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もし無名の経営学好きな人が書道家になったら

もしドラのような・・・

岩崎夏海さんの著書
【もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら】
は有名な本でご存知の方も多いと思いますが、私も大学時代に読んで面白いなと思った1冊です。

最近当ホームページは書道のネタが少ない気がするのですが(笑)、そのような書道に偏った投稿はどの書道家でもできることなので、あえて私がする必要もないという認識はあります。

そもそも私は中学生時代より起業に興味があり、それに合わせた進路を進んで大学時代には経営学を学んだのですが、今”書道家”という仕事をしていると「大学まで出させてもらってもったいない!」と余計なことを言われがちなのであります。
ではその方たちに問いたいのですが、大学で学んだことを生かせている人はどれだけいるのかと聞きたいところで、これが日本の教育の闇に迫っていく大きなポイントではあると思っています。

書道家になるには?収入は?有名な書道家は凄い書道家?

私のように書道家という世界で、
・自分より上手い人が沢山いる
・滅多に成功しない
などといった勝負をする人間は、この過酷な環境下でも何らかの優位性を見出す必要があります。

この点において私が起業時にこの事業のテーマにしたのは、先ほどの本の名を真似ると【もし無名の経営学好きな人が書道家になったら】といったような感じでした。

私のように無名で書道家やアートの世界で勝負しようという危険な人はなかなかいないと思うのですが、書道家を名乗るには字が良いことは前提です。
これは思い込みでは駄目で、常に磨き続ける必要があるのは言うまでもありません。

それに加えて経営戦略をどうするかというところが問題です。
この点では大学で基礎を学んではいるものの、はっきり言って基礎というのはありきたりなものであって、それを単純に行うとどうなるかと言うと、誰もが辿り着くところには行けるという程度です。
また、経営学で学ぶ多くのことは大企業の話なので、基本的にそのまま自分の事業に移行して使えるものではありません。

この点で言うと、巷にあるビジネス書を読んで様々な手法を学ぶのが良いと思います。
私も仮にも経営学の世界を学んだものですので、逆に学んでいない人の意見というものも積極的に取り入れていかなければいけません。
しかし結局は自分の事業で真似出来ることは限られていて、成功とは再現性の低いものですので独自のもの・独自のやり方を見出していかなければなりません。 

私の場合は他の素晴らしい書道家の先生方に劣る点を補うために、持てる全てのリソースを投入して戦っているというのが現状であります。
アクティブだと言われますが、根本的には引っ込み思案ですのでゴリ押しの営業などできるわけもなくその中で上手く事業が回るやり方を見つけて行っているところです。

私は「人生はなるようにしかならん」と思っているのですが、これまでの人生を振り返り、卓球、スキー、登山、車、旅行、大学で学んだこと、会社員時代の経験、全てが今にちゃんと生きていると
思っているし、それをこのようにこれまでのブログでも記述している次第であります。

立山山頂雄山神社奉納登山|富山県の書道家藤井碧峰

なので先に述べた、「大学まで出させてもらってもったいない!」というお言葉は、上っ面だけで捉えられたものであり、ある意味では多くの卒業者より活かせている可能性があります。

逆に会社員時代はほとんどそれを活かせていなかったと思います。
「良い会社に入ったのにもったいない!」とも言われましたが、結局は上っ面の話であってこうして仕事を変えた理由は昔の価値観では言い尽くせないものがあります。

書道家として仕事を進めていく上での判断は経営者として果たしております。
この仕事は良かれ悪かれ自分に帰ってくるものですので、そのような言葉があるのかは分かりませんが私の中では”等身大ビジネス”と表現しています。
自分の中での判断、行動が正しければ事業は大きくなるし、失敗すれば落ち込みます。

