藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
8/26(月)は石飛博光先生門下・若手のグループ展【飛鴻会書展】に行ってまいりました。
私も出品を4点しておりましたので、その作品の紹介をさせていただきます
【岩と雪の殿堂-剱岳の荘厳なる姿に心奪われる-】(自作)
こちらは、富山県育ちで登山をする私が幾度となく見てきた剱岳の雄姿に抱いてきた想いを書作品にしたものです。
富山県内の多くの地域で見え、またどこの山に登っても剱岳を探してしまう私は、自然と心を奪われているのです。
しかし、その険しさゆえに容易に人を近づけさせず、私のようなミーハー登山家にはまだ手の届かぬ山であるようです。
この作品については少年の心に似たようなものを表現しました。
文章としては拙なるものかもしれませんが、5月ごろに上市町のハゲ山、中山に登った際に純粋に心から湧き出てきた感情を書作品にしたものです。
私たち創玄書道系には近代詩文書という、想いを自在に表現する書があります。
富山県に育った人間として、砺波野に育ったものとして、山が好きな書道家として。
これからも富山県を舞台にした書を生み出していきたいです。
【臨 褚遂良「枯樹賦」】
こちらは私が最も愛する古典です。
師の石飛博光先生に出会うきっかけとなった古典であり、今回は石飛博光先生の門下生のグループ展でしたので、この古典の臨書作品を出品するのが筋だろうと勝手に解釈。
いつもなら半切サイズに2~3行書きするのですが、今回は2×6尺サイズに書きました。
広い空間に飾っているためもっと太く、墨を多めにして書いてみても良かったかもしれません。
≪共通課題【元号を書く】≫
こちらは石飛博光先生の揮毫された令和の周りに、門下生がそれぞれに考えた元号をはがきに書いた作品を飾っています。
私は2点出品致しました。
【光安】
【開明】
これは行書でも全く違う書き方をしたのですが、自分らしいと思います。。笑
普段大きいサイズの紙にばかり書いていると、その雰囲気をはがきサイズに表現しようと頑張ってしまいます。
周りの方々のエネルギッシュな作品を見ていると、自分も挑戦したくなりますよね!
それ以外にも空間の取り方など非常に参考になることが多く、良い勉強の機会となりました。
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