藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
こんにちは。
10日ほど更新をしていないと不安になる書道家、藤井碧峰でございます。
この期間、仕事をそこそこかかえていたのと、毎日書道展の作品制作に追われておりました。コロナウイルスの影響で東京の教室に行くことすらできず、その教室もイレギュラーな感じになっており、制作もイレギュラーな日程にて進めて参りました。
また修理に出していた筆が返ってこないということもあり、〆切の1週間前になって到着して相当厳しい状況で制作をしておりました。
紙も無くなって、急遽仕入れた2反(1反50枚)もすぐ無くなって、締切日の前日の午後に業者さんにお願いして配達して頂いて、何とか出来る範囲での全力を尽くしてみました。
そうして制作した毎日書道展の作品は、残念なことに中止の報告を受けて、他の作品展の作品になりそうな感じでございます。
残念ですけど、結果云々よりもこの頑張った過程が大切だと思うと、今回はこれまでの中でも一番収穫の多かった制作であったので良かったなと感じております。
これまでも書いていたけど、正統派としての自分の方向性と公募展で求められるものとの交わりを深く感じる制作でした。
ここ最近の投稿でコロナウイルスという語句を何度記しているか分かりませんが、どこに行ってもその会話が絶えません。
もちろん当たり前のように当店も売上は落ちるわけです。
書作品はやはりぜいたく品なのかなと感じたりします。
書道用品店さんも多くの作品展が中止になり、書道教室も休止しているところが多くなり泣き泣きだと思います。
自分はあえてこのタイミングで高いものを買ったりしていますが、それも一人の力ではどうしようもないところでしょうか・・・
このホームページは書道家、書道関連の方が多くご覧になるホームページなのであえて記しておきます。
書道に関わるものとして、書道用品店や表装関連、製造業者等は同士みたいなものです。
我々書を愛する者が、日頃書を楽しませて頂いているのもそんな業者のおかげです。
作品展が多く中止になっているということは、紙や墨を使って頂いたり、表装の機会を失い利益を失うことになります。
常にそういう回転をしていないと商売として成り立ちにくいと思います。
この状況が続けば、あなたにとって大切な業者も・・・
だから作品展が中止になって浮いたお金を書道界に落としませんか?というのが私の提案。
他のInstagramの方も仰っていたけど、書道教室ができないと食べていけない先生もいると思います。
自分が習っている師匠の作品をあえて今依頼して買うというのもありかと思います。
こんな気の滅入る日々だから癒される作品を、とか元気の出る作品を、とか。
もちろん異論もあるかもしれません。
給料減るのが目に見えているとそうもできないですよね。
そういう方は、今自分に何ができるか考えて行動して頂ければと思います。
日本人の悪いところは自粛自粛と言って、前に進むことを考えないことです。
それは将来的に無駄な時間を過ごしたと思われても仕方ありません。
親友がテノール歌手をやっています。
先日たまたま会ったのですが、やはりオペラもコンサートも教室も出来ないので厳しいです。
そこで彼は作詞作曲に没頭するとのことでした。
そうするしかないよね、という感じもしますが、時間を有効活用することは言うまでも無く大切です。
私もこの時だからこそ、前向きに動きたいと思います。
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