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北陸銀行砺波支店藤井碧峰書作展2021作品紹介

作品展示が終了しました

8/2~9/3 北陸銀行砺波支店にて作品展示 8/2~9/3 北陸銀行砺波支店にて作品展示 

約1カ月間開催させて頂いておりました北陸銀行砺波支店における「藤井碧峰書作展」が先日9月3日を持ちまして無事終了いたしました。
わざわざ足を運んで作品展を見て頂いた皆様に心より感謝申し上げます。

それらの作品の一部を今回の投稿にて紹介いたします。
毎回の作品展と同様、展示作品の販売をしておりますが、私が心を込めて書き額装までこだわった作品を機械的なやり取りで販売をしたくないという私の想いもありまして、価格はあえて提示しないことにしております。
お手数をおかけしますが、気になった作品があった場合には、お問い合わせフォーム等にてご連絡をお願いいたします。
(数カ月前のけんしん作品展での作品も是非ご覧くださいね)  

作品紹介

【龍】(68x68cm)<売約済>
北陸銀行砺波支店藤井碧峰書作展2021作品紹介 

私にしては珍しくエネルギッシュに書いたもの。龍は古くより幸運をもたらす存在として伝説や神話に登場してきました。この作品をご覧になった方々に、私たちの愛する砺波に良き流れが訪れますように、という想いで書きました。

【縁-沢山の出逢いにありがとう-(自作)】(21x29cm)
北陸銀行砺波支店藤井碧峰書作展2021作品紹介 北陸銀行砺波支店藤井碧峰書作展2021作品紹介

良きご縁を頂き、地元砺波の街なかにて作品展示活動をさせて頂いております。その中で、あのまま会社員生活を続けていたら出逢えなかった沢山の方々と繋がることが出来ました。会社員をしていてもそれなりに広がりはしますが、あくまでもある程度の枠の中に留まってしまうものです。
この書道家の仕事は、ほとんど際限なく多くの人と関わり合える可能性を持っています。これからも沢山の出逢いがあるでしょうし、予期せぬ出逢いがいつも道を作ることになっているからこそ「ありがとう」の気持ちが伝えたくて、書いた作品です。

【拙誠】(27x24cm)<売約済>
「拙誠」書道色紙作品 「拙誠」書道色紙作品

意味:へたでも真心がこもっている
よくマナーとか言って就活の時には言葉遣いなどを学んだりするものですが、それよりも心のある行動が大切だろうと感じています。旅館の女将さんになるとかなら別だと思いますが、私はこれまで会社員生活やこの書道家活動を通して感じるのは、人間味がある言葉遣い、行動のほうが、相手がどんな大物であっても余程気に入って頂けます。
自分を良く見せようと着飾るより、もっともっと大切なことが世の中にはあると思います。 

【行き過ぎし短き驛や海のどか(正岡子規)】(135x35cm)
北陸銀行砺波支店藤井碧峰書作展2021作品紹介

競書誌の課題より引用して書いたもの。文中にある”のどか”のように心穏やかに書くにはどうすれば良いか、逆に激しい感情を表現するにはどうすれば良いか等、日々色々考えたりします。
私は歌を聞くのが好きなのですが、まずは音色の雰囲気から気に入って、その後に歌詞を見て更に気に入るということが多いようです。
書作品も第一には読む前に雰囲気で良いなと感じて頂き、その後に言葉を読んで気に入って頂ける流れにできたらと思います。

【温良恭倹譲以得之】(35x45cm)
北陸銀行砺波支店藤井碧峰書作展2021作品紹介 北陸銀行砺波支店藤井碧峰書作展2021作品紹介

論語より【温良恭倹譲以得之】(温・良・恭・倹・譲以て之を得たり)・・・「温」は温厚、「良」は善良、「恭」は恭敬、「倹」は倹約、「譲」は謙譲。この五つの徳が備わっていてこそ、することがスムーズに運び、周囲の協力が得られて実績も上がる。
毎回の作品展示で反骨精神のもと書く楷書作品、今回は論語より引用してみました。
”楷書は作品にならないから”と書道の世界でも熱心に練習される方が少ない気がする楷書ですが、一番基礎的でありながらも最もきめ細やかさが求められる書体だと感じているため、今後も様々な書き方に挑戦していきたいです。

【幸せの輪広げよう(自作)】(24x33cm)
北陸銀行砺波支店藤井碧峰書作展2021作品紹介 北陸銀行砺波支店藤井碧峰書作展2021作品紹介

こんな世の中だからこそ、少しでも明るく、前向きに生きてみませんか。いつの時代も自分自身が変わることができても、周りを変えることは難しいです。まずは自分が幸せになって、また自分が実は恵まれていることに気づいて、良い風を起こして、幸せの輪を広げていきませんか。

