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夢を叶えた時|【国指定史跡 増山城跡】看板揮毫|富山県砺波市

上杉謙信に三度攻められた越中三大山城「増山城」

先日、砺波市増山にある増山城跡の二ノ丸に、私の揮毫した【国指定史跡 増山城跡】の看板が設置されました。
設置の報告を頂いた翌日に早速現地に行ってまいりました。

増山城跡付近にあるベース基地というべき増山陣屋に車を駐車し、和田川ダムを渡ると冠木門があります。
名誉城主は、落語家の春風亭昇太さんということで、書く場所にある看板に注目すると彼の解説などがいただけるかも!?

冠木門|「国指定史跡増山城跡」看板揮毫|富山県砺波市の書道家
遊歩道|「国指定史跡増山城跡」看板揮毫|富山県砺波市の書道家

越中三大山城と言われるだけに、ちゃんと山を登っていきます。
普請(土木工事)だけで強大な防御機能を得ることができるという山城の雰囲気は、現地に行けば存分に味わえるはずです。

堀切|「国指定史跡増山城跡」看板揮毫|富山県砺波市の書道家

上の写真はF郭付近の堀切。
外敵の侵入防止に使われますが、これも現地に行けば「こりゃ簡単に攻めれませんね」と感じられるはずです。
気分は自然と攻め手になってしまいます。

「国指定史跡 増山城跡」看板揮毫|富山県砺波市増山|越中三大山城

そこから数十メートル登った先に二ノ丸(本丸)があります。
二ノ丸の辺りは平坦な地面が広がり、当時大きな館が建てられていたことを想像させられます。
ここに私、藤井碧峰が揮毫した【国指定史跡 増山城跡】看板がございます。

このお仕事を頂いた時、本当に嬉しくて嬉しくて。
日本史、そして地元砺波市を愛する人間として、こんな日が訪れたことに感激しました。
「いつか増山城に関わるお仕事ができたら」と、実際に思っていただけに一つの夢が叶った瞬間です。

「国指定史跡 増山城跡」看板揮毫|富山県砺波市増山|越中三大山城

小学生の頃より、戦国時代に関心があった私ですが、起業してからも時々戦国時代に関する地を訪れては学んでいました。
このご依頼を頂く1年前、何を思ったかお近くで働かれている知人と2回増山城跡に行って、更に見識を深めていたので、尚更喜びは大きかったです。
こんな運命(=結びつき)があるのか。

先ほど”夢”と書きましたが、私の中の夢はいくつもあります。
起業してから既に叶った夢は、
・立山に関わる仕事をすること
・日本酒に関わる仕事をすること
・20代のうちに大きな仕事をすること
など沢山あり、大きな夢もあれば、細かく設定された夢もあります。

「国指定史跡 増山城跡」看板揮毫|富山県砺波市増山|越中三大山城

でも、強引に手繰り寄せるということはしません。
いつでも自然に動く中で、こうして出合えることがあり、これだからこそ運命を感じて、精一杯頑張れるというものです。

9文字の看板の中に、こんな自分だからこそ表現したい【国指定史跡 増山城跡】の姿を書にしました。
戦国時代の気迫を感じさせる、力強い行書体を意識して書かせていただきました。
黒の看板に白字ということで、その点も考慮して書きました。

魚津市の松倉城、高岡市の守山城と並び「越中三大山城」と呼ばれる砺波市の増山城。
上杉謙信に3度も攻められた、他に例のない、越中の要所と言える城です。

書道家の手書きオーダーメイド表札書道家の手書きオーダーメイド表札
遊歩道|「国指定史跡増山城跡」看板揮毫|富山県砺波市の書道家
二ノ丸付近|「国指定史跡増山城跡」看板揮毫|富山県砺波市の書道家

現地に行けば(と、ひたすら言うほど、現地の地形を味わってほしい)尚更、その山城の魅力を感じられます。
そして、二ノ丸より向こう側にある馬洗池付近からは50センチもある焦土層が見つかっているのこと。
これによって佐々成政が越中に入った1581年に、織田信長方が増山城を焼き払ったということを裏付けることができるとのことです。

神保氏、一向一揆、上杉氏、佐々氏、前田氏などが治めた城ですが、その都度修築・改築が図られて現在の姿になっていったようです。

馬洗池|「国指定史跡増山城跡」看板揮毫|富山県砺波市の書道家
「織田信長」書道家の手書きオーダーメイド表札書道家の手書きオーダーメイド表札
佐々成政 | 書道家の手書きオーダーメイド表札書道家の手書きオーダーメイド表札、天然銘木

といった感じで、意味あり気に戦国武将の名前を書いた表札サンプル画像を組み込ませていますが、これらはそこそこ前に書いたもの。
つまりは、ずっと前から日本史が好きだった、特に中学高校時代は日本史が好きで、それが今でも大きな興味のある分野であることを示しています。
それだけにこの看板揮毫は本当に幸せなことでした!

遊歩道|「国指定史跡増山城跡」看板揮毫|富山県砺波市の書道家
亀山城への道|「国指定史跡増山城跡」看板揮毫|富山県砺波市の書道家

城跡巡りが好きな方、日本史が好きな方のみならず、登山好きな方や、自然が好きな方にもおすすめな場所です。
全国中から沢山の人が訪れる場所ですから、それだけの魅力がある場所だとも言えます。
登山靴がおすすめですが、運動しやすい格好で是非行ってみてください。

日本の城はついつい天守閣のあるもののイメージがありますが、実際にはそうでないものも数多くあります。
そこで楽しめるかどうかは、攻める側の気持ちを想像することと、守る側の気持ちを想像することかなと思います。
建物が無くても、それを想像するだけで無限に楽しめる場所だなと、一人の日本史好きとして感じています。

一ノ丸付近より上和田緑地キャンプ場方面|「国指定史跡増山城跡」看板揮毫|富山県砺波市の書道家

書に興味があって、このブログを読んだ方にはどう受け取られるか分からない、増山城紹介の記事となりました。
ただ私は「日本酒のラベルを書くのが目標です」と書いて、それを待つような書家ではないということ。
必死に書いているだけで仕事を頂けるとは一切思っていません。

仮にそれで仕事を頂けても、本当に良い仕事をできるかは別の話です。
できることなら、他の誰よりもそのことを理解したうえで、それを理解している人だからこそ書ける最高の字をお届けしたい。
これは今も、今後も仕事人として大切にしたい想いです。

だから、今後も郷土の歴史を学びながら、地理を学びながら、他の仕事を学びながらいきます。
大きな挑戦でありながら、これが本当に楽しいと思って活動し続けていきます。

一ノ丸付近より上和田緑地キャンプ場方面|「国指定史跡増山城跡」看板揮毫|富山県砺波市の書道家

〇参考文献
増山城跡リーフレット(砺波市教育委員会)、戦国越中を行く(北日本新聞)
※増山城跡にお寄りの際は、増山陣屋にて増山城跡リーフレットを是非手に取って歩いてみてください。

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