藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
藤井碧峰書作展が5月25日から7月9日まで北陸銀行砺波支店にて開催されます。
このお話を頂いたのがまさにコロナウイルスの問題が本格的に取り上げられてからのことで、”こんな時期にお話を頂いたからには、そういう時にしかできないことを”と考えました。
日頃お節介が多いとは思っておりますが、今の自分に何ができるのだろう、思っていても行動しなければ何も伝わらないし、まずはやってみることだと思って色々計画しました。
私もこの砺波に生まれ育ち30年が経ちます。
書道家として起業当初はオンラインショップを利用してTシャツ等を制作していました。
でもトラブルが起きてから砺波市内や富山県内のお店を積極的に利用するようになって、信頼できるお店を見つけたし、顔を合わせるからこその良い関係を気づいてきて、そこから多くのことを学んできました。
これがずっと会社員だったら、そんな砺波や富山の人の良さを知ることもなく過ごしていたのだろうと思うと、本当に良いご縁があったのだと感じています。
こんな地味な書道家ですが、こんな人間にしてもらったのも砺波、富山で育ったからだろうし、そういう意味でも感謝です。
そして、そんな経験をしたからこそ、地元の方々への感謝も感じるようになったし、では逆に自分には何ができるのだろうか、何を与えられるのか、これが永遠の課題です。
街の人達も濃厚接触や外出自粛で大変な思いをされていることと思います。
私も自分なりにですが影響は出ています。
だからといって悲観的になるのではなく、自分は書道家として活動家として、何かを訴えていかなければいけません。
少なくとも現状をどん底ではないと思っているので、とにかく前に進むしかない。
でもそれを他人に押し付けても、相手には相手の立場があるし・・・
だけど、砺波の街を応援したい。
どうすれば伝わるだろう。
それが北陸銀行の展示の依頼を頂いた時からの悩みでした。
本当に考えに考えて、搬入前日にようやく言葉がまとまって、一気呵成に書いたのが今回の一番大きな作品です。
技術的には不味いところもあるのかもしれませんが、自分から湧き出た言葉を自分なりの表現で創り出しました。
みんながみんな受け入れてくださるとは思いませんが、一人でも多くの人に伝われば光栄です。
【北陸銀行砺波支店】
富山県砺波市本町5−17
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