北陸中日新聞「地域未来派」取材記事掲載|書家 藤井碧峰|富山県砺波市
書家への道は会社員時代を経ずにして存在せず
11月27日の北陸中日新聞にて、書家 藤井碧峰について取材を受けていた記事が公開されました。
「地域未来派」というコーナーで、【脱サラ「本物の字」求め】という見出しをつけていただきました。
【一人でも多くの方に本物の字を届けたい】というのは起業時からの事業目標。
この事業目標を達成すべく、様々な戦略・戦術を練って行動してきました。
それは自分が本物の字を書ける人間だと謳っているのではなく、ひたむきに本物の字を求めて古典名品学び続け、誠意込めて仕事に励み続ける、という意味合いです。
こう聞かれたらこう答えよう、ということも無く、聞かれたことにパッと答えるのが自分のスタンスです。
時々自分でも発言内容に驚くこともありますが、紡ぎ出された言葉の数々は偽りの無いことだからこそ、パッと出てくるなと感じております。
亡き恩師への想いは尽きることなく、弱まることなく、ここでも活字となって表に出ることになることになりました。
先日の書の三人展。
これは新聞記事でも触れた、亡き恩師に教わった良い仕事の仕方のエッセンスを、今の自分にできる最高のクオリティで体現したものです。
ただ作品を飾って先生方を紹介するのではなく、日本一の公民館まつりの企画展示を求めて。
それが亡き恩師への、感謝の伝え方の一つだと信じていました。
誰にも理解されなくとも、そういう一つの勝負をここでしていました。
普段はただの和室であっても、先生方を極力立派に見せたい。
だから自分の労力は無視して、今自分の作品展示でできること以上のことの数々を、徹底的に挑戦してみました。
その結果があの空間です。
小さい空間であっても誰にも負ける気はしません。
それは亡き恩師や、かつての仕事仲間から教わったことです。
ベストでは駄目で、如何なる時も完璧を求めて行動すること。
会社員時代があったからこそ存在する、自分の仕事へのこだわりです。
書家への道は、今の仕事の仕方は、会社員時代を経ずにして存在しません。
例えその事実をお客様が知っていようと、知っていなくても、徹底的に自分の全てを賭けて、一つ一つの仕事に向き合って、誠実に生きていきたいと思っています。