藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
3月16日のことですが早朝4時に富山を出て、徳島県立文学書道館へ行き【石飛博光-律動する書-】を見て参りました。
石飛博光先生の作品集も書籍も沢山持っているのですが、個展は見たことが無かったため、徳島は遠いけど無理してでも行かなくてはと思っていました。
3月26日までの開催となっておりますが、私の得意の”車で特攻ツアーにて”(6時間くらい掛かります)
こちらは3階展示場の雰囲気ですが、1回にも展示場は2か所ありまして、ボリューム満点の展示内容でした。
そして平日の朝一で行ったので、ほぼ独占して見ることができ、これまた良かったです。(というか最高です)
今回は過去作品も交えての展示ということでしたが、新作も何点もあり、「あ、これ見たことある作品だ」と思いながら、感慨深く眺めていました。
個人的には2001年の作品で、司馬遼太郎氏について、梅原猛氏が書かれた文を書いた作品が特に印象に残りました。
石飛先生の書かれる作品は、小さくてもスケールが大きくて、更にはサイズが大きい作品はとにかく大きくて、個展の案内の紙にあった超大作「富士山(草野心平詩)」は縦240㎝ x 横1653cmの作品は圧倒されました。
作品からの気迫も物凄く感じるし、異次元の世界を作り出されていたように思います。
こちらの揮毫動画はYouTubeで【石飛博光 富士山】と検索すると視聴できます。
そうして43点ある作品を見て、瀬戸内寂聴記念室や文学常設展示室を見て、約1時間半ほど展示を楽しませていただきました。
ひたすら圧倒されて、5月、7-8月に行う自分の銀行展示も頑張るぞ、と思いながら車に乗り込んでエンジンをかけようとしたところ、目の前に石飛先生の姿が!!
急いで外に出て、先生に挨拶をして、また館内に戻りました。(こんなことあるんですか笑)
中では他の書道関係の方々が先生の到着を楽しみにされており(帰り際に受付前を通った時に、何でこんなにお客様いるのに、展示室に入られないのだろうと思っていました)、便乗して先生の解説を聞かせていただけることになりました。
作品を制作した本人だからこそ語れる当時のこと、何を考えていたかだとか、内緒話もお聞きできて、凄く嬉しかったです。
トークイベントの日以外で東京から徳島にいらっしゃる日のことを一切知らずに、私は無理して予定をあけた日に行って、ゆっくりしていたからこそタイミングが絶妙に合ったのですが、少しでも早く帰ろうとしていたら先生に会えずじまいでした。
師石飛博光先生との出逢いも物凄く運命的に感じる点が多いですが、帰り道何かと思い出して感慨深くなりました。
どうして佐久全国臨書展の時、富山のこんな何の変哲もない若者に、あの時沢山の嬉しいお話をしていただけたのだろう。
そしてその後、銀座鳩居堂で行われていた新春展に行って、運よく先生にお会いできた時のこと。
他にも、ここには書けない思い出が無数にあります。
帰り道は淡路島で伊弉諾神宮に参拝してきました。
日本で最初の夫婦神「イザナギノミコト・イザナミノミコト」の二神を祀る最古の神社ですね。
昔この二神が日本列島をお生みになられ、その最初に生まれた島が淡路島。
神様に関わる仕事をさせていただいている身としても行かなければならない場所でした。
そして昨日はそのまま福井まで帰ってきて、大学の友人宅で宿泊。
意気の合う友人との時間はあっという間でしたが、変わらない2人でいることが幸せでした。
物凄く充実した一日、間違いなく記憶に残る日になりました。
石飛博光先生の個展【律動する書】に関する動画がございます。
URL:毎日新聞社【書のひろば】
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