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魚へんの漢字「鰤」「鮪」の書き方

沢山ある魚へんの漢字

魚へんの漢字は沢山あり、よく使いそうなものを並べただけでも、

鮨(すし)、鮃(ひらめ)、鮐(ふぐ)、鯨(くじら)、鱗(うろこ)、鮭(さけ)、
鮹(たこ)、鰻(うなぎ)、鯵(あじ)、鰤(ぶり)、鮎(あゆ)、鱈(たら)、鮮(せん)、
鯛(たい)、鯉(こい)、鰯(いわし)、鮪(まぐろ)、鯖(さば)、鰹(かつお)

など、挙げたらキリがありません。お好きなお魚無かった方すみません_(._.)_  

字典、ネットで探しても書き方分からない字も

魚へんの字は200種類近く?それ以上?あるみたいなんですが、その多くは古くから使われていなかったのか書道字典を調べても殆ど出てきません。

私自身かな交じりの作品を書いている時にも何度か魚へんの字に遭遇してきましたが、その都度悩みました。

先日大学時代の友人よりこんな依頼がありました。
「釣りが好きなので魚の名前を書いた筆文字Tシャツを作ってほしい」

要望を聞いて具体化していったところ、釣りをしていて見せれるようなTシャツにしたいのでTシャツの表側に「鰤狙い」「鮪狙い」と書いてほしいとのことでした。

”鮪”は字典を調べると少しだけ出てきましたが大して参考にならず。笑
”鰤”に関しては一切参考無し!

今回のブログでは書道家兼筆文字デザイナーな私、藤井碧峰がこの難しい字をどのようにして筆文字デザインとして調理したか、ご紹介させて頂きます!

「鰤」の書き方

「鰤」筆文字書き方
「鰤」という字を見てみると
魚+師
というわけで字書では魚へんと師を調べればいいのです。

と簡単に言っても書けませんよね。笑
私も半紙に2,30枚ほど書いてようやくまとまりました。

構造的には、
「鰤」筆文字構造
3つのパーツの高低差&大小を付けて伸びやかな字にしています。
書いていただければ分かりますが、こうしないと横広の字になってしまいます。  

「鮪」の書き方

「鮪」は先ほどと同じ考え方で見ると
魚+有
となりますので、それぞれを字典で調べます。

魚へんの調べ方ですが、他の魚へんの漢字の傾向を調べて組み込みます。
魚の最後の”点4つ””線”になっていたり”大”になっていたりしますので、
全体の雰囲気に合わせて変化させます。

「鮪」筆文字
こちらは行書で書いたバージョンの「鮪」です。
先ほどの「鰤」を行書で書いたのでこちらは却下にしました。

実際に筆文字Tシャツにプリントされたのはこちらの「鮪」
「鮪」筆文字書き方
書体を隷書にしたので雰囲気を一気に変えることに成功しました♪  

釣り好きに着てほしい「鰤狙い」「鮪狙い」本格的筆文字Tシャツ!

先に「鰤狙い」「鮪狙い」本格的筆文字Tシャツの画像を添付させていただきますね。

「鰤狙い」本格的筆文字Tシャツ
「鰤狙い」本格的筆文字メンズTシャツ

「鮪狙い」本格的筆文字Tシャツ
「鮪狙い」本格的筆文字メンズTシャツ

見て頂ければお分かり頂けると思うのですが、Tシャツの色と字の向き、配置も変えてます。

「鰤狙い」本格的筆文字Tシャツに関してですが、行書は隷書に比べて細めになりやすいので背景を黒にすることで字を目立たせています。

白ベースだと字のスペースの関係でどうしても迫力不足になりますので^^;  
あとは”鰤”という字が大きすぎるので配置を変えて全体のバランスを調整しております。

その点で「鮪狙い」本格的筆文字Tシャツは隷書で同じ雰囲気で書けているのでバランスが良いですよね。

友人には2枚注文して頂いたのでこだわって筆文字を使い分けてみましたが、こういうのも1枚1枚に愛着がわくキッカケなのかなと思います。

何よりも筆文字デザイナー本人が楽しんで書いていた、そんな筆文字Tシャツでした♪

この記事の著者

藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。

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