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BLOG 書道家藤井碧峰流【本気の仕事論】

「他者への貢献心と結果」「ブラックな働き方」「スタートダッシュの勢い」

他者への貢献心と結果への結びつき方

今回は私の頭の中にある、若い人が良い仕事をし、結果を出していくための方法、を書いてみようと思います。
ブラックな思想も多いのですが、どうしてそうなるのか、あくまでも事実に基づいて記します。 

【郡上市高鷲町】自然風景ギャラリー「春夏秋冬」
 

4年前の今頃は、何の事業をやるか判断しているタイミングで、まだ書道家になると決定はしてなかった時期です。

当時は自分ごときの実力で書道家なんて名乗れないと思っていましたね。
薄っぺらい肩書きの名乗り方をしたくない。
その言葉の定義を頭の中で考えていました。

もう一つの道は5月中に無理だと判断したのだけど、結局は自分が純粋に本気でやりたいと思えるかどうかが鍵でした。
やるからには自分の力で道を開いていかなくちゃならないのだけど、周りの応援無しで何かができるわけでもなく。
応援していただくからには、決してその人達を裏切ってはならない。

そんな気持ちのもと、難しい事業だから短期集中での勝負になりかねないと察しながらも、応援していただいた方々に必ずフィードバックはしようと決めて、言葉にして皆んなに誓っていたのでした。
フィードバックするとなると、ちゃんと行動を起こして、それに伴う結果が無いと、何の報告にもなりません。
つまりはそれ自体が誠や義の精神であって、自らを突き動かす原動力になったのです。  

【大日平】自然風景ギャラリー「春夏秋冬」

今ここまで活動してきて、身の回りでも事業やってみようとする人が何人もいましたが、ほとんどは土俵にすら立てないでいるというのが現状です。 
先に言っておくと、私は誰でも起業すべきだとは思っていません。
その人に向き不向きがあるので、自分の力を活かせるやり方で、手にしたいものを掴んでいくだけ。
会社員でいることは素晴らしいことで、自分はその環境に何十年も耐えられないから、他の人は凄いなと素直に思っています。

起業に関しては度胸、根性の問題もあるのかもしれませんが、やはり周りが沢山応援してくれるだけ、その事実に対する責任感を抱いてやっていくべきだと思います。
じゃないと周りの人が浮かばれない。
やっぱり他人の貴重な時間や、経験に基づくアドバイスを頂くことに対する、何らかの貢献心は大切です。
そうして循環させていくイメージを持って行動していたら、プレーヤーも結果を残すために頑張れるし、応援する側も応援して良かったなと感じられるのでは。
実際には応援していただいたことに対して何でもお返しできるものでは無いのですが、世の中という広い対象に向かって何かためになるものを与えていく、そんな心構えもプレーヤーにはあると良いのかもしれません。  

ブラックな働き方とは

【砺波】自然風景ギャラリー「春夏秋冬」

今の世の中では働き方について効率化、是正されることが多いなかで、疑問に思うことも増えてきました。
働き過ぎる日本人問題みたいな話です。 
確かに追い込み過ぎることについては、心も身体も破壊してしまうので良くありません。
一方で、良い仕事をするためにはどうしても時間は掛かってしまうというのも事実のように思います。

実際、自分の働き方は世間的に見ると相当ブラックです。
朝から夜寝る直前まで仕事していますし、休みも滅多に取りません。
忙しいのがスタンダードで、忙しいなかに更に忙しくなるというオプションしかありません。
でも頑張れるのは、やりたいことが沢山あるからで、それを一つ一つ大切にしてやっていると、どうしても時間は掛かるものです。
作品制作についても代金は発生しますが、それ以上の利益をお客様にお届けする気持ちでずっと制作しているため、自然とそうなります。

良い仕事をしている方々との交流のなかではブラックな働き方(笑)は共通認識です。
内容としても割に合わないことや、面倒なことを相当やっています。
そこにあるのは志でしょうか。
『志とは心の指す方向を言う』という言葉に先日出合いましたが、それぞれに純粋に思っていることに向き合って毎日を過ごしているなと感じます。
なので皆んな休みもあまり取りませんし、休みを取っても結局仕事に関連することを学ぶためのどこかへ行ったりしているなというところです。
時間を有効に使うには、【仕事に対する捉え方、考え方を改めること】が大切です。

実際には会社勤めしていると、なかなかポジティブ思考でいるのは難しいですけどね。
自分の時間と引き換えに労働を提供して、お給料を頂いているわけですから。
でも仕組みを考えると、学校はお金を払って勉強する場所で、会社はお金を頂いて勉強する場所です。
その点で言うと、めっちゃお得やんという話なんです。
捉え方次第では貰ってばかりに見える。  

