藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
私の書作品見ていて、「あれ?漢字とか平仮名しか書けないの?」ってお思いの方もいらっしゃるかも
しれませんが、カタカナの筆文字デザインもちゃんとできます!笑
一番インパクトの大きい「ゲス」本格的筆文字Tシャツを出してみました!笑
あまりおふざけな字だとあれなんで後ほどちゃんとしたやつを紹介致します。
カタカナは根本的に使う機会が少ないので自動的に登場機会は減りますね^^;
しかしカタカナは漢字の一部分を抜き出した字で、漢字のように書けるんです!!
開店早々悲劇がありまして、かき氷屋の看板注文を受けて一生懸命書いたものの、
注文をキャンセルされて代金が支払われずに逃げられてしまった事件がありました( ノД`)シクシク…
そんな残念な看板の字たちなんですが、有効活用のためこの度ブログにて使わせて頂きます!
◎カタカナの書体の例
こちらは発注者から「メインメニューなので目立つように」とのご要望があり、太めに、そして目立つように渇筆を多用して書いてあります。
筆文字デザインっていうのは書くのは簡単なんですが、全体を通して見たときに雰囲気が統一されていないと違和感があり、また見にくくなりますので難しいです。
そのため初めに書き始める前にイメージを頭の中で整えて、次に半紙に何通りか書いてみてお客様に字の雰囲気の確認を取ってから書いています。
◎漢字かなカタカナ交じりの例
こうなってくると筆文字の雰囲気合わせるのが難しいですよ笑
実際にはカタカナは小さめに画像処理して他の漢字や平仮名とバランスを合わせています。
どれかを強く書いたら他も合わせないといけないのでそこはセンスだと思います。
これ見ていたら甘いもの食べたくなりますよね^^;
これは金子鴎亭先生の作品を参考にして書いたものなんですが、先ほどのかき氷屋さんのカタカナの筆文字とは結構雰囲気が違います。
渇筆の出し方によっても字形の変化によっても筆文字の雰囲気は変わってくるので面白いですよね。
カタカナ筆文字デザインの基本的な考え方は
「漢字を書くようにして書く」
というのがしっくりくるように感じますね。
これは立山に行った時に記念撮影用に書いた1枚ですが、「あずきモナカジャンボ」を激しく書いてみました笑
書道的に見るとカタカナは漢字の一部ですので、漢字のような渇筆を用いることができるので楽です。
よりによって漢字、カタカナ、平仮名の3つが混在するこういう筆文字デザインの場合には、極力漢字に合うような書き方をします。
漢字に合わせる筆文字デザインとは、ここでは極力四角い書き方をすることを言います。
こちらの場合は筆遣いを徹底して同じようにしています。
ステッカーになったんですが、それほど大きくないサイズになるということで、『速そうな雰囲気』というものを大切にして書きました。
なお、この場合は余計な線が入らないようにイタチ筆で書いていたりします。
同じカタカナと言えども、書く内容によって道具を使い分けるのが本格的筆文字デザインですね!
CLOSE