藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
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とある会社の社長さんと昨日お話していたのだけど、その方は物事の判断は大体40秒ですると言う。
僕は3分でやっていたから負けた気分だ。
でも要は多くの物事を判断するにはさほど時間が掛からないということで、話を聞いた時にピンと来たり、”ワクワク感”みたいなものがあれば今のところ上手くいってる。
逆にそうじゃないのに進めた大きな失敗もしてるけど。
『桃太郎の話』に例えて振り返ると普通じゃない。
お婆さんが川に流れてきた大きな桃を拾うわけだが、そんな得体の知れない不気味で怪しいものを家に持ち帰るのは異常行動だと思える。
更にはそれをパックリと割ってしまうわけで、とんでもないお婆さんにしか見えない。
実際には上流でも洗濯していた爺さん婆さんがいたかもしれないのに、不気味で取らなかった人もいるかもしれない。
また取っても気持ち悪くてリリースした人がいるかもしれない。
集中力あり過ぎて気づかなかった人もいるかもしれない。
でも多くの人が怪しんで手を付けなかったものに手を付けたことで新しい展開が生まれた。
そこには流れる桃を目の前にして考えている余裕はさほど無かったように思われる。
これはビジネス的にもよくあることで、起業時から自分が信じてやってきたこともIT業界からは理解してもらえるけど、周りからは冷ややかな目で見られていて、こうしてそれを基礎に生活を成り立たせられるようになっている現状がある。
得体の知れないものに触れるには勇気が必要かもしれないが、判断するための感性を磨き、すぐに動き出せるマインドを備えておけばチャンスをものにできる機会は自然と増えるように思う。
起業する前からクラウドファンディングやオンラインサロン等の流れには注目していたが世間の人は「なにそれ?」っていう状況だった。
そして説明してもリスクやマイナス面ばかり考えられるのが常だった。
多くの人に理解されないことはその瞬間には不快感や物足りなさを感じるかもしれないが、実際のところは多くの人が勉強不足なだけであって、決して恥じることではない。
(ちゃんと勉強して理解したうえで話したなら)
逆に多くの人が知らないのなら先んじて手を付けてしまえば第一人者になれる分野ができるかもしれない。
これは書道以外の分野でも言えることで、単純に自分が知らないからと言って避けるのではなく学んで、ちゃんと飲み込んでから判断し、「これだ!」と思ったらいち早く動くがよい。
大体の人はあなたと同じようなアイデアは持っている。
よく「アイデアを取られた。自分が実行する前にされて腹が立つ」という話もあるが、動かなかった方が基本的に負けである。
悲しくともこれが世の中の現実である。
とにかく拙速に動く。
自分の中で飲み込めたら信じてやってみる。
これによって道が拓けることがよくある。
多くの起業の場合「全く苦しい時期はありませんでした」ということはあまり無いように思う。
これはこれから起業を目指す人にとっては、自ら負の世界に足を突っ込むようで恐ろしい
ことのように思われるかもしれないが苦労することは悪くない。
自分は苦労だけを語る人間は好きではないが、『苦労したおかげで今の生活はよくなりました』という話をする人は大好きだ。
苦労だけを語る人は同情を求めているだけで、そこから生まれるものは何も無い。
できることなら希望に満ちた話を聞きたい。
そしてUP・DOWNのある人には物語がある。
自分はまだまだかもしれないが、それでもこのブログに書いてきたことは噓偽りのないことで、それを見てファンになってくださったという人もいる。
逆に物語の無い人は深いものを持っていないことが多い。
とにかく動き、世の中に揉まれて自分を鍛えることに損はないはずである。
よく「藤井さんは書道の学校を出られたのですか?」と聞かれるが、全く関係の無い富山大学経済学部経営学科の出身だ。
元々経営学に興味があって、起業を意識していたのだから自分にとっては大好きな分野である。
大学では戦略経営を学んだが多くは大企業の事例ばかりで、身近に感じられない内容ばかりであった。
今に役立っていることもあるが、実際に役立ったことはパワーポイントの使い方やケーススタディでの発表の仕方などがほとんどである。
実際に社会に出てからは、大学で学んできたことを現状に当てはめて考えたりしたがはっきり言って微妙だった。
しばらくしてビジネス書を沢山読むようになった。
2週間に1冊は買って読んでいたから相当な数になった。
大学時代よりもビジネスに対する実用的な知識がついた。
アイデアなども色々見たが、結局のところはアイデアを考え出す思考回路を学んだというのが実情で、これが一番大きな収穫であった。
また仕事の休憩時間にはニュースアプリで情報を沢山浴びるように読んで、最先端のビジネス、他にも多くのジャンルのことに対する知見を増やした。
今起業して3年目になるが、実質的に生きているのは社会人になってから自主的に学んだことであって、どちらも学ぶ姿勢に大きな差がなかったがそんなところである。
一番には”身の丈にあった経営学”であったというのが挙げられ、また”最新の経営学”を学んでいけたということが大きい。
大学の授業でも経営学を学ぶが、少し古びた情報であるように思う。
使用される教本が本になって、実際に授業を受ける生徒に理解されるまでには結構なタイムラグがある。
やはり情報は新鮮さが大切である。
今はあまり時間が無いこともあってビジネス書は読まないが、それでも情報はジャンル問わず沢山仕入れるようにしていて、勉強しているというよりかは面白くてそうしているというところが大きい。
よく他の人と仕事の話をしたりするが、そのジャンルだけを突き進んできた人は行き詰まることが多いように思う。
そのジャンルの人だけで話していると、何が根本的な問題なのか気づかないことも多いし、新しいことに手を出せないことも多い。
とにかく知見は広く持つことが大切なように思える。
仮に出来ないとしても手段を知っておくということが大切で、やはり何をするにしても学ぶという行為には道を拓く大きなきっかけになると言える。
チャンスというものは目の前に「チャンス」と書かれて転がってくるものではない。
だけど人が見落とすチャンスも、それを見抜くセンスがあれば見抜けるかもしれない。
センスを先天性のものと捉える人もいるが、磨いて良くなるセンスもある。
チャンスを確実に手にするためにも、学び続けるということに貪欲でありたい。
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