【高山市清見町小鳥峠】自然風景ギャラリー「春夏秋冬」

私の会社員時代の最後1、2年の給料は、残業を全然しないので事務職員のなかでも一番低い水準だったのではと思います。
それと裏腹に決められた時間内に最高のパフォーマンスを出し切り、誰よりも会社に貢献しようとしてはいました。
輸出入コンテナの取り扱いをし、会社のなかでも一人に対する責任が極めて重いポジションにいましたから、税関さんや通関士、営業、現場作業員等、色んな立場の方々から日々学ばせていただき、様々なトラブルを未然に防ぐように努めていました。
取り扱い貨物は富山県内外から集結するので、それはそれは多種多様な品々を学ばせていただきました。
そんな仕事をしていたので、今の仕事においても関わってくださる企業の方々への理解が追いつくため、大いに役立っています。

それで給料が低いという点に関しては、他の方が言うほどあまり何とも思っておらず、「残業代が多いほど仕事の要領が悪い、自分の要領が上がれば作業員の作業効率も上がるんだ」という気持ちで、日々自分を試していましたね。
あとは今になって思えばお金を頂くこと以上に、沢山の貴重な経験をさせていただいたので、これが自分にとって一番の財産だったように思います。
つまり自身のキャリアを考えるうえでは、給料のみならず”自分の中に蓄積される財産”に目を向けるべきだということです。

こんなことを書いているのは、よく若手で退職されていく人が「こんなに働いて給料の安い会社、辞めていったるわ!」みたいな定型文のような台詞を吐くのですが、何か自分本位な考え方だなと違和感を感じていたからです。
その台詞が出ている時点で、会社で働いてきた時間に対する捉え方はポジティブなものでは無かったのだと思います。
捉え方次第でそれまでやってきた自分の行いに対する肯定感も変わってくるのではないでしょうか。  

スタートダッシュの勢いをいかに持続させるか

【立山】自然風景ギャラリー「春夏秋冬」
  

法律の下では認められないことなのかもしれないですが、何のせ結果を出すためにはある程度長い時間仕事することは大切です。
もちろん内容の濃い働き方で。
特に20、30代は。
集中力がどうこう言いますが、何だかんだで量をやった人が強いなと感じます。

今、記事を書いている私は32歳になってしまいました。(起業時は28歳でした)
大学卒業してすぐに朝から次の日の朝まで仕事したり、休み無しが数か月続いたり。現場事務員だったのですが結構肉体労働もして、時にはヤバい人に追い込まれて心身ともに追い詰められながら働いたりしてきました。
身体が疲れ切っているなかでの真夜中のパソコン作業というのも、なかなか厳しいものがありましたね。
しかも常に自分の仕事の裏側では現場作業員が待っているような仕事でしたから、プレッシャーもなかなかのものでした。

でも良いんです。仕事は忙しいのが当たり前だったので、忙しくすることに対する免疫力があるというか。
会社に行くのが辛くて生きることすら本気で辛かった24歳の頃、会社員生活があと40年近く続くのだと思うと、相当ゾッとしました。
そのなかでも6年間は精一杯頑張ったので、今いくらブラックな働き方をしても全然辛くないんですよね。
体力的なものは見る見るうちに落ちてきているのですが、精神的な忍耐力に関してはほとんど変わらず、会社員時代に築かれたものだなと思います。  

【立山】自然風景ギャラリー「春夏秋冬」

イメージのなかでは競技スキーのようで、スタートダッシュを決めてスピードに乗れないと、後から追いつこうとしても逆に段々引き離されてしまうという感じです。
だから20代、30代のうちに滅茶苦茶に働いて、その勢いを残しておくくらいの気持ちが無いと、長い人生の中の長い仕事生活のなかで結果を出し続けることはできない気がします。

でも、これはあくまでも良い仕事をしたい方への話であって、誰しもがそうすべきという話ではありません。
気楽に働きたい方には、それに応じた選択肢があると思うのでそれをすべきです。
しかし、「若い頃の苦労は買ってでもしろ」と言われるように、必要なものではあるようです。
特に考える要素が多いと、後の人生への好影響が大きいのでしょう。

大企業と呼ばれる企業に入ったとして、あらゆるものが綺麗な状態になっているのも捉え方によっては残念です。
ベンチャー企業やちゃんとしていない会社は発展途上で改善の余地が沢山あるため、それを上の方々のせいにせず、自らも改善していくつもりで捉えて様々なトライをしていくと、他では得られない経験値を得ることができますからね。  


と言うことで、、、
【何事も捉え方次第で自分の栄養に変えられます】
というのが今回述べたかったことですかね。

身の回りに起こる様々な問題的事象は、自分が成長するために起きていると考えると良いのです。
そうしていかなければならない!と言っているのではなくて、そうしたほうが楽なような気がしています。
ピンチの前にはチャンスしかない!!
問題あるなら早めに解決したほうが、後の時間お得ですからね。

あとは動かない人に限って欲なものですのですが、やっぱり動かないと得られるものは少ない、投資するところには投資しないと色々なことを諦めなきゃいけないので、諦めないで済むように努めたい。
お金を掛けることだけが投資ではなく、時間を掛けることも、時間を掛ける対象を考えることも投資です。

世の中の構造を原理原則に基づいて俯瞰して見ると、大切なものが見えてくるので、そんなことをこれからも記していきたいと思います。

この記事の著者

藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。

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