藤井碧峰|正統派書道家 正統派書道家 藤井碧峰|古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求し、書作品やオリジナル商品、筆文字ロゴ等を制作販売しております。命名書、表札、色紙作品、筆文字Tシャツなど幅広く手掛けており、平成生まれの若手書道家として現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指しています。富山、石川にて書道教室も開講中。

書く対象への正しい理解と繊細な作り込みによって得られるもの

福光美術館企画展にて

意外と日常的に美術館に行っております。
主に行くのは南砺市立福光美術館と富山県水墨美術館で、書道以外のものばかり見ているのですが、先日行った「福光美術館 驚きの収蔵品展 ーえっ、これが棟方?これが光瑤?」での学びをここに記します。
特に画像も無いのですが笑
 
実際に見てみて「これが棟方志功かいな?!」みたいな作品もあって、棟方志功ほどの人であっても他人に影響を受けるものだなと思いましたね。
また、石崎光瑤作品は棟方志功同様にいつも常設展で見ていますが、本当に何度見ても圧倒される作品がいつでも見られるのです。
そこに今回は素描画が飾ってありました。
見たものを手で再現する力も素晴らしいですが、見た対象である動植物への正しい理解、例えば骨格であったり鳥の羽の仕組み等への正しい知識が、その絢爛な作品に活かされていると感じました。
繊細なこだわり、つくり込みがどう作品に影響を与えるのか学ぶには非常に良い時間でした。

対象物への正しい理解

 

【上高地・ニホンザル】自然風景ギャラリー「春夏秋冬」

【立山】自然風景ギャラリー「春夏秋冬」
 
絵の世界だと分かりやすいですが、例えば猿とか鳥を描いた時に関節の位置がおかしかったり、足の生えてくる位置がおかしかったら興ざめしますよね。
それがデフォルメしたものであっても物には限度というものがありますから、あくまでも要所を押さえてつくりあげていかないと、見た側には違和感のせいで受け入れられなくなるのかもしれません。
 
これを書道に置き換えると誤字の問題がその興ざめに繋がる要素なのだと思います。
分かっている人にはすぐ見破られるものですし、いくらテレビや公募展で若くして活躍してドヤ顔している人がいても、経験豊富な先輩方には到底適いません。
なので書きまくるしかない、という話ではあるのですが、世の中を見ているとただ古典の法帖を見て書いているだけで、その書く対象の字の形の怪しいと思われる点に気づかない、知らず知らずやってしまっている人も多いのではないかと思います。
自分のセンサーでそれに反応する他ありませんが、そのセンサーは指導者の影響が大きいかもしれませんね。
(どれだけ育ての親、水上先生に五月蠅く言われてきたかという話ですね)
 
もちろん自分も日々気を付けて、念には念で沢山の字典と戦う毎日です。
字典に無い場合は信用できる情報が得られるまで、疑わしきは進めずというやり方で行っております。
これについては私の場合は唐以前の字をベースに判断しておりますが、木簡、残紙の類は怪しいものも多いので、信頼できる字形に直して書いています。
実際にはそれでも不安なものです。
不安なことが悪いかと言えば、それだけ注意して調べるということなので良いと思います。
 
三笑楽酒造株式会社【大吟醸生酒 しぼりたて新酒】【雄山神社 うまくいく守】のデザインを担当
石田三成 | 書道家の手書きオーダーメイド表札書道家の手書きオーダーメイド表札、天然銘木
 
幸いにして幅広く仕事させていただいておりますが、これらのことに触れる時にもやはり書かせていただくものに対して結構調べごとはします。
結構多くのものにおいてしてはいけないことが存在したりするので、そもそもそれは原理原則どういったものなのかを知り、自らがその商品のファンになっていくことで、間違った知識を身に着けてしまうことを避けれる気がします。
あと間違っていそうなことは言わないとか。
こんな不特定多数に見られるホームページで間違ったこと広めても害しかありませんからね。
 

繊細なこだわり、つくり込み

 
書道 書道
 
上の2点を比較していただきたいですが、どっちが高級に見えますか?
下という方は臣という言葉に影響されまくっている模様です。
 
恐らく上になるとは思うのですが、どちらも真面目に書いてはいるものの、毛質の違い(柔らかめの兼毫筆とバリ硬の山馬筆)によって同じ楷書といえど雰囲気がかなり違います。
上はほとんどカスレも無いのですが、下はカスレや枝毛による線が出ていたりして粗っぽいです。
この”粗っぽさ”が高級感を下げていると言えます。
何故かというと手抜きしたように見えるから、急いで書いたように見えるからです。
 
カスレ、自分のなかでは使い分けていますが渇筆については出し方次第で様々な表情を出せると信じています。
<【研究】高い筆(主に羊毛筆)と線質(渇筆)との関係>
という投稿で触れたこともあるのですが、本当に奥深いものですよ。
ただカスレ出したいだけなら濃い墨で書くか、ほうきで掃くようにして書けば簡単に出せますが、私が時々出す潤いのある渇筆というのは生まれ持ったものも若干あるかもしれません。
これらのことはビジュアル的な話であって、そこからどうイメージされるかということは見たその人に委ねられます。
 
でも考えてみてください。
高級料亭に行っても、雑っぽく更に並べた料理なんて無いじゃないですか。
見えるところは当然ですが、見えないところまでひたすら細部までこだわり抜いたものが出されるイメージです。
レクサスの内外装も隅々きっちり作ってありますし、そのチリの合わせ方は凄い品質で作り上げています。
高級車のシートも縫い合わせ方が凄かったりするものです。
これがそこら辺の素人がやった雑なものが混ざっていたとしたら、そのマイナスな1点があるだけで興ざめするものと思います。
 
犬殿(いぬどの)の扁額を揮毫 | 文化財構造計画様 犬殿(いぬどの)の扁額を揮毫 | 文化財構造計画様 
  
自らが書に対して品を大切にしている身ではありますが、誰も見ないだろうなという細かいところまで結構こだわるものです。
でもその細かいこだわりの有無というより、自分が段々繊細なところを表現できるようになってきて、明らかに良くなったことを身をもって体感しているから侮れないなと感じるわけです。

この記事を書いた人

書道家 藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。2013年11月富山県書学会にて師範資格取得。創玄展入賞、毎日展入選歴等あり。

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住所 〒939-1322 富山県砺波市中野252
電話番号 090-6812-3391
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代表者名 藤井基生
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