自分に賭けた10年間の戦いに対して想うこと | 藤井碧峰|正統派書道家

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BLOG 書道家藤井碧峰流【本気の仕事論】

自分に賭けた10年間の戦いに対して想うこと

起業前からの自分に賭けた戦い

今は2025年。
どうしても10年前、2015年の夏に想いを寄せてしまうのです。

いつになっても何を努力しても何者にもなれない自分が、中学生の頃から起業を志していながらも一企業に勤めていたあの頃、何度も壁にぶち当たりながら、苦しくても前向きに生きてきました。

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こちらは2014年の年末の日記からの引用です。

今年は本厄の年でしたが、個人的には絶好調な年だった気がします。
特に仕事は良い思いをさせて頂きました。

4月に異動で違う部署に異動になりました。
以前の部署では自分の得意な仕事があって、社内外問わずたくさんの方に認めてもらえました。
仕事してるだけで楽しくて気分が凄く良かったんですが、それを異動というカタチで失いました。

異動してからは得意だった仕事は他の人たちが担当したわけですが、それから順調に回らなくなりました。
その結果、皮肉にも自分のいた頃が良かったと言われるようになりました。
そして未だにそんな話が周りからよく聞こえます。
嬉しいのかどうかと言われると嬉しいけど、残念と言えば残念・・・?

元々の勤務先は地獄だと思ってましたが、異動先も地獄だとしか思えていませんでした。
事故が多発してたり、雰囲気が悪かったりと、ろくなイメージがありませんでした。
また前任者が退職のため短い期間しか引継ぎがなく、尚且つ彼が仕事のことをあまり理解してなかったので大変でした。
また上司や周りの人も同じタイミングで異動でして、みんな良く分かってない状態で進めてました。
そんなレベルでしたが、とにかく周りの人が求めている以上の仕事をしようとして努力した結果、以前より凄く仕事しやすくなった、職場の雰囲気が良くなった、と言ってもらえるようになりました。
やっぱり直に評価の言葉を頂くと頑張れるものです。

入社してから何となく負い目を感じながら仕事をする日々が続いてましたが、自分なりに仕事してきたことが今年はよく評価されました。
ちょっとした成功体験です。
でも自分みたいな凡人にとっては大きな進歩です。
たくさんの人から必要とされる人間になれるよう、来年も頑張りたいです。

こちらは2015年の3月末の日記からの引用です。

ようやくというか、社会人になって3年経ちました。
大学時代にはゼミの教授から「どんなことがあっても3年は最初に入った会社で頑張ってほしい」と何度も聞きました。
その言葉を実行できて良かったなと思います。

1年目から色々とあったけどやる気だけでやってこれました。
でも2年目には本気で嫌になって教授をはじめ色々な人に相談しました。
もう何もかもが嫌になって、周りが全て敵に見えたこともあり、全てをリセットできるものならしたかった。
気が滅入ってしまえば尚更自分が自分じゃなくなり、何をするにしても怖くなった。

2年目の途中からは仕事の1つ1つがよく見えてきて、より良く仕事ができるようになりました。
そして全て敵だと思えていた周り人が味方に見えてきました。
3年間を終えてつくづく思うのは「仕事は信頼を勝ち取るゲーム」だと思います。
周りが自分を信頼してくれるようになれば仕事しやすくなるし、これほどやりがいのあるものはないでしょうね。
正直、どうしてあれだけの想いをして今も同じ会社にいるのか不思議にも思うけど、これで良かったんだと思います。

文章の最後を前向きな雰囲気でまとめる感じが、書き手が自分以外の誰でもないことの証明なのですが、いい加減これ以外のまとめ方を覚えることが出来ないのでしょうかね・・・。笑

でも確かに自分は前向きに生きてきました。
時々生じる壁はとんでもなく大きいもので、乗り越えられずに落下していった仲間も時々見かけました。

とりわけ大きな成功体験の無かった自分には、勤めた会社での自己の成長、成功体験は、中学生の頃からの起業に対する想いを再燃させ、自分自身を賭けたい、自分自身の力を試してみたいという想いに変わっていきます。

目立った才能なんて無くても、何か生きた証として後世に伝わるほどの大きなことを成し遂げてみたい。
出来ることなら父親が20代のうちに大きな仕事をしたように、自分も。
でも何をすれば良いか分からない。