企業経営とは結局”人”なので、どんなビジョンを持っていようと人次第というところです。
いくら経営者が優れていても周りがついてこなければ状況は厳しいものです。
この点で言えば私はほぼほぼ一人で完結するような話ではあります。
なので尚更安心して、経営について学んだことを積極的に事業に取りこんで成果を見ていられるというのはあります。

経営者のなかには「経営学なんて学ばなくても経営はできるよ」と言う人もいるのですが、
それには疑問があり、経営はできていても成功しているかどうかは別です。
そのコメントに対して、私は「経営学を学んだ者としてフルにそれを活かした事業展開をします」と言うまでです。

大学の経営学の授業では基礎的なことを学ぶことはできますが、授業中に実践はできません。
【基礎と応用】といった形で、今は応用を行っている舞台としてこの書道家の事業をしています。
要はこの書道家藤井碧峰という事業は実験室なのです。
元々好きで学んでいる学問ですので、これを実際に自分の人生を使って活かしていけることは大きな喜びです。

これを多くの学生に問いたいところですが、
・果たしてその学問はあなたの好きなものか
・好きな仕事に結びつく学問なのか
ということを見つめ直すと良いです。

例えそこにズレがあったから問題があるというものではなく、何を活かそうと活かさないようにしようと、結局はその人次第ということなので慌てる必要は全くありません。
私のように都合の良い人間はどんな状況に追い込まれても良いように捉えることができるので良かったら是非真似てみてください。  

自分で出した結論を自分で試す

大学時代に経営学を学んで、これからは「Solution business」の時代だと、独り思い込んでいました。Solution businessとは問題解決のことです。
このことについて先日福祉関係のグループのところで発表させて頂いたことも、聞いた方々には自分の仕事を考える良い機会になったようで良かったです。

事業を展開するに際して様々な物事における問題解決を考えるのですが、この時に活きるのは幅広い分野を見つめてきたという経験です。
尚且つユーザー目線と書道家目線を持つことと経営者目線が大切です。

よく何かに熱い人達はその想いを共有できる人同士で集まることが多いのですが、その中には大きな爆発的な力を生み出す可能性が秘められてはいるのですが、大体業界の中における固定概念やしがらみにとらわれがちで、ユーザーが求めているものにはたどり着けなかったりするというのが私の感じているところであります。

なのである意味ではドライな目線で判断できる人が必要だということで、私もその福祉のグループに参加させて頂いております。
私は私で他のジャンルの方と接することが、新しい思考に繋がるためお互いにメリットがあるのは言うまでもありません。

大体は一般人からすればくだらないしがらみです。
あらゆる事象におけるプリンシプル=原理原則を見つめ直せば、そこに需要側と供給側の大きな食い違いに気づくこともあります。

「解決」ソリューションビジネスと

就活の際に「御社で社会貢献を~」と言う名セリフもあるのですが、正直言って基本的には仕事すること自体が社会貢献になっています。
では事業としての需要はというと、世の中から必要とされているかどうかだと思います。
必要がなくなれば仕事は少なくなります。

この点で言えば、書道家と呼ばれる人が多いこの世の中で、いかにして
「藤井碧峰でなければ駄目だ」
「藤井に頼みたい」 
という状況を作り出せるかがお仕事に繋がるわけです。

当初は柔軟性のなかったこの事業も、多くのお客様のご要望をもとにして事業展開してきて多くの喜びのお言葉を頂いてきました。
相手のことを想えば想うほど良い仕事ができて、良いお言葉を頂けるものです。
それを実感できているからこそ、楽しみながら良い仕事ができるということです。

先日オーダーメイドでの作品の制作を頂いて納品させて頂いたお方よりお手紙を頂きました。
これもまた大変嬉しいことで最高のご褒美なのです。
何か問題を抱えている人がいる時にその助けとなれば幸せではありませんか?
どうしても一個人で解決されないものがある限り、その未来には幸せがあります。

その幸せをお届けできる一人としてこれからも使命を全うしたいと思います。

この記事の著者

藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。

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