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作品用の印を彫りました-書道と篆刻-

印は署名のようなもの

書道において印は切って離せないものであると同時に、「篆刻」というジャンルも身近なものです。

篆刻とは・・・木・石などに印をほること。印刻。

彫ったことの無い方からすると、”石を彫る”というのは難易度の高いことのように思えるかもしれませんが、意外と簡単に彫れます。

木・石などに印をほること。印刻。  

最初は字の部分を彫る方が楽かもしれません。(白文
逆に字の周りを彫ることを朱文と言います。

私は難しいことも知らずに朱文から始めたのですが、それはそれはひどいものでした。

勢いよく彫り過ぎて、字の残すべき箇所に刃をあててしまったり(←あるある)
字が太すぎたり。
外枠を叩き過ぎたり(←あるある)

しかし、篆刻のいいところはやすりで削れば1からやり直せるということです。

書道では新しい紙を出さなくてはいけませんが、篆刻はその点で楽です。
代わりに薄くなりますけどね笑

1週間で6本の印彫り

先週は1週間で6本の印を彫りました。
何の自慢でもなく指を痛めました笑

たまに他人の印を彫ったりしますが、今回は全て自分用です。

作品用の印を彫る-書道と篆刻-

5年ほど前から時々彫ってはいるのですが、当時彫ったものはほとんど残っておりません。
というのも、見ているうちにムズムズして削ってしまうから。

性格なんでしょうかね?(^-^;
彫れば彫るほど、色んな印を見れば見るほど、「もっと良いものが彫れる」と思ってはやり直します。

常に最新作が最良です。

今回はチャリティーでご協力頂きました渡辺先生にも見て頂いたのですが、「彫りが深くなったね」とのコメントも頂きました。

上手な方って彫りが深いんですよね。

当初は「自分で彫った印では作品展では駄目だ」と言われ、やる気を失っていたのですが、
最近ではそういう気も無くなり、【書道の勉強の場】としての篆刻が活きています

字を調べ、字をどのように彫るか、そして外枠はどう処理するか。

これを考えるのは結構勉強になりますね。

私はこうして自分で篆刻したり、自分で墨を磨ったりしており、作品展の成績には直結しないように見えることが、実は書道を学んだり楽しんだりするうえで大切なのではないかと考えています。

「書道とは何か?」
と問われると一言では表せませんが、脱線も良いものですよ♪

この記事の著者

藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。

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