藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
先日行われたとなみ夜高まつりにて、4年前に続き「西夜会」の大行燈の字を揮毫いたしました。
今年は大行燈16基と小行燈3基が揃ったため、コロナ禍前の姿に完全復活でしたね。
砺波市の夜高紹介ページによりますと、大正時代に始まったとされおり、豊年満作を願うこのお祭りは、大行燈がぶつかり合う「突合せ」が見ものということです。
私は事情により突合せのあった10日(土)には行けておりませんが、前日の9日(金)の書道教室の後に行ってまいりました。
こちらが手掛けた大行燈の字ですが、
・祝田祭
・西夜会
・獅子奮迅
の3点を揮毫しました。
ちなみに2019年の夜高の揮毫の際の記事はこちらです。
前のスマホのXperiaは2016年あたりから使っていた気がしますが画像が暗いですね。(今はiPhone)
前回の時は枠の箇所を無視して書いていたんですが、33歳になって大人になり、計算してちゃんと避けるように書きました笑
あの時は祝田祭と西夜会は隷書体で幅広に書きましたが、やっぱり行書の人間だから少し小さく見えても行書で勝負しようということになりました。
何よりも4年前より知り合いが増えているので、色んな人に”自分の字として”見ていただけたのが嬉しかったです。
結構紙が大きく大変な作業でして、この時代はこういった字を書ける人も減っているので、その中でも良いものを伝える場として大切にしていかなければいけません。
砺波市の街の方からお話を聞いていると、このお祭りの何か月も前、半年以上前から準備することもあるそうです。
地元に獅子舞行事しか祭りが無い者としては驚くばかりですが、それもまた文化だなと感じました。
文化を作り上げるには長い時間と労力が掛かるけど、無くなるのはあっという間です。
今回このコロナ禍のなかで乗り越えて、また元気に復活したということは、将来への明るい兆しのように感じました。
長い歴史を持つ書というものに触れる立場の者としても、出来る限り力になっていきたいと思っております。
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