藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
今年の3月いっぱいで6年間勤めた会社を退職し、4月に12日間に渡る男の1人旅として愛車インプレッサで長旅に出ていました。
私からしても他人から見ても大変貴重な経験をしているのでここに記します。
※半年以上前なので記憶を取り戻しながら書きます(^-^;
題して、
「2018年4月9~20日 富山~九州男の1人旅 12日間総集編」
1日目:富山→愛知
2日目:愛知→京都→奈良
3日目:奈良→大阪
4日目:大阪→兵庫→岡山→広島
5日目:広島→山口
6日目:山口→大分
7日目:大分
8日目:大分→熊本→宮崎→熊本
9日目:熊本→長崎
10日目:長崎→福岡→山口
11日目:山口→島根→鳥取
12日目:鳥取→福井→富山
内容が濃すぎて大変長い記事になりますが見る価値は大いにあると思います!
綺麗な風景写真も沢山取り入れて参ります^^
4月9日6時5分に富山の自宅を出発。
富山から愛知方面に行くとき、いつも下道で高鷲ICあたりまで行きます。
理由→楽しいから笑
そんな感じで愛知に移動し最初の目的地、常滑市へ。
「常滑焼」という焼き物の街って言うことで、その観光の場所を午前中ずっと歩いていました。
こんな土管に囲まれた細道を歩いてみたりして。
他にも焼き物の置物やさんがあったりして中に入ったりしたんですが、そこの主人さんが登山好きでして立山の写真が飾ってあったりしてご縁を感じました。
午後からは半田市のミツカンミュージアムへ。
この施設、無料なのに物凄く良いんですよね。
施設も新しくて凄く良くて、竹中工務店の建設物件だったでしょうか?
本当に無料でここまで良い体験型施設見たことない。
回し者じゃないけど本当に良い施設なんで近くに御寄りの際はおすすめです!!笑
その日は知人のお店にて一泊しました。
早朝に愛知を出て京都の比叡山延暦寺に向かいます。
(途中で三重、滋賀通ってます)
(本堂は工事中でした)
天台宗、最澄の開いたお寺です。
↑を暗記するにあたって中学校の時、
①てんさい⇒てんだいしゅう・さいちょう
②しんくう⇒しんごんしゅう・くうかい(真言宗・空海)
と覚えました笑
私は浄土真宗西本願寺派です。
そんな人間がこんなお寺さんに来て良いのか?というと良い。笑
何故かというと親鸞にしても法然にしても日蓮にしても、皆この延暦寺で修行しているわけです。
だからその親元となったお寺さんに参るのも良いということですね。
下山して銀閣寺(慈照寺)へ。
過去に京都に2回行っておりますが、金閣寺ばかり2回行っているので初めてでした。
↑の写真が非常に素晴らしくてですね、自分で撮っておきながら感心します笑
庭が非常に美しい場所でしたね。
次に南禅寺へ。
「絶景かな」とはこの場所に言われたこと。
所々美しい、だけどそれに触れすぎるとブログ終わらない。。。笑
これデジイチじゃないのに頑張りました。
私のお気に入り写真の10本の指に入ります。
二条城も初めてでした。
初めてだと言うのにいきなりチケット販売機で釣銭切れトラブルに巻き込まれましてね。
たまりませんね笑
大政奉還という歴史的に非常に大きな役割を果たしたその場所を見てきました。
徳川慶喜か、懐かしい。。。
次に龍安寺へ。
ここは本当に大好きで、どうしてこんなに余白の美があるのk(略
書道をしているうえでの私の美的感覚は、この枯山水の美しさに通じております。
嵐山・天龍寺へ。
観光地として有名過ぎるので見慣れた風景ですね。
天龍寺の裏の竹林にも行きましたが、「絶景!絶景!」と言われてますが大したことなかったです(^-^;
人多すぎるし、あれを綺麗に写真撮るには結構条件が限られてくると思います。。。
その後は下道で奈良へ移動。
いつも書道用品のネット通販でお世話になっている書遊さんの本店にお邪魔しました。
夕飯は「洋食ふじい」さんへ。
行った理由→ふじいさんなので笑
そういう理由だけで決めたんですが、日中沢山歩いたのにビジネスホテルから2キロくらいありまして非常に苦しみました(;^_^A
その後、ビジネスホテルの水の臭さに驚くワタクシ。。
富山ってやっぱり水綺麗だな。
朝から東大寺へ。
大仏様顔大きかった。。。笑
今でさえこんなに大きいこの建物が昔はもっと大きかったと思うと凄い、凄すぎる!!!
