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手数料の高いココナラと書道

とにかく手数料が高い

本格的筆文字デザイナー藤井碧峰を開業した当初は、ココナラというスキル売買のサイトに登録していたんですが、1カ月ちょっとで出品を辞めました。

このブログでは辞めた理由を生々しくお伝えしようと思います。

ココナラ書道家 

というのも実績を積まないと上位表示されないのですが、サービスを安くしないと買ってもらえないし、その間に手数料の高さに嫌気がさしてしまったからです。

「ココナラの販売手数料が高い」というのはネットでは大変評判の立っている話ではありますが、【25%+税】という恐ろしく高い手数料が掛かります。

ココナラに頼らない、ホームページでの自己集客力があればBASEの決済を利用することでサービス利用手数料は20%ちょっと抑えることができます。

となると5,000円のサービスなら1,000円、100,00円のサービスなら2,000円以上は確実に抑えられます。

ココナラ書道家

50,000円売り上げれば販売手数料として15,000円以上引かれるわけで、35,000円しか作家のもとには入らないわけです。
となると本来50,000円でしかできない仕事はどうするかというと、ココナラを利用する場合に限っては70,000円で提示するしかなくなってきますね。

出品者が払うシステム利用手数料は最終的に消費者に負担して頂かざるを得なくなります。
書道家としては、その差額の2万円があれば簡単な掛け軸や額作品も作れたりするので心が痛いです。

ココナラの手数料の高さはネットで評判の通りで、ココナラとしてはサービスへの集客のためのプロモーション活動に多額の資金を投入しているということなのですが、自分のスキルを売るために奉仕活動をしているような気分になるのは言うまでもありません。

ココナラでは外部サイトへの誘導は禁止されています
ココナラでのサービス購入を検討されている方は、一度気になった出品者のお名前をGoogleで検索してみると良いかもしれません。

その人のホームページに書かれている仕事の料金と、ココナラで書かれている料金は結構な価格差があるかもしれませんよ。
(そうでもしない限り損が大きすぎる)

価格が高い→書道が更に遠いものに

私が懸念していることは、出品者が自分の仕事としての利潤をちゃんと生みだそうとした時に嫌でも出品価格が高くなってしまうことです。

たまたまココナラで見つけた書道の筆耕サービス等はもちろんボランティアではありませんので、その点は大切に皆さん考えられていると思います。

その中で【サービスに対する適正価格】というものが悪い意味で変化していくことが怖いです。
ココナラに支払いする高い手数料がそれを引き起こしているのは言うまでもありません。

もちろん出品者は「誰のおかげで仕事が来ているんだ?」と言われると、ココナラのおかげなのですが、ココナラに30%近く利益を持っていかれていたら良い気がしないでしょう笑

以前私がココナラでのサービスを始めた時、1000円~の価格でサービスを提供していました。

ブログのタイトルを書いたり、かき氷屋を始める方の看板メニューの字を書いて詐欺に遭ったり♪

それで振り込まれた価格は730円でした。
何時間も掛けて書いてデータにしたのに富山県の最低賃金額下回ってますけど!!笑

しかも詐欺にあったほうは13時間はかけてやっていたので時給56円ですね。
更に3000円未満の額の場合、振込手数料が160円取られるという素敵なシステム☆

詐欺の話をするとキリが無いのですが、顔が見えない・会わなくて良いネットだからこそ平気で相手を騙す人間がいるということです。
常に全力で書道に励む私にとっては言葉にできないほどの苛立ちを覚えましたし、それが一番の辞めるキッカケになりました。  

しかし何故かまたココナラに復活してみる人

”BASEでは集客力があればサービスが成り立つ”というのは定説ですが、それには相当な時間と労力を要します。

ここであえてココナラに復活して、ココナラの言う集客力の良さを試してみるのもありかなと思いました。

ココナラ書道家

”世の中の書道家には【正統派】を名乗る人は沢山いるのですが、本当に正統派の人って一握りしかいなくて、何をもってして正統派と言えるのかを語れる人はいないのでは?”と思ってこんなキャッチフレーズを。

正統派とは古典を学ぶことは当然、その中でも王羲之という存在をどう捉えているかにもよります。
それについては私が常々このブログにて語っているところですので深く触れません。 

とりあえず出品しておくことで私の作品サンプルも掲載することができるので、サービスの注文が来なくても正統派の書道の字とはどんなものなのか、知ってもらえたら良いなと思います。

こればかりは多くの人が目にすることができる場所に出さないと無理なことですからね。
ただし心が痛いですが出品料金は先述の通り高めで記載します( ノД`)シクシク…

もちろんこちらのホームページで各種揮毫のご依頼を頂ければお得になります。

世の中のシステムの裏を突くようでいやらしくはありますが、【仕事に質に合った適正な価格を】と考えるとやむを得ないことではあります。

ココナラさんの高い販売手数料が改善されることを祈っておりますm(__)m

この記事の著者

藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。

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