の先生(民間人として)
・学校の先生(教育機関の中)
という分け方ができるかもしれません。
それぞれ資格を取っているところが違うのですが、前者は各所属団体での師範等の資格、後者は教員免許を取っています。

書道教室の分類にも色々あると思いますが、
・書道教室(手本書かない)
・書道教室(手本書く)
・習字教室(書写)
・実用書教室(ペン字など)
・毛筆デザイン
とか色々ありますね。
藤井碧峰書道教室は手本書かない系ですね。
【習字と書道の違いとは?臨書の重要性を考える 】
書道の作家とは

書道の世界の作家とは、主に書作品の制作・販売を行って生きている人のことです。
書作品は必需品では無いので、それを主として生きていくのが難しいだけに、センスの良さとか、売り方など色々な要素が求められます。
これは分けるの難しいですが、
・工芸作家
・作家
・毛筆デザイナー
といった感じにしておきましょうか。
作家はあまり分けようがないですが、僕は「工芸作家」として存在しています。
お客様に求められたものを、今持っている最高の技術でお届けするという役割。
この仕事の中にデータ納品の筆文字ロゴの制作も含まれます。
では逆に、自分の書きたいものを書いて、展示して、それを買ってもらえるというスタイル。
今のところ良い言葉が無いので「作家」と表現しますね。
毛筆で何かを書いて、作品にして販売している人は「毛筆デザイナー」にしてみます。
実際は書道とか関係ないのですが、毛筆も色々表現できて楽しいですよね。
最近では筆ペンも色が沢山あって楽しいです。

ちなみに作品を書くからと言って、全てが芸術になるわけでなく、書道作品のうち芸術になるものは滅多にありません。
これについてはいずれ書いてみようと思います。
書道パフォーマンスとは
イベント等で、書道パフォーマンスをして生きている人がいらっしゃいます。
僕みたいな地味な人は毛頭やらないタイプの仕事です。
作品を貼り付けるコンパネの準備、大きい筆の準備、大量の墨の準備など想像するだけで大変です。
コンパネを立てて紙を貼ったところに書くのか、地面に紙を広げて書くかによっても雰囲気が変わってきます。
前者だと墨が垂れやすいものの、作品の全体図を見やすいことが多い一方で、後者は墨が垂れる心配は無いものの、作品の全体図が見えにくいです。
ただ上手に書いても盛り上がらず、動きとして魅せるところが求められるので、演劇俳優に近いところもあるかもしれません。

書道のプレイヤーとは
それで生計を立てているわけではなく、別の仕事に就きながら書道をやっている人を、プレイヤーと称しています。
書道をしていると先生と呼ばれたりも、書道家と言われたりもしますが、職という点での書道家から見ると別ジャンルとして設定しました。
その他
その他は書きにくいですが、書道家と名乗って先述のような仕事をしているけど、書道とは何かという点を踏まえずに活動している人は書道家ではないと捉えています。
筆遊びと習字と書道は違います。
ただ、書道家も誰でも名乗れる、デザイナーも誰でも名乗れる、ピアニストも誰でも名乗れる。
認定制度が無いから、そこまで肩書きにこだわる必要は無いのかもしれません。
まとめ
非常に書きにくいことを、極力感情を入れずに書くようにしました。
まだまだ分類しきれないところもありますが、全て「書道家」と呼ばれる人は一緒では無いということを知っていただけたなら幸いです。
どれが一番とかじゃなくて、まずは違いがあるという点です。

日本酒も全部一緒では無い。
薄っぺらい味もあれば濃い味もある。
しかもそれぞれ、良い酒もあれば微妙な酒もある。
山もひとつひとつ違う。
地域、標高だけでは語り切れないものがあり、それが面白いんですよね。




