藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
この更新が途絶える期間中、書きたいことがあって何度も更新しようと思うのですが、忙殺されてお盆休みもなく全力疾走しており無理でした。
さて今回は藤井碧峰書道教室の試みとして、書道教室Tシャツを作ってみたというお話です。
元々は金沢教室にて生徒さんが、「教室に行くのに良い格好が分からない」という話があり、そういえば子供たちも色んな動き(想定外の動き笑)をするので、親御さんも洋服着せるうえで汚れとか気になるだろうなと感じて、作ろうと思いました。
要は【教室に行くのに汚れを気にしなくても良いように企画したTシャツ】ということです。
分かりやすいコンセプトです笑
書道家藤井碧峰も起業時は筆文字Tシャツ販売から始めているため、相当こだわりましてね。
みんなが”カッコいい”、”着てみたい”と言ってくれて、尚且つ教室にいるというアイデンティティを感じていただけるようなものにしたいと思って、背中のプリント部分の言葉選びをしてみました。
それで「-道-意志あるところに道は開ける」と入れてみました。
これは私自身がどうしたいと思って教室運営をしているか、また生徒さんに何を願っているかを如実に表している言葉だと感じており選びました。
3色設定してブラック、ネイビー、チャコール、そして生地は綿とポリエステルを設定してみました。
他にもTシャツの色はあるので提案はありましたが、何せ汚れを気にしなくていいTシャツなので、そういう色だなということになりました。
チャコールは・・・、猫の毛が気にならないからという理由だそうです笑
当初は10枚も欲しい人はいないだろうと思っていたのですが、結果的にほとんどの生徒さんに購入していただいて驚きでしたね。
利益出す目的ではないので、枚数を増やせば価格も下げるという風に告知したのもあって、かなりお買い得なTシャツにはできました。
Tシャツは一枚一枚作っていると非常にコストがかかるので、大量印刷によるコストダウンの分かりやすい事例でした。(版代を全体の数で割るため)
Tシャツお渡ししてから教室のほとんどが同じTシャツの人ということで、部活動みたいな雰囲気に見えるようになりました笑
自分の席の前の生徒さんが着ていれば、「意志あるところに道は開ける」の言葉が見えるので、モチベーションがアップするという想定外の効果もあり。
「これカッコいいから裏面のデータ使ってホームページでも販売すればいいんじゃないですか?」という声もありましたが、書道教室専用にした方がみんなの満足度が上がると思うので、無しの方向でございます。
あとはご家族用にお求めになられた方もいて、この書道教室を温かい目で見守っていただけているなと感じます。
みんなには「このTシャツ着て悪いことしないでね」と伝えてありますがね笑
以前公民館まつり用の看板がわりに作ったこちらのTシャツだとそこまで人気が出なかったことでしょう。
あまり自分の名前をでかでかと見せたくないですしね。
これは教室運営でのちょっとした自治というか、理想の場にするための一工夫のうちの一つです。
やってみて上手くいかないこともありますが、どうしたら生徒さんに喜んでいただけるか、この教室をより愛していただけるようになるか、より良い字を習得していただけるようになるか、考える要素はたっぷりあって、それを実現していくための方法を日々試しています。
こうして考えることが、書道教室に参加される方のみならず、書道家藤井碧峰の作品・商品を購入される方とのやり取りにも反映しております。
とにかく自分の頭で、本気になって考えないと、本当に良い答えは出せないものです。
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