裏に行くと鹿さんが沢山いました。
富山で鹿というとカモシカなのです。(でも正しくはウシ科)
こんなに奈良では身近な動物なのですね、色んな場所にフ〇が落ちていて恐怖でした。
正倉院にも行きたかったのですが、時間が早すぎてのぞき見して帰りました。
興福寺へ。
とにかく建物大きいのばかり!!
木造であれ国が関わると本当にすごいものが出来上がるんですね。。。
次に宝来山古墳(垂仁天皇陵)へ。
湖に浮く島にしか見えませんね。。。笑
小学校の頃から古墳が好きでして、特に前方後円墳が好きだったりします。
近くにあるがんこ一徹長屋へ行き、いつも書道の用具でお世話になっている墨運堂さん、博文堂さんへ。
次に鑑真で有名な唐招提寺へ。
やっぱりここも建物デカい。。。
木造でこれですか。。
聖徳太子で有名な法隆寺にも行きました。
こんなところに落書きするような人がいることが信じれません(-_-;)
ここから大阪へ移動です。
マニュアル車での移動なので都会の中は非常に疲れます。。。
ここでまさかのハプニング。
藤田美術館が休館中で、見たくて仕方がなかった曜変天目茶碗が見れないことに( ノД`)シクシク…
諦めて大阪城へ。
時間が無さ過ぎたので下から眺めるだけ笑
というのもこの日は豊中市の大学時代の友人宅に泊めて頂く約束だったのです。
中国人のご家族の中に私1人お邪魔させて頂きました!
白鹿酒造、菊正宗酒造、白鶴酒造へ。
一番良かったのは白鹿酒造の見学施設が充実していて素敵でした。
こういう場所は運転してると日本酒の試飲ができないので我慢の連続で辛いです(^-^;
午後から岡山へ移動、鷲羽山展望台へ。
天気は今一つ、またいつか来るからな。
天気が微妙な関係でサッサと広島の福山市へ移動してビジネスホテルへ。
この日は書道の仲間にお会いしに筆の里・熊野町へ。
仿古堂さんにお邪魔しました。
自分の書道人生を変えたと言っても過言ではない「暖心」という筆を作っているのがココ。
職人さんにもお会いさせて頂いて、筆づくりの説明も頂いて本当に感動。。。
筆の里工房さんにも寄りました。
筆のあれこれや歴史などが分かってますます藤井は書道筆オタクに笑
それからマツダミュージアムに向かうも休館中で、宮島に行くものの時間が微妙でスルー。
一気に山口の下関市にある火の山公園へ!
↑分かりますか?この美しさ!!
「生きてて良かった」って素直に感じました。
仕事を辞めてこの旅に出たことも、全て正解だったと。
九州上陸を目の前にして下関で一泊しました。
関門海峡を渡り九州上陸!
そして門司で富山で車で一緒に遊んでいた友人と合流。
彼とは学校は一緒だったことは無いけど、小学校の時にバレーボールのスポーツ少年団で一緒、
中学校では卓球部で一緒、車運転するようになってからはセリカ仲間で一緒。
不思議な縁がありましたが、嫁さんの実家のある福岡に引っ越ししていたのでした。
とは言え福岡でおススメの場所がない(そんなわけないやろ!笑)ということで大分へ移動。
いいちこワイナリーへ行きました。
次に別府へ。
別府地獄めぐり!ということで色んな地獄を見てきました。
そのあとは温泉へ。
別府には色んな線質があって凄いですね!というかどこからじゅう湯気出ててヤバいです。
夕方にお別れして、Instagramで出会った書道仲間3名と合流!!