【臨褚遂良 「枯樹賦」】(138x35cm)
北陸銀行砺波支店藤井碧峰書作展2021作品紹介

「至如白鹿貞松青牛文梓根柢盤魄山崖表裏」・・・敦煌白鹿塞の貞松や、南山の青牛の文梓(あずさの木)などに至っては、根もとは崖の表裏に曲がりくねって千年も栄えている。
1年に1点は古典臨書の掛軸を残そうと考えているのですが、昨年度は王羲之の建安帖、今年は褚遂良の枯樹賦にしてみました。3年前の佐久全国臨書展にて天来賞を頂いた時の作品もお気に入りですが、当時と書き方が若干変わっていることもあり、残すには良い一作となりました。
この古典の持つ色気や哀愁を求めて、今後も自己研鑽に励みたいです。

【言葉より、想いより、たしかな歩みを(自作)】(35x45cm)
北陸銀行砺波支店藤井碧峰書作展2021作品紹介 北陸銀行砺波支店藤井碧峰書作展2021作品紹介

庄西中学校の記念講演の際に、若く希望ある学生達に何を伝えれば良いのかと考えて感じたこと。頭で考えて生まれる言葉や想いよりも、実際に行動して成し遂げたことに説得力がある。ここから更に価値ある行動を繰り返していくことによって、その人の存在自体が説得力のあるものになる。

【和気致祥】(33x24cm)
「和気致祥」書道色紙作品 「和気致祥」書道色紙作品

意味:和やかさが幸いをもたらす。
ずっと良い言葉だと感じていたのですが、意味合いを考えると表現が難しくなかなか書けずにいて、ようやく書けた作品。
この書道家の活動のなかで沢山の経営者の方々と出逢ってきましたが、とある会社では上辺のみならず本当に社員同士が仲良くしているのが分かり、色々お話を聞かせて頂いて勉強になりました。
社長自身の人の良さも不可欠ですが、社員同士がお互いに思いやって、同じベクトルを向いて毎日を歩んで行くと、自然と和やかな雰囲気になり、楽しく充実した日々が訪れます。

【星降る夜、空に見入るのは若葉の心(自作)】(68x35cm)
北陸銀行砺波支店藤井碧峰書作展2021作品紹介
北陸銀行砺波支店藤井碧峰書作展2021作品紹介

2年前の立山山頂雄山神社への看板奉納登山の際に、真夜中に歩いていた美女平でメンバー4人で満天の星に見入っていたことを思い出して作詩したもの。
何歳になっても大自然の中には若く、青かった頃と変わらない心に帰らせてくれる何かがあります。それを見失うことなく時を重ねていきたいものですね。 

作品展を終えて

北陸銀行砺波支店藤井碧峰書作展2021作品紹介 

約1カ月にわたる作品展でしたが、小中学校の夏休み期間を挟んだこともあり、幅広く沢山の方にお越し頂き本当にありがとうございました。不運にも富山県もまん延防止等重点措置によって、なかなか外出も厳しい中でしたが、それでも足を運んで頂けたというのは、銀行という場だったからこそだと思います。

聞くところによりますと、作品に真剣に見入り過ぎて、案内のコールに気づかないお客様が沢山いらっしゃったようで嬉しく思います。(銀行の方々すみません笑)
あとは自作詩の作品が良かったという声も沢山頂けて、私の方向性も間違っていないなと感じた次第です。今しか感じない、伝えられない言葉がありますし、それを見て頂いた方にもちゃんと伝えられるよう、今後も頑張りたいです。 

こうして作品展活動をしていくうちに色んなアイデアが浮かんで、それを実践する場として有難く使わせて頂いているのですが、段々と反響の声を頂けるようになって、”やっぱり良いものには良いと言って頂けるのだな”と感激しております。
額装、軸装もけんしんさんでの作品展と同様に相当こだわって仕上げていったのですが、いつもお店で長々と悩んでしまう私をサポートして頂いている業者の皆様にも心より感謝申し上げます。
作品は単品でも良いものは良いですが、やはり表装してよりその内容が深くなるため、これからもこだわって制作して参りたいと思います。

今後も作品展示の機会が頂けた際には全力で務めさせて頂きますので、是非その際には皆様にご高覧頂けますと幸いです。
一刻も早いコロナ禍の収束をお祈り申し上げます。

この記事の著者

藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。

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