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定義を考える

あらゆる事象の定義を考える

先日始動から2年経った書道教室ですが当初は2名からのスタートで、少し後には5名になりましたが半年以上増えることもないままでした。
戦略的・戦術的には間違いなく、手法的に遅効性であることが想像できていたから「今は我慢時だな」と思いながら、休みなくバイトを沢山しながら耐えていた(という表現が正しい)のです。

結果的には人数が昨年一気に増えたので、金沢教室と砺波の午前教室であと数名受け入れして、全体で35名の教室にしようかと思っていたりします。 
お問い合わせ頂いたり、要望を頂いていることを考えるとまだまだ人数を増やすことはできると感じていますが、自分の能力的にあまり多くの人を相手できるほどの器量が無いと感じているので無理はしません。

コロナ禍の影響もあり、ほとんどの書道教室で生徒が減ったと聞いておりますが、その流れの中で生徒さんが増えた理由として
・若いから
・ネットが使えるから
という意見も頂いたりしますが、果たしてそうなのでしょうか。 
私は自分という時間を生きている限り、それでは説明のつかないことをちゃんと理論的にしているから結果が出ているという気がします。

「定義」

会社員時代から大切にしているものはPrinciple(原理・原則)やSimple&Cleanという考え方ですが、最近良い言葉を見つけたのですが【定義】という言葉です。

あらゆる物事における定義とは何なのか。
その定義は世の実態に対して本当にリンクしているのか。
これを考えた時、実態というのは結構滅茶苦茶なことをしているんです。

あらゆる物事には既に定義があるかもしれませんが、それに流されるのではなく時代感覚に基づいた【再定義】というものが必要になってくると思います。
再定義をする上では客観視というものが極めて大切です。
その業界ばかりを知っている人には意外と難しいものですがシンプルに考えれば良い。

私は書道家の仕事を始めようと思った時、その定義を確認し、再定義した際に自分の純粋な感覚・感情というものが世の書道の先生方とかけ離れていて、一般人の方と近いことに気が付きました。
そして原理・原則を捉えた考え方からは、相手の方に納得して頂きやすい発想が得られやすいということが言えます。
原理・原則を見つめることは、健全で純粋な心もち、誠実さがあってこそ成り立ちます。
この作業を会社員時代から幾度となく繰り返してきましたが、如何に過去の自分が馬鹿な過ちをしてきたのかと相当なショックを受けます(笑

たまに『どうすれば書道家の仕事で生計を立てていけますか?』というメールを頂いたりしますが、一番良いのは「書道家とはどういう仕事だろうか」「自分はどういう仕事をしたいのか」ということを考えることだと思います。
答えは他人の中にあるのではなく自己の中にあるはずです。
もし無ければ多くを経験する他ありません。

「酒を与えて下さい」本格的筆文字レディースTシャツ

当初は筆文字Tシャツ&筆文字スマホケース(今は生産終了)で始めた当事業ですが、これを見て「この人上手くいかないだろうな」と思った人は残念ながら浅はかなお考えでした。
その裏には用意周到な戦略があり、遅効性ではありましたがそのおかげで今この世界で生きていられます。
そこには多趣味であったことや経営学を学んできたことが非常に活きております。

しかしながら、最終的には運であります。
どのタイミングで土俵に上がれるか、というのは神のみぞ知ることであり、ただ成功することだけを信じて突き進むしかありません。
その時に心の支えになるのはこれまでの経験と、関わっていることに対して徹底的に考えた日々のことです。 
自分はこれまで何やっても上手くいかなかったので、とんでもない努力の先に総力を尽くしたうえで上手くいけたら良いなと思っていたので、それがこの事業が軌道に乗ることだと信じてやってきました。
会社も辞めているし、歳のこともあるし、家建てた借金もあるし、そういう状況が良い意味で自分を追い込みます。

こういう状況だからこそ応援してくれる人がいます。
中途半端に「小遣い稼ぎ程度で良いや」という方は、周りも応援のしようが無いしついてきません。
何よりも自分がそこまでの必死さを持ってして物事にあたれないと思うのです。

だから何を言いたいかと言いますと、運というものはある程度自分で引き寄せられるということです。
とにかく考えて考えて全力を尽くして、我慢する時があってもただひたむきに進んでいれば、必ず誰かが見ていてくれるのだと、必ず光が射す日が来るのだと信じています。

この記事の著者

藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。

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