ここから次の日の9時までずっと書道してましたよ・・・笑
色んな字書いたり、他人の書いているのを見たり、マニアックな話したり。
本当に楽しかった!!
そのうちのお2人とは翌日も一緒にいて、アパートに泊めて頂いた方の新車の納車に立ち会ったり笑、書道用品店に連れて行って頂いたりと有意義な時間を過ごしました。
そして夕方には別府湾を望む展望台へ。
大分の、特に別府地域を満喫した2日間でした!
なお2日間ともありがたいことにアパートに泊めて頂きました(;^_^A
朝からくじゅう連山方面へ。
ちょっと空気が霞んでますが、九州独特の山の形に心が高ぶります!
あ、私結構火山に興味ありまして気になさらないでください。。。笑
日本一の大吊橋「九重夢大吊橋」
なかなかの高度感でした♪
そこから熊本に入って鍋ケ滝、菊池渓谷へ。
こういう場所にこれば空が霞んでいても関係ありません♪
水が綺麗で緑が綺麗な場所って本当に癒されます!
次に阿蘇へ。
ここも空気は霞んでいたんですが、大地の広さ、阿曽カルデラの大きさを感じ取れて運転していて非常に気持ち良かったですね!!
それから宮崎の高千穂峡へ。
絶景スポットと言われる場所ではありますが、実際に現地に行ってみるとボートが岩にぶつかったりボート同士でぶつかっている音がうるさくて興ざめしますね。。。笑
それから熊本に戻って宿泊!!(熊本大きい!)
天気は今ひとつ。
Instagramで繋がっている熊本の方より勧められた熊本城へ。
熊本地震の影響が残っており至る所が崩れておりました。
その時しか見れない姿、ちゃんと見てきました。
移動して天草へ。
天草四郎メモリアルホールへ行ったのち、フェリーに乗って長崎の島原半島へ。
雲仙地獄。
最初この横の道走ってたら湯気で前見えなくて危なかった(;・∀・)
雲仙岳周辺をドライブした後、雲仙岳災害記念館へ。
この施設も災害の恐ろしさを知る上では非常に良い施設でした。
火山というモノがいかにおそろしいものなのか。
あんなに離れている場所からこんな場所まで被害が来るなんて驚きを隠せません。。。
ここから一気に移動して佐世保市にて宿泊。
早朝にホテルを出て九十九島展海峰へ。
ここは素晴らしかったですね。
朝6時で空気も澄んでいて気持ちいい朝でした。
その後日本本土最西端の神崎鼻公園に寄り、長串山公園へ。
綺麗なピンクが映えますね♪
本当に佐世保は美しい。
もっと先に行きたかったけど時間の都合で福岡へ。
Instagramで出会った書道仲間にお会いしてきました♪
その後志賀島へ。
有名な金印「漢委奴国王印 」の発見された島ですね。
ずっと富山新港で船に関わる仕事をしていたので船にも興味あってこんな写真を撮影したのですが、福岡の港が大きすぎてビックリ!
本当なら釜山じゃなくて福岡あたりがハブ港になっても良いのに、と思ったり。
いよいよ本州に戻ります。
↑門司側(福岡)からの景色。
なんて綺麗な景色なんでしょうか。
そして下関市の火の山公園にまた行きました。
何回来てもこの場所は良いかも。
関門海峡に船が往来していて、世界観が広くて、素敵な場所でした。
そのまま下関市で宿泊。
11日目 山口→島根→鳥取
早朝に起きて角島大橋へ。
見てくださいこの青い海!!
