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書道家 藤井碧峰 創業1周年

6/20は創業記念日

書道家 藤井碧峰、6月20日で創業1周年を迎えました。

2018年6月20日、藤井碧峰という屋号でこの事業が始まりました。

1年前は書道家と名乗るのが何となく嫌で、自分の中ではそんなに簡単に使う言葉じゃないと思ってました。
当時のブログを見るとそういう考えが見え隠れしていますが、今もそう思ってます。

誰でも書道家と名乗れば凄そうに見える、それが嫌いです。
書道家とは、自分の字に責任を持つことだと思っています。

TVなどで見るビジュアル系書道家は、誤字も平気でするし、責任も誠意も感じないから、だから自分は「誠」や「義」という言葉を大切にしています。

新選組グッズ「誠」筆文字Tシャツ

去年の3月31日に6年間働いた会社を辞め、沢山の別れがありました。
自分の会社だけで300人近くいたし、関連企業とか含めたら本当に沢山の人に囲まれて仕事をしていたんだなと思います。

その後、12日間の長旅に出て色んな人に会って、開業してからも色んな人に出会って。
この時は起業案も2つあったんですが、旅の中で意識はほとんど書道家としての道を考えていました。 

普通に会社員してたら出会わなかった人がほとんどで、当時なら予想だにしなかった方たちと今繋がっているし、これは自分の宝だなと思います。

この仕事は一人で過ごす時間が多いのですが、そんな中でも仲良くしている彼らと毎日のようにやりとりしているので寂しさを感じたことはありません。

最初は開業したけど誰にも目につかない、注文もこないネットショップやっていて、本当にこの先どうなるか分からない中で、他人にもあまり事業のことを話さずにいました。

小さい頃から習っているに事業のことを話したのもちょっと後からでした。
言われることが分かっていたからです。

「他人に笑われんようにちゃんと書かんなあかんぞ」

先生は何をどれだけ頑張っても、絶対に生徒が過剰に自信を持たぬように、常に厳しい言葉で緊張感を与えて下さる方です。

そんな背景もあって、書道教室も始めようにも始めるほどの自信も持たされず(笑)、今年の3月まで時期を待ちました。  

「押忍」本格的筆文字Tシャツ

1から始めた仕事なので、最初から受注があるわけも無く、有り余る時間は商品開発したり、不安消すためにいっぱい練習していました。

本当にお客さんに喜んでもらえる商品を開発することは難しいです。
会社員やっていた頃から、作品展にもあまり出していない割に結構な量を書き込みしていましたが、退職後しばらくは更に書き込み、自分でも多くの学びがありました。

そんな中で起こった9月の北海道の地震。
4月の旅で出会った信頼できる仲間とのチャリティー企画で、微力ながらもこの事業が役立てたことが嬉しかったのです。

一方で、他の方が素晴らしい字を提供されているのに、自分の力不足であまり売れなくて申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

第7回佐久全国臨書展授賞式

無所属で出した11月の佐久全国臨書展。
作品を書いていたのは8月半ば。 
正統な書を求めてきた自分のしてきた臨書に賭けて、一進一退のつもりで書いた枯樹賦で天来賞を頂き、また憧れの石飛博光先生にも出会いました。

他にも沢山大切な出会いがあり、色々気づかされることがあって、この頃から自分の中での書道家としての自覚が変わり始めました。

当初『本格的筆文字デザイナー』としていたホームページの肩書きは【正統派書道家】に改めました。
元々私は正統な書を求めています。
ただ何を語るにしても自分で正統派と言っていてもどうしようもない、周りの実力派の先生方が認めてくださったから正統派なのです。

この流れが無ければ書道教室始めることも無かったなと思ってます。
何か裏付けとなるものがないと指導者として押しきれないと自覚しているからかもしれません。

 

年明けからは良い流れが来て、日野新選組グッズの字に自分の『誠』を使って頂けるようになったり、楽天市場からスカウトされたり、デザイン事務所から日本酒ラベルの依頼が来るようになったり、令和の新聞記事、先日のとなみ夜高行燈の字の揮毫等々。

自分はラッキーだなと思うことも沢山ありますが、だけど全ては自分で蒔いた種がこうさせているんだと思います。

最初はオリジナル筆文字商品の開発から始まったこの事業ですが、今は結構作品を書いて仕事をしています。
周りからは「それが正しい姿だよね」と言われ、私自身自覚がありますが、その書道家としての正しい姿は簡単に辿り着けるものではありません。

こればかりは書道家にしか分からない世界かもしれませんし、藤井という人生を歩んできた人間しか分からないことかもしれません。
「最初から上手くいかないだろう、自分に限って絶対に順調に進むはずがない」
いつもそう思っています。

だからと言って手抜きするわけでもなく、自分で自分をだまして種だけは常に植え続けます。
その種の蒔き方にもコツがあって、それを自分で判断しながら蒔いていかなくてはいけません。

今の時代、ネットネットと言われ、あたかもネットさえ使えば誰でも成功するように思われがちですが、そんなに甘いものではないです。

甘く無いから、若手として何ができるか考えた時に、自分じゃないとできないことが
沢山あるので今はそれに賭けています。

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周りの協力会社の方々も、自分に期待してくださっています。
期待されているからには成功するしかないと思っていますし、今辛くても未来にはみんなで笑っていられたら良いなと思います。 

これからも誠意ある活動を続けて参りたいと思います。

2019年6月20日
藤井 碧峰

この記事の著者

藤井碧峰

1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。

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