藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
先日の立山山頂 雄山神社への看板奉納の件に関連してですが、多くの山に置いてある記念撮影用の看板は不法投棄だということをお伝えしました。
確かに我々登山を楽しんでいる者としては記念になる良い存在ではあるのですが、実際には不法投棄の扱いです。
こういうことを書くと、「そんな難しいこと言うなよ」という声も聞こえてきそうなのではありますが、実際Instagramで【剱岳】と検索するとその酷さがご理解頂けるかと思います。
( https://www.instagram.com/explore/tags/剱岳/ )
看板やら剣のオモチャやら5個以上は置いてある模様です。
記念撮影用に持ってきたものだとしても、剣のオモチャはあからさまに放置していったものでしょうし、他の看板にしても好意で置いて行ったのだとしても、その行動をとった時点でアウトなわけです。
この現状を知って頂くためにも北日本新聞さんの新聞記事は有難い存在ではありましたが、実際には良い点ばかりが伝わったものかと思います。
それで先日より立山のとある会社のブログに、この看板の件に関して掲載して頂けないか。
せめて不法投棄の件だけでも・・・、と投げかけてみたのですが返ってきた答えは、
「藤井さんのホームページさんでも拡散されているし、北日本新聞さんでも大きく取り上げて頂いているので、こちらでの掲載は見送らせて頂きました」
とのことでした。
これが悔しくて、このブログを書いているんですよね・・・
もちろんブログ掲載の義務があるわけでも無いし、そこを問い詰めても土地の保有者でも無いし仕方ないようには思います。
しかし、立山黒部の恩恵を受けて仕事をしている企業がブログで告知するのと、そこら辺の書道家がブログに書いているのとでは行って帰るほど意味が違ってくるわけですね。
情報というのは何を求めているかによって、辿り着く媒体も変わってくるし、ネットでしたら対象とするホームページも変わってくるし。
そういう意味でも、某ブログは山好きの中では圧倒的に人気だし、見る人の層が全然違うわけです。
個人的な想いがあり過ぎたのもありますし、私の投げかけ方の問題だったかもしれません。。
この件はこのまま終わらせるつもりもなく、先日一緒に立山に奉納登山をされた土肥さんも環境省中部山岳国立公園立山管理官事務所に話をしに行ってくるとのことです。
私も微々たるものかもしれませんが拡散したいと考えています。
この仕事を始めるもっと前からそうですが、伝えたいことがある、言いたいことがあると思って独立したと言っても過言では無くて、少しでも知って頂けないと後悔するので頑張ります。
物は奉納したけど一番の奉納は、神聖な山にある不法投棄を無くすことかと思います。
気楽な感じでこの不法投棄された看板、オモチャも設置していかれたのかもしれません。
でも山を私物化してはいけません。
その昔、今昔物語では「立山は亡き人の魂の集う山」とされていました。
今自分たちの生きている時だけでなく古き時代を生きた人の想いも立山の地に眠っているということです。
これは宗教観や価値観によって見方が変わるでしょうが、少なくとも先日より雄山神社や立山博物館、立山に関する書物を読んでいる限り間違いないように思います。
元々の看板奉納における主旨と異なってきてはおりますが、立山を自然を愛する者として少しでも状況が改善されれば良いなと思います。
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