伏木古国府に吹く新しい風

高岡市で建築、不動産業を手掛ける島田工業株式会社様がJR伏木駅横のビル2階を改装され「食楽房 如楓庵（にょふうあん）」様をオープンされました。
そして、この度ご縁あって看板の字を書かせて頂きました。

店名は近くの重要文化財勝興寺の土山照慎住職が、伏木古国府に吹く新しい風をイメージして名付けられました。　
店内は和の雰囲気で、富山湾産の魚など地場の食材を使った和食ランチや定食を提供し、夜は一品料理や地酒をそろえ、弁当のテイクアウトもできるお店です。

建物の中にある木の看板も島田社長のこだわりで一緒に材料選びをし、元の木の良さを活かせるようにカットして、揮毫しました。
材料はヒノキで、130cmもある大きな板です。
後から富山新聞さんの取材記事で気づいたのですが、この手書きの如楓庵の看板は外から見上げても見えるんですね。

今回の字は力強く、昔ながらの正統派の書の良さをストレートに引き出したものです。　
JR伏木駅付近に行くと店の横にある大きな看板に心が躍ります。
会社員時代、伏木の地で育てられた身としても、良きご縁に感謝です。

余談にはなりますが、勝興寺は浄土真宗本願寺派の寺院なのではありますが、昨年4月頃に見識を深めるためにお伺いしていたのでした。
ずっと平成の大修理で外観を見れない期間が続いており、会社員時代には比較的近くにいても見に行くことはなかったんですよね。
それからお話頂いたのが昨年の秋頃。
興味を抱いて訪れた地が、何か不思議と繋がっていくことに喜びを感じます。

【追記】
後日、如楓庵にランチをしに行ってきました。
青空が出ていた日のため、より伏木の街のなかにこの看板が映えます。

カウンターの正面には「楓」の色紙額を飾っていただいております。
赤ちゃんの命名書でもよく書かせていただいている字なのですが、元々格好の良い字なので書き手側にも力が入る字です。

如楓庵のお品書きはこんな感じ。
お昼と夜でメニューが変わります。

私は唐揚げ定食を頼んでみました。
揚げ具合が絶妙に良い感じ！

同席した家族は如楓庵おすすめランチを。
これで1,000円はお得ですね、と回し者のごとく言ってみます笑　

伏木の会社に勤めていた時は書道家になるとか一切思わずにいたのですが、会社を去った4年後にこうして大々的に揮毫した字を使っていただいているお店のオープンに関われたことが幸せなことだなと感じます。
特に家族とお店に来れるということは感慨深いものがあり、どれだけこのような意義ある時間を作れるか、チャレンジし続けたいです。

〇食楽房 如楓庵
住所 : 富山県高岡市伏木古国府22(有)SKビル2F(JR伏木駅隣り)
電話 : 0766-44-8533
営業日時 : 11〜14時、15〜21時。火曜日定休

藤井碧峰｜正統派書道家

正統派書道家 藤井碧峰｜古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求し、書作品やオリジナル商品、筆文字ロゴ等を制作販売しております。命名書、表札、色紙作品、筆文字Tシャツなど幅広く手掛けており、平成生まれの若手書道家として現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指しています。富山、石川にて書道教室も開講中。

屋号	藤井碧峰
住所	〒939-1322　富山県砺波市中野252
電話番号	090-6812-3391
営業時間	10:00～18:00
E-mail	info@original-sho.com