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富山大学Engineプログラム「しごとーく」にて講師をしてきました

『個人で仕事をする 独立した4人の本音トーク』

1月18日のことですが、母校富山大学の授業の一環として行われたEngineプログラム「しごとーく」にて、『個人で仕事をする 独立した4人の本音トーク』というテーマのもと講師をしてきました。

富山大学Engineプログラム「しごとーく」

対象が全学部で、主に1年生。話せるのは10〜15分だと聞き、”何者でもない人が何者かになるための話”が良いと思い、中身を煮詰めました。
この手の話の場合は、自分が何を頑張っても結果を出せない、コンプレックスの塊みたいな人間だったこともあり、学生時代からのことをお話すれば良いなとも思ったのですが、時間が短いことと『個人で仕事をする 独立した4人の本音トーク』というテーマでしたので、主に会社員時代からのお話としてまとめました。

この短い時間で、若いみんなに一番伝えたかったことは、見に来る人もいないと思うけど、ここに記しておこうと思います。  


皆さんには起業をする、就職するなど様々な選択肢があります。
そのうえで“何をするか”ということより、”人としてどう生きるか”ということを考えて、選択してほしいということです。
頭で考えるのではなく、自分の心で感じたことに対して素直になることです。

何故それをするのかという理由が無いと人は頑張れません。
例えば書道をしているから書道家になりたい、というよりかは、人々の気持ちを引き出して作品にして残す仕事をしたいから書道家になる、というようであってほしい。
今書道家として仕事をしていますが、僕にとってはお金よりも、自分じゃなければいけない仕事をすることの方が余程価値がある、やりがいがあって充実しているという点から、この仕事をしています。

富山大学Engineプログラム「しごとーく」

・・・

(最終箇所) 
僕も大学時代、何の特技も無い、コンプレックスだらけの学生でした。
必死でやってきたことの多くで結果を残すことができず、自信の無さにずっと悩まされ続けた人生でした。

「ここで何が何でも成功するんだ」と誓って起業し、1年ほどでお金が無くなって、結果が出せず周りからもボロクソに言われた時も、「また駄目だったか」と思いました。
それでも「いつか必ず見返してやる」と、悔しくても頑張れるのが自分の一番の強みでした。
結局意志あるところにしか道は開けないのです。

 富山大学Engineプログラム「しごとーく」

さて、今皆さんには望む未来がありますか?
自分のやるべきことが見えていますか?

なかなかそんなのは見えない。
今すぐ見えなくても、一度就職してから見えるかもしれない。
慌てる必要は無いけど目の前のこと一つ一つを大切にして、精一杯頑張って欲しいです。

頑張らないと人は考えません。
不確実な人生だからこそ考えて進んだ者が勝ちに近づきます。
そして必死で考えた先に、自分の進むべき道が見えてくるはずです。
その時に勇気を持って挑戦すること。
自分はここで一花咲かせるんだと。

僕にとって起業とは、書道家とは、自分らしく生きること、自分にしかできないことを実現するための手段でした。
“何をするか、ではなく、人としてどう生きるか”。これを意識して、良い学生生活を送っていただきたいと思います。

富山大学Engineプログラム「しごとーく」  


その後、他の3名の方がお話をされ、懇談形式で質疑応答を受けさせていただきました。
32歳にしてこの場に呼んでいただけるとは全く思ってもいなかったのですが、こればかりはその資格を得たと思うほかありません。

福野高校時代に160人中155番をずっと過ごして、今は無くなってしまった砺波の塾で大学受験の戦い方を学び、富山大学に何とか入りました。
14年前、競技スキー部に入っていた僕は全く駄目な自分を経験し、憂鬱な日々を過ごし最終的には退部しました。
共に過ごした仲間を裏切った気がして、更に情けない時間を過ごしましたが、車でおわらサーキットを走り始めてから光が射してきました。

車で走ってから僕は日に日にタイムアップして、速い人となっていきました。
それは道具ありきの話だったかもしれませんが、大学時代という幅広い選択ができる中で、ずっと好きだったスキーに並ぶ、車という存在に目を向けて、資金繰りが厳しいながらもとことんハマり切ったことが、ちょっとした成功体験のようなものへと繋がっていきました。  

セリカ
  

今は将来が不安であっても、選択肢が沢山あるなかで色んな景色を見てみること。
好きなことにとことん打ち込んでみること。
そんな中で自分の行くべき道であったり、求めている物が少しずつ見えてくるのだと思います。

僕は富山大学で良い仲間に出逢い、その時にのめり込んだ車・モータースポーツの世界でも世代を越えた良い仲間に出逢えました。
この出逢いがコンプレックスだらけの人間を、少しずつ光の射すほうへと導いてくれたのを、僕は知っています。
大学に行く目的はそれぞれですが、今だからこそできることを、思う存分やっていただきたいなと願います。

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