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【しきの横丁】看板、【中野五区六区公民館】看板揮毫+α

木の看板への揮毫

いつも木への揮毫という意味では家の表札揮毫の仕事をよくさせて頂いているのですが、大きい看板を書く機会が続きましたので紹介いたします。  


〇【しきの横丁】看板揮毫
しきのギャラリー「しきの横丁」看板

富山市で骨董、美術品等を取り扱いされているしきのギャラリーさん店内に、フリーマーケットスペースとして「しきの横丁」がオープンします。

この度その看板を揮毫させて頂きました。
板の形が非常に良い味を出しているのですが、この板に合う字を考えて木簡調で書いてみました。
リズム感命だと感じたので、自分の中では結構思い切って書いた看板です。

若い力で美術の世界を盛り上げたいというこの店にも合う看板になったのではないかと思います。

・しきのギャラリー
〒930-0177 富山市西二俣427  


〇『中野五区六区公民館』看板揮毫
中野五区六区公民館看板揮毫

3年前に書いた杉の看板の風化著しく、在庫の桜の板にて揮毫。

書体は悩みに悩みましたが、ここは自分が生まれ育って、4歳から30歳まで水上先生のもとで書を学んだ地。
今となっては先生もここにいないけど、先生から学んだことは僕が脈々と受け継いでいきます。そんな意味を込めて、先生の得意だった楷書体にて書きました。

おかしな話に聞こえるかもしれませんが、起業当初は真面目な楷書と行書で仕事を繰り広げていくつもりでした。
それしか出来なかったと言えばそれまでですが、それでも世の中に需要があるのは見通しできていて、要するに今の時代にそれがちゃんと書ける人が少なくなっているということが分かっていたからです。
また、一般の方は創作作品にばかり惹かれるのではない。信頼される書道家になるために本当に大切なのは真面目な、純粋な書が当たり前に書けること。そこを見失ってはいけないという主張もあったように思います。

中野五区六区公民館看板揮毫

先生は高齢でもう目が見えないと言うし、もう見てもらうことすらできないのだけど、これからもここで学んだ楷書を大切にして、自分の書道教室で学ぶ生徒の皆さんにも多くを教えられるよう努めて参ります。  


先日、掛け軸納品のため箱書きをしました。
ほとんどが額装作品の納品のため滅多に書かないのですが、軸装の場合はこうして桐箱を準備して箱書きをします。

表札は表札に合う書き方をするので、あまり早書きをしないのですが、桐箱は特にそんなの気にせずにグイグイ書けます。
とは言っても、中身が古典臨書なのでその雰囲気からあまり離れないようには意識して書きました。 

掛け軸箱書き

木に直接書くのは紙と違って緊張感が増すのですが、これも場数をこなして良くしていくもの。
日々勉強だなと感じます。

この記事の著者

藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。

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