藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
この度、富山が世界に誇る彫刻の街、南砺市井波の彫刻士山﨑新介氏とのタッグにより、起業時より願っていた彫刻表札が実現しました。
私の字は繊細過ぎる(言ってしまえば神経質である)が故に、これまで目にしてきた手彫りの表札では良さが失われる気がして、実現が不可能なように思っていました。
山﨑新介氏は、書への関心が深くあることに加え、細部まで徹底的にこだわる点は当然ながら、表情のある、生きた彫刻を目指している点など、工芸作家として多く共感できることがあることから信頼し、この表札の制作へと繋がりました。
実際に出来上がった彫刻表札は、彫刻ならではの立体感があり、手触り感もある奥ゆかしい一品となりました。
一般的な彫刻表札に比べて主張が控えめなところにも狙いがあり、あくまでも私の正統派の字を最大限に活かせる彫り方として、言わば藤井碧峰の書と山﨑新介氏の彫りの最大公約数と言える表札です。
昭和42年7月 愛知県西尾市に生まれる
昭和61年 富山県立高岡工芸高等学校 デザイン科卒業
昭和61年 二代目南部白雲(故) に師事
平成4年 独立
一級井波木彫刻士/ 井波彫刻伝統工芸士
獅子頭、天狗面、曳山修理等、祭礼に関する仕事多数。
作品は一期一会のものとして、表情のある、生きた彫刻を目指している。
今回の彫刻表札においては藤井碧峰氏の字を手掛けることになり、非常に繊細であり、生命感、立体感がある字であるが故に、木彫刻士としても彫り方を色々と検討しました。
例えば字全体を凹面に彫った表札では、誰にでも分かりやすい彫刻を作れますが、それでは氏の字の特徴が逆に弱まってしまうと感じました。
当方ではかまぼこ彫り(内に膨らむ彫り)にすることで、より繊細な彫りが可能になり、藤井碧峰氏の字の持つ力を損わず、品良く、字の持つエネルギー(勢い)、流れ、立体感、味わいを表現できるように彫刻しました。
時が経っても、その力が薄れる事がないのも、かまぼこ彫りの魅力とも言えます。
ヒノキでもケヤキでも彫ることはできますが、ケヤキの方が硬いため少し深く彫ることができます。
一方で材質的にはヒノキの方が月日を重ねると味わいが増すと感じているため、それぞれの方のお好みで木をお選びいただき、変化も楽しんでいただけると幸いです。
【正統派彫刻表札|井波彫刻】 書道家藤井碧峰がお客様のオーダーに合わせて手書きした字を、富山が世界に誇る彫刻の街、南砺市井波の彫刻士山﨑新介氏が彫る表札です。 古き良きものを愛する正統派の書の職人と彫刻職人による、徹底的にこだわり抜いた彫刻表札を是非味わってください。 【山崎新介氏 略歴】 昭和42年7月 愛知県西尾市に生まれる 昭和61年 富山県立高岡工芸高等学校 デザイン科卒業 昭和61年 二代目南部白雲(故) に師事 平成4年 独立 一級井波木彫刻士/ 井波彫刻伝統工芸士…
彫刻表札の制作依頼の流れについては商品ページに詳しく記載してありますので、ご確認をお願いいたします。
なお、銀行振り込みのみの扱いですので、ご了承くださいませ。
制作代金については少しでも裾野を広くしたいという想いから1字から細かく設定しました。
5字までの制作は基本的に問題ございませんが、6字以上の場合はサイズ等の問題が出てきますので、事前にお問い合わせをお願いいたします。
また、通常の表札の書き方と異なる書き方(小書きやアルファベット等)を求められる場合にも、彫刻可能か事前に確認する必要がありますので、ご了承くださいませ。
おそらく全国で誰よりも多く書いているであろう、天然銘木を使用した手書きオーダーメイド表札シリーズですが、これを既に手にされている方、制作依頼をご検討中の方への説明から始めさせていただきます。
それぞれの商品は個性で分けられていて、それぞれの良さがあって上下関係にはないということです。
シンプルに欲しいと思ったものをお求めいただければ幸いです。
書道家藤井碧峰が木曽桧に手書きする表札 最高級の木材を用いて、誰よりも格好よく、品良くお名前を書かせていただきます。 希望されるお名前、お好みの書体を元に、字形等を時間を掛けて吟味し、心を込めて揮毫いたします。 お客様にとって世界一の表札を作ることが書道家藤井碧峰の使命です。 【制作作業の流れ】 (1) ・ご希望のお名前 ・書体(楷書・行書・隷書) ・希望される雰囲気(【手書き表札、彫刻表札書体ギャラリー】の中のお好みの字をお伝えください) *備考欄に上記内容をご記載くだ…
左は彫刻表札で右は手書き表札です。
手書きは言わば直筆で、左は私の書いた字を彫刻したものに墨入れしたもの。
彫刻表札は立体感が増しますが、元々私の字は立体感がある(と言われる)ので、更に奥行きを作ったような表札になります。
こちらが彫っている際の表札で、この後更に深く彫られました。
彫刻表札がなかなか実現しなかった理由は、自分の繊細な字を託せる方になかなか出逢えなかったからですが、山﨑新介氏も本当に繊細な仕事(彫り)をされる方だからこそ託すことができました。
ここに墨入れをするのですが、ここからは藤井碧峰が筆で墨入れします。
書き手だからこそ墨入れで気にする点を、彫刻士に任せることなく自分の手で行います。
それぞれの職人が最高の仕事をする、最高のパフォーマンスを発揮するためには、正しい分業体制が必要だと考えています。
その後のクリアー塗装も当方で行います。
これについても今回山﨑新介氏と沢山話合いをして、従来通りの表面加工でいくことにしました。
元々はクリアー塗装も蜜蝋もしない、そのままの状態で出すか、希望者のみ表面加工をする方向で検討していましたが、凸凹面に墨を入れると剥離しやすいため、表面から保護膜を作る必要性があると考えました。
クリアー塗装の仕方は学生時代からの自動車整備で積み上げたノウハウがあるので、それで進めさせていただきます。
材料的に考えても、仕上がりの美しさ・品の良さを取っても、今の時点ではクリアー塗装が最良かなと考えています。
それでも当然ですが、木材を使うが故に日に日に変質していきますので、その点も楽しめる方がこの表札を手にされれば幸いです。
古き良きものを愛する正統派の書の職人と彫刻職人による、徹底的にこだわり抜いた彫刻表札ということで、【正統派彫刻表札】と名付けました。
それぞれの職人が最高の仕事をして作る表札だという点において、直筆ではなく彫刻である必要性、価格が追加される理由、それぞれの職人が組む理由など、見えないところまで徹底的に突き詰めて商品を作り上げてきました。
これは私が経営学脳のこんな性格だからこそ生み出せたものですが、それゆえに良い商品になりました。
是非あなたのご自宅でも味わってくださいね。
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