作品を書き続けなければ生きていけない
最近制作した作品をお見せします
今年はとんでもない忙しさで、絶え間なくやることがある状態で、前職の凄まじい忙しさを超えたなと感じている次第です。
「仕事は忙しい人に頼め」
他人が言って、自分が言って、体感してでもそう思います。
それほど良い経験と成長を繰り返し、僕のような若手の書家は誠実に前進し続けることができるのです。
【作品を書き続けなければ生きていけない】
これは起業時に実現すべき書家の姿で、今実際にその状況です。
さて、忙しいのは当然仕事がメインで生じていることではあるのですが、沢山の書作品を制作させていただいております。
その一部を今回紹介させていただきますね。
多種多様な姿で書作品は生まれる
手書き表札・看板の制作事例から紹介させていただきます。
地元砺波の先輩方にご依頼いただいて制作させていただきました。
1点目は砺波の沢田鉄工さまよりご依頼いただき「澤田」と揮毫した、楓の縮杢を使用した表札です。
いつもは表札ではこんな書き方をしませんが、書体はおまかせということで、思い切った書き方をさせていただきました。

書体は「木簡隷」で、今の”澤”の字に合わせて書かせていただきました。
今の”澤”というのも、昔の澤は”幸”の最後に横画がもう一本多いのです。
読みにくいので、こういう場合は今の人にも読めるように修正して制作します。
2点目は三輪等事務所さまにご依頼いただき、篆書にて代表のお名前「三輪等」と揮毫いたしました。
こちらも楓の縮杢を使用した表札です。
定番から外れるので、最初はどうしようかと思いましたが、いつも書道教室の生徒さんの印を彫ったりして篆書は取り扱うし、字の正誤確認の際にも篆書は見るので、これを機にチャレンジさせていただきました。

3点目はとなみ観光交通株式会社さまよりご依頼いただいて制作した、栗の材料を使用した看板です。
書く内容だけ決めて後はおまかせということで本当に楽しい制作でした。(オーダーメイドの理想の形の一つですね)
大きさまで自由で、実際に紙に書いてみて、ご依頼いただいた吉田社長やInstagramからのイメージで書体を決めていき、その書体を活かせる大きさを考えて縦が125㎝、横が24㎝としました。

「となみ観光交通株式会社」は平仮名から始まるので、字面としては難しいのですが、草稿より本番書きの方が上手くいくという。
先日納品してきたのですが、雰囲気が良い材料でして、現在飾り方を検討中ということで、どう収まるのか楽しみです。
こちらは木製の額装作品になります。
松栄エンジニアリング株式会社さまよりご依頼いただいて制作した作品です。
お取引先企業の新社屋竣工祝いにお贈りいただきました。


半切1/4サイズ(紙サイズ175 x 675mm)に書いた作品で、「敬天愛人」と揮毫いたしました。
木枠額のマットは合わせるのも難しいところがあるのですが、上質にまとまり嬉しく思っております。
このサイズは小さいながらも、なかなか堂々とした雰囲気になるので良いですね。
こちらは高級アルミフレーム額にて制作した作品です。
「慶雲應輝」という言葉を、木簡隷の雰囲気で制作しました。

色紙サイズでこの額にすると、恐ろしく高級に見えることが分かりました。
これまた贈り物にも良いサイズですね。
色紙というのは結構書き手を選びます。
小さく書いて大きく見せるというのが基本かなと思いますが、この額は更にそんな点を試される額と言えます。
他にも制作事例はありますが、一気に紹介するとネタ切れするので今回はここまで。
制作には条件があるもので、書く内容、サイズ、予算、額の仕様、道具の仕様など、様々な条件の中で最高の作品を仕上げるという使命を持っています。

お見積りの段階で話が無くなることもあるのですが、やはり良いものを書くには良い条件を自ら作れなければ意味がありません。
その点において、例え忙しくても、心に余裕があっても、ご依頼者様に対して誠実であることを大切にし続けなければいけないのが書家です。
懸命に歩み続けます。




