【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂 | 藤井碧峰|正統派書道家

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【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂

新婚旅行は車で、6日間、距離にして2,600km走りました

【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房

昨年10月のことですが、8月、9月に結婚式を終え、暑さが和らぎ、台風が落ち着いた頃に西日本方面へ新婚旅行に行ってきました。
目的地は、【広島~山口~福岡~大分~熊本~宮崎~大分~愛媛~高知~徳島~京都】という道のりで、6日間で距離にして2,600kmほど車で走りました。

仕事をこんなに長い期間あけることの恐ろしさを感じつつ、広島への出発前日も夜まで仕事をするというハードスケジュールの中頑張りましたよ笑
1年前までは、この書道家の事業を始めて以来、一日も仕事を休んだことが無かったわけなので、物凄い変化に感じたりします。
そんな仕事一筋な生き方をしていましたが、結婚というのは大きな変化をもたらす良い出来事ですね。

新婚旅行初日は広島熊野町で筆尽くし

新婚旅行中、仕事を休んだと言っても、初日から仕事絡みの場所へ行きました。
元々九州方面に行く予定でしたが、ちょうど良い場所に広島があるので行くほかありません。

熊野町に行って、いつもお世話になっている筆屋さんの一休園さん、仿古堂さん、久保田号さんに行き、筆の里工房にも行ってきました。
新婚旅行で筆屋さん巡りをする人もいないと思うのですが、筆屋さんに力強く支えられて、大切にしていただきながら活動してきた先に、この事業の現在があって結婚があったので、ご挨拶がてら寄りたかったのもあります。

この地は、起業前の男の一人旅でも寄った場所で、自分自身の変化も感じられる場所で特別なのです。

一休園さんへ

【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房

一休園筆センターと表示された大きな建物が印象的な一休園さん
会長さんにご案内いただきながら、中の作品展示室を見させていただきました。

【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房
【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房

筆職人が使っておられた筆櫛が置いてあったりして、毎日のように筆づくりをしていると櫛もこんなにすり減るのかと驚きましたね。

一休園さんと言えば、中学生の頃に、水上先生から「抱海」という粗光鋒?の5,000円ほどの羊毛筆を買ったのですが、それが今でいう藤井の”ポコポコした羊毛の渇筆”が出るきっかけになった筆を作られたという点で、そういう思い出の印象が強いです。

ちなみに10月に発表された立山酒造の限定酒「國酒探訪」の字も一休園さんの筆を使って書いたもの。
そんな報告を出来たのも、非常に嬉しかった訪問でした。

筆の里工房へ

一休園の後も会長さんにご案内頂き(ありがとうございます!)筆の里工房へ。
こちらは7年前に行っていますが、敷地内の池の周りをご案内いただきました。

【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房

熊野の筆まつりに関して、先生方が書かれた字がステンレス板に印刷されているのですが、師匠石飛博光先生の書「筆の響き」もありました。

【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房

大井錦亭先生、金子卓義先生、室井玄聳先生の書も!
他にも素晴らしい書が沢山あるのですが、ステンレスの板?に印刷されている感じもまたなかなか素敵でして、そんな看板も作ってみたいなと思いました。

【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房
【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房
【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房

池には鯉が沢山泳いでおりまして、さすが広島!と勝手に思っておりました。
筆の里工房の中は、筆の歴史だとか詳しく知ることができて楽しい場所ですが、そこは是非現地でお楽しみくださいね。

【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房

仿古堂さんへ

【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房

7年前にも訪問した仿古堂さんでは、会長さんに初めてお会いしました。
天来書院さんの動画で、師匠と一緒に筆の話をされていたのが印象に強く残っているのですが、特徴的な筆を作られるというイメージです。

【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房

10年前程もそれなりに一生懸命字を書いていましたが、試行錯誤しながら自分で筆を選んで、あれでもない、これでもないと悩んでいるいた中で、仿古堂さんの「暖心」という筆に出合った時に”これだ!”と衝撃が走りましたね。
それから自分の中にある自分を壊しながら、大きく前進させてくれた存在です。

【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房

仿古堂さんにある上田桑鳩先生の書の数々が非常にお気に入りでして、いつも良いなと見惚れてしまいます。
そんな展示場所で、会長に一筆残していってと言われて、恐れ多いながらに手を震わせながら書いてきました。
(右上に見える上田先生の「仿古堂」の書、良いですよね)

【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房

久保田号さんへ

【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房

昼頃に熊野町入りをしていましたが、あまりにも楽しく時間があっという間に過ぎて、夕方に久保田号さんへ。
遅くなって営業担当さんを不安にさせたのは内緒、会長さんもお越しいただきました。

久保田号さんと言えば、高校の頃まで自分は競書誌で写真掲載されたことが無かったのですが、「三島一楽」という少し太目の筆で書いたら写真に時々載るようになりまして。
自分の字が細目なのもあるのですが、それぞれの人の特性に合わせてそれを補うような筆選びをすることが大切だと学んだ出来事で、非常に印象に残っていますね。

【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房

久保田号さんでは3年ほど前から悩んでいた筆がありまして、どうせ僕しか買う人(使う人)はいないだろうと思っていた筆がやはり残っていましてね。
妻の背中押しもあって、新婚旅行の記念に最高級羊毛筆である「墨吐龍」を購入してきました。

最近は上質な筆ばかり買い集めていますが、元々は恐る恐る久保田号さんの「寿昌」を買ったのがきっかけです。
寿昌の毛を毎日触っているうちに、手先の感覚が研ぎ澄まされていったのか、筆の毛質と線質が頭の中で結びつくようになりました。

この筆は本来の良さを引き出せる人は本当に一握りだと思います。
なので、常にこういった「寿昌」や「墨吐龍」のような筆と向き合いながら、自分を鍛えていきたいですね。

【新婚旅行初日】広島熊野町の筆屋さんを訪問|一休園、久保田号、仿古堂、筆の里工房

筆屋さんあっての書道家事業

書道をしているから、書道家だからこそ、今回の新婚旅行で熊野の筆屋さん訪問があったというわけではありません。
いつも各社に筆選びの相談に乗っていただいているのはもちろんですが、応援&期待していただいているし、こちらもフィードバックできることがあり、その中で良い関係が生まれて客とメーカー以上の仲でいられるからこそ、旅の中でお会いしたいと思いました。

それを許してくれる妻の存在も有難い限りですが、これまで書道家として生させてくれた大切なご縁を、この地で感じてもらえたのではという想いがあります。
妻との出逢い・ご縁も書道のおかげですから尚更。

道具オタクの道具選び|主に羊毛筆の話。他に墨、紙、硯など

事業が軌道に乗ってからどんどん筆を買ってきました。
こんな作品にしたい!という時に、新しい自分を求めて毎週のように筆を買いました。
でもそれは自己投資でもあるし、書道家としてあるべき姿を自らやっているということです。

もっと沢山の筆に出合って、楽しい書道家生活を歩めるよう、頑張っていきたいなと感じた新婚旅行初日でした。

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