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BLOG 書道・筆文字

生活空間における書と作品展示

書作品をあなたの生活空間に

今回の(前回も)富山県信用組合での作品展示は生活空間に馴染むことを意識した作品がほとんどです。

それは元々書道家として独立起業した頃からずっと大切にしていることで、書道家が自己満足で出す作品や字は一般人に受け入れられないと考えているからです。

作品展示開始から1週間程度経ちますが、銀行員の方々から「結構沢山の人がじっくり見ていかれていて凄いですよ」との話もあり嬉しく感じております。

そんな状況ですので微妙に作品を追加したりと手入れをマメにしております。
これは一足お先に公開の作品。

「南無阿弥陀仏」の掛け軸です。
一番良い表装にして頂きました。
これについては今月中には商品ページに掲載しようと思っています。

藤井碧峰書作展「生活と書作品」

富山県は一向一揆のあった地域で、特にこの砺波・南砺地域は信仰の強い地域です。
自然と「南無阿弥陀仏」という言葉を覚えるのも、ドラえもんののび太のセリフにも時々「ナムアミダブツ・・・」と出てくるのも、富山の地域性かもしれませんね。(藤子不二雄氏は富山出身)

それだけに・・・。
色々と書こうかと思いましたが、今度にします。

藤井碧峰書作展「生活と書作品」

また表札もあえて飾ってみました。
身近に感じる書と言えば表札も欠かせません。
これもまた地域性の話ですが、富山は持ち家率の高い県ですので表札にも馴染みの深い地域となっております。

最近この手書き表札のご注文も多いのですが、それはもちろん他には無い本格的な表札だからです。
木材はヒノキ板を使用し、クリアースプレーをうっすらと塗ります。
とにかく品のある一品に、ということを意識して仕上げております。
ホームセンター等の表札は安いんですが、光り過ぎなのと字が俗っぽいです。

藤井碧峰書作展「生活と書作品」

表札の側面には私のサインも入ります。

何度もご質問を頂いておりますが、表札の字は落ちません。
表面が風化するくらいに過酷な環境に設置された場合には仕方ないとは思いますが、古い時代の木簡等が墨で書かれていて、それが未だに歴史博物館等で見ることができる
わけですから墨の素晴らしさが分かります。

見に来られる方には是非目で確かめて頂ければと思います。

なかには目の前で「見てもよく分からんわぁ」と仰る方もいるのですが(笑)、書は読もうとすると駄目ですね。

芸術としての展示を意識して制作しております。
読むということは”字”を認識しようとする意識が強いからです。

無論、誤字脱字の無いように気を付けておりますが、漢文の授業と違って一般人にとっては読めたからどうだという話であります。
パッと見た時の雰囲気で感じて欲しい。 

そのためにも今回も一字書も何通りか取り入れてみました。
絵を見るような気分で、雰囲気から何か感じ取るようにして頂き、漢字作品はそれぞれにある言葉の意味を読んで頂ければ、伝えたかったことも分かると思います。

「誠」書道直筆パネル作品

この記事の著者

藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。

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