INFORMATION

BLOG 書道・筆文字

ひたすら集中。

ひたすら集中。

私の更新が途絶える時は制作が追い付いていない時です。
現在藤井碧峰が2人ほど足りない状況で仕事を進めております。
お客様にはご迷惑をお掛けしますが何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

書道作品|富山県の書道家藤井碧峰 

どんなに忙しい時であっても睡眠は欠かせないなと感じます。
書道では作品を書く上で集中力というものが求められるわけですが、寝不足の時は明らかに精度が落ちて失敗する枚数ばかりが増えていきます。
会社員時代もそうだったのですが、お昼休憩の際に5分~10分程度寝るだけで結構集中力が上がるので、とにかくコンディションにこだわります。

難しいのは木の表札への揮毫や卓球のゼッケン(業務過多のため現在は知人のみの受入対応)のように、失敗の許されない一発モノの仕事です。
ちょっとした滲みやセンターのズレによって作品の出来栄えが大きく変わってしまうため非常に気を遣う仕事です。

表札を書く日の朝、調子のすぐれない場合は思い切って寝ます。笑
また、極力雨の日を避けます。(揮毫日、表面処理の日を含めて)
そして家の中全体が静かな時に書くようにしています。
なかなか条件が揃わないこともあり大変なのですが、それだけ神経をつかう仕事です。
他の方には真似できないほどの精度の高い仕事を、一発書きで行う場合には本当にメンタルが大切だなと感じます。

では紙に書く字はいくらでも失敗して良いのか?
と言いますと、失敗すれば失敗するほどコストが増えて自分を苦しめます。
特に高い紙や色紙を使用する場合は、具合の悪い日には失敗作が山となり泣けてきます。

命名書等納品の早さに驚きとお喜びのお言葉を頂けることが多いのですが、それはすぐ簡単に書けるからというわけではなく、単純に調子の良いタイミングにご注文を頂けたという理由がほとんどです。
しかしながら、書けば書くほど精度が上がっていくのも事実です。
作品のクオリティ自体はさほど変わっていなくても、その裏で書いている枚数の削減はできてきています。

書道教室を始めたことも精度を高める大きなきっかけになっています。
生徒さんに「目の前で書いてほしい」と言われた時に何度も失敗していては生徒さんも不安になります。笑
なので教室の前に沢山書いて精度を高め、また要点を予め把握しておくようにしています。
生徒さんもどんどんレベルアップしていくうちに課題のレベルも高いものになります。
紙も大きくなって字数も増えていったりします。
それであっても目の前で示せなければ指導者として失格なのです。

指導者、リーダーというのはどうあるべきなのでしょうか。
それは肩書きを持つことでは無く、人を洗脳する巧みな言葉遣いをすることでもなく、豊富な知識を元に説明することでもなく、生徒さんが純粋な気持ちのままで”こうなりたい”と思う姿を、自らの姿で現すことなのではないでしょうか。
これは卓球の現場においてもそうでした。
特に子供は分かりやすいです。

だからこそ教室の日はより気が引き締まるような想いでいます。
いつも笑い話ばかりしているような書道教室ではありますが、目の前で書く時は間違いなく真剣勝負です。
生徒さんはどんどん成長していかれますが、私も追いつかれることの無いようなスピードで前進していきたいですね。

この記事の著者

藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。

コメントは受け付けていません。

関連記事

プライバシーポリシー / 特定商取引に基づく表記

Copyright © 2018 藤井碧峰|正統派書道家. All rights Reserved.
ショップリンク