藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
1月10日、母校富山大学の授業の一環として行われたEngineプログラム「しごとーく」にて、『富山で起業する 独立した4人の本音トーク』というテーマのもと講師をしてきました。
昨年に続き2回目の講演となりました。
自分が話したいことをただ話すのではなく、“自分が大学生だったら、こんな話を聞きたかったorこんな人に出逢いたかった”という人になるつもりで、自分の経験をもとに昨年より更に内容を煮詰めました。
とは言っても実際には基本的な内容は変わることなく、昨年出した答えは変わらず、その都度自分なりに答えを出すことに怯えずにやってきているなと感じた次第です。
この授業があること自体、正直言って羨ましいです。
もちろん自分に関しては、こんな授業が無かったからこそ考え悩み、苦しんでもがいて、その上で今の思考回路と活動があることは承知の上でです。
それほど起業した人というのは身近で無かったからです。
起業するにしても”起業魂”を持っている人に出逢えれば、起業に向かう心も強く持てていたのではと思います。
周りが起業の発想の無い多くの人に囲まれると、孤独感が相当あって生き辛かったものです。
自分に与えられた講演時間は15分で、この中で伝えられることは限られます。
更に表に出ない、多くの人にとって無名の書道家ということもあり、自分がどういう実績を持っていて、どういう活動をしているかを伝えないと、語ることも薄っぺらく感じられてしまいます。
その点、僕の場合は出逢いに恵まれて、良い物語を作ってくることができたため、それを語ることで説得力が生まれたかなと思います。
「”何をするか”より、”どう生きるか”を大切に」
「錬磨」
「意志あるところに道は開ける」
「負荷のかかる環境で人は成長する」
などといったキーワードとなる言葉を織り交ぜながら、若くてもそうじゃなくても、独立起業しようと会社員でいようと、人がより豊かに生きるために大切と思うことをお伝えしてきました。
最後時間が少し余ったこともあってアドリブで話した、ブラック企業や変態の話は(笑いで)盛り上がりました。
「ブラックだからこそ良くするチャンス(対象)があって、そこで頑張れば人は鍛えられます。その環境が微妙なら、どうせ転んでも微妙なんだし思い切ってぶっ壊してしまえば良い。負荷がかからない状況では人は成長しません。ホワイト企業は色んなことがスムーズに行われて負荷がかかりにくいですからね。」
「皆さん、是非変態になってください。他の人と一緒のことをしていても新しいものは生まれません。学生生活をしていると同い年や似たような人と一緒にいることもいることが多いと思いますが、その中で他の人と変わっている自分を愛してください。」
後の質疑応答の際にも触れたのですが、能登半島地震が起きて間もないタイミングだったからこそ、この言葉が出てきたような気がしています。
起こってしまったことはどうしようも無くて、これから残された人が生産的な活動をしていくうえで、”自分がどう向き合うか=どう生きるか”が大切だと感じているからです。
今だからこそできること、自分だからこそできること、それを常に意識していただきたいなと。
まだまだ伝えるべき内容が沢山ありましたが、それを伝える機会は今後の頑張り次第で生まれるのでしょうか。
話した内容は昨年の内容とほぼ同じでしたが、メインの内容についてはこちらの記事をご覧ください。
【富山大学Engineプログラム「しごとーく」にて講師をしてきました | 藤井碧峰|正統派書道家 (original-sho.com)】
と言いつつ、今回は上記の内容をAIを利用して簡略化して箇条書きし、話をするうえで遊びの部分を大幅に作りました。
その分、上手く話せないところもありましたが、生身の人間として熱量を高く持って話せた実感があります。
”相手に伝わらなければ意味が無い”
こんな意識も、昨年のこの場や他の機会でアナウンサーの方3名に出逢ったからこそ強く持つようになりました。
この講演で、少しでも気持ちが前を向いた学生がいたなら嬉しいです。
僕も絶えず挑戦することを大切にして、懸命に活動していきたいと思います。
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