藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
毎年10月は非常にバタバタになる時期なんですが、10月21日に行われる獅子舞に参加してます。
そのためブログもまともに更新できずすみません(;・∀・)
私は獅子舞に参加して4,5年ほどになり獅子頭と笛吹きを担当しています。
その昔は一人一役が基本だったそうですが、どちらも人が少ないということでハイブリッドになっております(^-^;
頼まれなくても自分でネタを考えて積極的に字も色々書いてます。
これは祭りの親方の方々が読まれる文言を扇子に筆ペンで書いたものになります。
書道やっている身としては流れるように書きたいけど、読む方が困らないよう妥協点を見出しながら一発に集中して書いております。
扇子って難しいですよね。
これを書く際に気を付けたのは、
・墨液タイプの筆ペンを使用(水に流れにくい⇒雨に強い)
・左の行から順番に書く→自分の手で書いた字をこすらないように
・先に縦の線を鉛筆で引いてから書いて、書き終わったら線を消す
という点です。
これだけでも大分見栄えがよくなります。
獅子舞では幼馴染の結婚の御祝もあったのでこんなの書いてみました。
朱墨で「祝」と書き、他にも黒墨で「結」「婚」と書き、3人で着て御祝しました。
プリントするのと違ってTシャツに直接書くわけなので本当に緊張します。
極力濃墨にするのですが、朱墨はあまり濃くないので滲むか不安でした。
しかし実際のところ薄めの朱墨は全く滲まず、濃墨にした黒字のほうはかすれすぎて書きにくいという事態になり焦りました(-_-;)
ここの点はTシャツの生地によって滲み加減が変わりそうですね。
試しに在庫で持っていたポリエステル素材のTシャツに濃墨で書いてみましたが、生地の中になかなか墨が染みこまなかったため字が映えませんでした。
参考になるか分かりませんが、今回使用したのは墨運堂「玄宗濃墨」と呉竹「呉竹朱液」です。
世の中には布書き用の墨液であったり木に書く用の墨液というものが存在するわけですが、私の場合はいつも通りの墨液を使用します。
というのも、たったでさえ紙以外のものに書くのが難しいというのに、他の道具を使って上手に書けるか?というと微妙なところだからです。
これはそれぞれの方の考え方にもよるところと思いますので、実行される場合は自己責任でお願いします。
書道で一発書きとなった時に一番大変なのは準備です。
どこにどのような配置、大きさ、書体・・・で書くか。
そもそも書く対象の素材も大切です。
今回使用したユニクロの3枚入りで1000円弱の綿Tシャツ(下着?)は全然滲みませんでしたが薄いため裏写りしやすい感じでした。
練習で出てきた吸い取り紙(無駄になった紙)を中に挟み込んで書いたのですが、私の勢いが良すぎたのか、墨が多すぎたのか裏写りしたものもありました(;^_^A
そのため中にはそこそこの量の吸い取り紙入れられると良いと思います!
あと墨が渇くのに時間が掛かるので早めに書いてハンガーで吊るしておきましょう!
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