仕事が辛く、息苦しかった頃、プライベートの時間は車でサーキットに頻繁に行って走ったり、車好きで集まったり、一日少しでも、5分でも10分でも字を書くようにしていました。
いつでも明るくいられたり、前進していない自分がいないと、もう終わってしまう気がしていたからです。

個人事業主とマニュアル車

2015年7月11日、以前より存じ上げていたとある経営者に車好きの集いで運良く出逢って、”この人に何か教わるべきことがある”と、この運を逃してはならないと強く感じ、後日知り合いを通じてお願いして場を設けていただき、お会いさせていただきました。

「中学生の頃からずっと起業したいと思っているのですが、何をすれば良いのか分からないのですが、どうやって探せば良いでしょうか?」
「好きなことをとことんやってみると良いよ。なんだったらウチで弟子入りでも無いけど、学んでから事業を始めても良いし。」

そこからとことん、自己投資と感じたものに対してお金も惜しまず、何の見返りも求めずに好きなこと、やりたいことをやってきました。
ビジネス書も70冊以上読んできましたが、改めて経営学、ビジネスの世界が好きだなと感じたりしました。

北日本新聞に掲載。立山奉納登山|富山県の書道家藤井碧峰

2018年の起業からの展開は、ここまでのブログをご覧いただければお分かりいただけることと思います。
何もないところから、人との出逢いを重ねて、身の回りに溢れる運を掴み取って、時には大小の失敗も重ねながら、事業として7年間生き残ってきました。
実際に歩んできた自分には、生きることの楽しさや嬉しさ、辛しいこと、苦しいこと、悲しいこと、色んな感情が積み重ねられています。

25歳からの10年というスパンで物事を捉えていますが、その10年後の35歳となった今を、具体的な姿では捉えていませんでした。
そもそも恩師の水上碧雲先生に、書道で食べていけることはほぼ無いものだと言われてきたので、また自分にそんな優れた才能があるとも感じず、書家になるとは一切思っていませんからね。

富山の田舎に生きて35年|富山県砺波市|書道家藤井碧峰

でも、自分に賭けたこの10年間の戦いに対して、戦いであるからには勝ち負けがあります。
僕は今そこに勝ったと思って良いと感じています。
皆さんはどう思うかは知るまでもありません。

起業した頃、自分に自信も無くて、信用できる人もほぼいない中で、自分自身のわずかな成功体験を頼って、一歩一歩前に進んできました。
営業の経験も無い、ホームページ編集の経験も無い、商品開発もしたことが無い、価格を付けた経験も無い、無いものだらけです。

でもそのおかげで、前例にとらわれずプリミティブな感覚で物事を判断して、考えて行動する基盤ができました。
無いものだらけでありつつも、会社員時代の経験や、高校の部活での経験、趣味の中で得られた経験は、今も背中を強く押してくれます。
それは物事の関連性を頭の中で導く思考能力、元々あったそれが更に発達してきたからこそ活きたものです。

書道における渇筆の魅力①|かすれの良し悪し

「”無”だけど何かを成し遂げたい」という状況からここまで来るのに、何が重要だったかと考えることがあります。
自分自身が実際にその場に身を置いて、問題だと感じることに真剣に向き合ったこと。(=自分ごと、身近な人の問題・課題)

つまりは、お金を稼げそうだから書道でやってみたいとか、書道がそこそこできるからビジネスになると良いなというものでは無いということです。
そこには、大学時代に経営学を通して学んだ「Solutionbusiness」の考え方が活きていて、きっとこれからも僕はこれを基軸に生きていくことと思います。

「百折不撓」|書作品の制作・依頼・販売|書道家 藤井碧峰

本気で向き合える態勢があってこその、書家藤井碧峰の今です。
それは自分ごとでもあり、他人のことながら、自分の手で大切に解決していきたいと思ったこと。
そこに純粋な熱意があったからこそ、手を抜くことなく、どこまでやれるかを日々考え、行動にうつし、お客様との良いやり取りを沢山積んでこれたのでしょう。

何をすれば良いか、何をすれば上手くいくか、何ができれば良いのか。
そんなの僕には分かりません。

そんなことより、自分が真剣に物事に向き合いたいと思う気持ち自体と、真剣に向き合ってほしいなと思います。
歩みを始める前に悩むより、歩み始めてから悩む方がきっと学びも多いはずです。

まずは歩み始めるために、自分自身に正直に、素直になることです。

白木峰|富山県八尾町|書道家藤井碧峰

この記事の著者

藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。

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