藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
昨日のネットニュースにて、「2019年発表!たまひよ 赤ちゃんの名前ランキング」という記事がありましたので、そちらに記載されていた人気の赤ちゃんのお名前を書いてみました。
書道家として書くので、それなりにカッコよくしたかったものの、奇をてらうことなく比較的読み易いレベルでの行書体にて書いてみました。
※命名書にて書く時には多少違った表現になります。
【男の子の名前ランキング】
1位 蓮/れん
2位 律/りつ
3位 湊/みなと
4位 樹/いつき
5位 蒼/あおい
6位 悠真/ゆうま
6位 陽翔/はると
8位 大翔/ひろと
9位 新/あらた
10位 大和/やまと
【女の子の名前ランキング】
1位 陽葵/ひまり
2位 凛/りん
3位 芽依/めい
4位 結菜/ゆいな
5位 紬/つむぎ
6位 咲良/さくら
7位 莉子/りこ
8位 葵/あおい
9位 澪/みお
10位 結月/ゆづき
「2019年発表! たまひよ 赤ちゃんの名前ランキング★」 より引用
一番最初に書いた字「蓮」が個人的に一番かっこよく書けた字になってしまいました。
こちらは書くにおいて特にこだわったことは無いのですが、書道を習われていた方ならお分かりのように”しんにょう”の書き方が難しいと思います。
それに加えて中のパーツとの位置関係、バランスも非常に難しいですね。
友人のお子さんが「蓮」と付く名前の子供だったので一度命名書みたいなものを書いたこともあり、字を書かれる方は一度おさらいしておいた方が良いかもしれません。
(書道家の人には余計なお世話ですよね・・・笑)
令和への改元の影響で、「和」とついた名前を命名される方も多いようです。
こちらは「和真」と書いた命名書ですが”真”という字をカッコよく書くのも非常に難しいです。
私は富山県民なので新湊市があるということで親しみのある字「湊」ですが、書き方によって雰囲気が変わってきます。
これが筆文字の楽しく奥の深いところで、書く対象によって合わせなくてはいけない、書道家の試されるところであります。
命名書も色々ありますが額に合わせて書体を変えるということも茶飯事です。
こちらの「結月」ですが、特に”月”という字が色々な書き方があり、組み合わせる字によって書体を変えたりします。
あと多いのが「凛」です。
こちらは”回””示”の書き方が2通りあるので、お客様に合わせて書いています。
個人的には上の作品のパターンの方が好きです。
「大翔」「陽翔」という名前についてですが、”翔”という字が非常に難しいです。
名前の響きは非常にかっこいいいのですが、真面目に書いて格好がつきにくい字ではあります。
さて、何でこの名前ランキングを必死で20枚書いたのかと言いますと、書道家として命名書の依頼を結構受けるためです。
自分にとっては予習のようなものではあるのですが、書道家と言えども依頼されてその場でさっと書いて最高のものができるとも限らないので、書体が多少違えど一度書いておくと大分気持ちに余裕が持てたりするんですよね。
しかし、このランキングも1~9月までの名前ランキングなので、もしかすると令和の改元の影響でもっと「令和」にちなんだお名前が人気になってくるかもしれませんね!
命名書が気になる方はぜひこちらの記事もご覧ください!
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