INFORMATION

BLOG 書道家藤井碧峰流【本気の仕事論】

地元の【納涼祭大改革】|前向きに参加できる行事に

誰でも前向きに参加できる地区行事に

【砺波平野】自然風景ギャラリー「春夏秋冬」

私はずっと富山県砺波市の中野地区というところに生きている書家なのではありますが、小さい頃から地元行事というものに参加するのが苦手なタイプです。
とは言え、年を取るほどに役が増えていき、地域との関係性も密接になっていっております。

今回は夏に行われた、地元中野地区の【納涼祭大改革】のお話です。
今年はたまたま公民館長の御指名で文化部の部会長になってしまったのですが、「やる代わりに好き放題言うので覚悟してくださいね」という約束のもと(脅迫かいな)引き受けました。
極力は”役”というものを受けたくないのですが、これを機に嫌なことも改善すれば良いなと思ったのであります。
つまりは、自分のような人間でも、これまで楽しかった人も、誰でも前向きに参加できる地区行事にしようということです。

納涼祭における不満な点、疑問点

審美眼について考える

公民館部会長会議では、以前より参加して感じていたことを率直に述べ、「そもそも納涼祭は必要か?不要か?」というところから話し合いが始まりました。
そのうえで、コロナ禍で中止になって2019年以来の開催ということもあり、色々チャレンジする形でやってみようということになりました。

何度かの打ち合わせで、ずっと自分が問題視してきたことを指摘したのですが、それを記します。

【前売券販売について】
(a)夏の暑い時期に自分の区内を回ってチケット販売するのが大変(大体30軒以上の家に訪問)。
(b)回覧板で受注案内の紙回すと時間が掛かる&買ってもらいにくい。
(c)「~君やから買ってあげるちゃ」と言って買っていただけるが、当日来られなくて結局人のためになっていない。(そもそも)前売り券を売ったところで売った人(係の人)自身にメリットが無い

【商品について】
(d)焼きそばをその場で作っているが、作る側は3時間以上休む間もほぼ無く作り続けるため、肉体的にも精神的にも相当な疲労になる。そもそも焼きそばは絶対に必要なのか。
(e)以前の納涼祭で仕入れをしていた業者が地区外の業者であり、地区内にも飲食店が何店舗もあるのに、地元にお金が落ちていない、貢献していないのは筋が通っていないのではないか

【会場設営について】
(f)セパレート式の卓球台を机がわりにしているが、真ん中に力をかけると危ないし、そもそも卓球を愛している人からすると、大切な卓球台の上で飲食をすること自体があり得ない。それは子供の教育的にも問題である。
(g)例年は納涼祭当日の昼過ぎ(13時過ぎ?)に会場設営を行っていたが、この異常な暑さのなかでは危険であり、半日時間を作るのも難しいのではないか。

といった点が、僕の指摘した主なことです。

問題を改善するための考え方、改善した内容

審美眼について考える

ここからは改善するための考え方、結果として改善した内容について触れます。

【前売券販売について】の(a,b,c)については、自分のみならず周りの人も感じていることなので、今後その係として参加したくない人を一人でも減らすために、不満自体を無くす、軽減することが大切だと感じました。
前売券のメリットは予め販売予定数を計算できるということですが、その利用者もそれほどいなかったため不要であると判断。
一方で前売券は”整理券”としての役割もあるため、数日前から振興会館でのみ同じ価格で販売することにしました。
(c)に関連して、事前に買ったけど行けなかった場合や、当日にチケットを買い過ぎてしまった場合に、納涼祭後に設定した日に返金対応をすることとしました。

【商品について】の(d)に関しては、作り立ての焼きそばが美味しいと感じる人が当然多く、完全なる改善は難しいものの、(e)の流れで中野地区の飲食店に作っていただいて買い取る方向で決まりました。
これにて、係の人の苦しい焼きそばづくりは無くなりました

(e)に関しては、地区内の飲食店にお願いはしてみるものの、各店舗それぞれにやり方や、予定があるので、断られる前提で依頼してみるようにと伝え、結果として3店舗にご協力いただけました。
これによって、納涼祭をきっかけにお店の良さを知っていただける高いクオリティの商品をお届けできるという、僕の目指していた姿が見えてきました。
また、お店で作っていただいたものはお店側に損が無いように全部買い取りするという形で売り上げを保証しました
今回は久しぶりの開催ということで、どれだけ参加されるか分からないため売り切れそうな数を算出して対応しました。
今回仮に各店舗に協力を断られていたとしても全く問題無く、「一旦協力を投げかけたけど、断られたから地区外の業者に依頼した」という流れが出来、筋が通せるようになるという点を大切にしました。

【会場設営について】の(f)に関して、卓球台を使うのは論外として、足りないものは近隣地区やイベント業者に依頼して借りることにしました
(g)について、夏の外仕事は大変熱く、テントの資材も熱くなって危険です。
暑い13時過ぎの時間に設営しても、結局納涼祭が始まるまでに時間が空いてシャワーを浴びに一旦帰宅するのですが、それも地区内でも家まで近い人と遠い人がいるので、中途半端な時間が無い方が良いと感じました。
更には振興会館の東側が会場だったのですが、そこは夕方から建物の影になることもあり、16時過ぎから設営して、そのまま納涼祭を始める流れに変更しました

やるからには人のためになる、生産性のある行事に

以上が主に私の提案したことです。
他にも館長とのじゃんけん大会、抽選会などが提案されておりました。
今回は夏の祭礼にて流行り病が地区内に蔓延していたにも関わらず、いつも以上に盛り上がっていた、良かったとこのことです(自分は見事に参加できず)

一方で、一部のおつまみが売れ残ったりしました。
こちらは商品の見せ方(魅力の伝え方)に課題が残ったように思います。
あとは冷えた焼きそばの問題も残りますね。
それは公民館で持つ資材購入等で対応できたりもしますので、今後の課題です。

今回は色々と積極的に対応いたしました。
何せ自分の場合は仕事をしている時間が好きなこともあり、こういった時間が生産性の無い時間であった場合に時間が奪われた気がして非常にイライラしてしまいます。
つまりそれは人のためになっていない、生産性が無いということです。 

こういった地行事が、僕のみならず、参加する誰にでも生産性のある場となれば最高ではないですか?
そういった気持ちでやっていかないと、地区行事はどんどん衰退して、何もかも無くなっていく気がしています。

やるからにはやる意味、メリットを明確にという点でも、原理原則を見直す必要があります。
そして運営する係も、お客さんとして参加される人にも、来ていただくための仕組みづくりが非常に重要です。
地区行事は基本的に前例主義なところがあると思っておりますが、自分たちの行事にするために今一度一から考えてみる機会を作ると、非常に有意義なものになることでしょう。

今回の納涼祭は、企画段階より「納涼祭をぶっ壊す」と言いながら(危ない人)、色々積極的に改革を求めました。
おそらく我々がつまづいていることは、他の地域でも同じことだろうと思って、最初から情報共有する前提で進めておりました。
でも一番には、こういった改革・改善は、それに対して背中を押してくれるリーダーあってのことです。
良い時に役を受けたなと感じます。

他の地域の方々にも、また他のことにおいても、この記事が役立ったなら幸いです。

プライバシーポリシー / 特定商取引に基づく表記

Copyright © 2018 藤井碧峰|正統派書道家. All rights Reserved.
ショップリンク