これは絶景認定です。(←藤井に認められてもね・・・笑)
山口から島根の海は本当に綺麗でしたね。
次に秋芳洞、秋吉台へ。
それから島根の出雲大社へ向かいました。
(中国地方の日本海側は高速道路無さ過ぎて辛いです)
呼び方おさらいしましょう、「いづもおおやしろ」です。
重要ですけど何となく「いづもたいしゃ」と呼んでしまいます笑
去年伊勢神宮に行っていることもあって結構小さくてビックリしました(^-^;
こういうものは大きさで表現するものではないのですが。。。
鳥取に入り大山(だいせん)に行きました。
見る位置によって全然雰囲気が違う大山。
火山は恐ろしいけど美しいですね・・・
そのまま海側へ行き米子で宿泊。
ここのビジネスホテルがシーツとか枕カバー洗ってないみたいでめっちゃ臭かった。
臭すぎて寝れないのと、ベッドも安っぽくて車中泊より疲れました(´;ω;`)ウッ…
12日目 鳥取→福井→富山
早く起きて鳥取砂丘へ。
ただの砂の丘と言えばそこまで笑
大きいけど大きくない、海が綺麗。
だけど一人で丘の上まで上がると寂しいこともあって遠く感じますね笑
その後はひたすら海沿いを走り続ける。
兵庫→京都はほぼひたすら運転に没頭。
そして福井の水晶浜へ。
「日本のハワイ」って言うけどそんなわけないやろ!って思ってましたがこんな感じ↓
北陸にこんな場所があったとは(;’∀’)
ちょっと~、良いじゃありませんか!!
前日のホテルがダメ過ぎて疲労が溜まっていたこともあって高速道路に乗って一気に富山へ。
4月20日14時58分帰宅。
総走行距離3386.1km
(※ガソリン貧乏マーク付き)
えらく長い旅でございました。
こんなに家を離れたこともないし、家族の子離れにも役立ったのではないでしょうか?笑
終わりに
よくある質問があったので勝手に答えます。
「行くところはどうして決めていたのか?」
どうしても行きたい場所には目星を付けておき、他はガイドブックを見て印象的だった場所だけ行きました。
行ったこともない場所に自分の運転で行くわけですからどれだけ行けるかも分かりません。
ただ私は早歩きなので観光地巡りは尋常じゃないスピードで回っております。
また、京都、奈良は車で行くと駐車料金ばかり掛かって大変です。
泊るところは友人、知人宅に泊めて頂く以外はあえて決めていませんでした。
当日の夕方になってビジネスホテルを決めるわけです。
つまりは進める限りひたすら進む。
それで「じゃらんアプリ」でホテル探しをする感じですね。
最悪の場合に備えて車中泊のための寝袋、土台作りなどはしてありました。
大まかな予定以外はほとんど決めていない。
これが男の1人旅の醍醐味ではないでしょうか?
社会人として生きていると、とにかく規則的であったり、縛られているような生活を強いられます。
だから自由でありたい。
しかしながら予期せぬことも起きます。
岡山寄らずに明石海峡大橋通って四国に上陸して、しまなみ海道で広島に行こうと思っていましたが、因島に刑務所脱走した人がいたせいで駄目になったり。。。(タイミング悪い)
鹿児島まで行って桜島見ようと思ってましたが、遠すぎて1日足りないことが判明したり。
最初は屋久島行くことも考えていましたからね。
物凄く省略した感があったり??笑
しかし、様々な変化に柔軟に対応しながら進める旅というのも楽しいものです。
道は何通りも選択肢があって、その時その時選んだ先に未来があります。
どれも間違いではありません。
何かしら運命的なもので導かれているのですから楽しいですよね。
この旅では書道の仲間に6名お会いしました。
皆さんに直接お会いしていなければ、今このように書道の仕事に携わることもなかったでしょうし本当に感謝しております。
出来ることならもう一度同じように九州に旅に出たい。
大学時代にこのような経験をされる人もいるかもしれません。
しかし22歳で見える景色と28歳で見える景色は全く違っています。
いつの時も人は進化し続けるものだからこそ、1人旅は誰にも邪魔されることなく純粋に景色やモノと向き合える、良い時となるはずです!^^
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