【写真で解説】木製表札の取り付け方法|失敗しないためのポイント
【木製表札の取り付け方】初めてでも安心!失敗しないコツと手順をご紹介
先日事務所横(左側)にて、実験用の木製表札を2点取り付けしました。
手書き表札が時間経過とともに、木の色合いが変化する様子を記録に残すため、耐久性の確認のための設置です。

またこの記事では、藤井碧峰が手掛ける木製の手書き表札シリーズをご購入されたお客様が安心して取り付けられるように、実際の手順と失敗しないポイントをご紹介します。
※当然自己責任でやっていただきたいのと、お問い合わせ頂いてもお答えできません
※外壁サイディングの場合の取り付けの一例であり、コンクリート/モルタル 、タイルの壁に取り付けする方法は紹介できませんので、ご了承ください
◆ この記事でわかること
- 銘木表札(木製表札)の基本的な取り付け方法
- 必要な道具
- 取り付け時の注意点
- よくある質問とその対処法
1. 木製表札の裏面には「鍵穴(キーホール)」がついています


当方の天然銘木表札には、背面に鍵穴(キーホール)と呼ばれる取り付け穴があらかじめ加工されています。
この部分にビス(ネジ)を引っ掛けることで、壁面にしっかり固定できる構造になっています。
ビスの頭の大きさは鍵穴より少しだけ小さく、長さは壁の打ち込みの深さを考えてお選びください。
2. 必要な道具・準備
【必要なもの】
- プラスドライバー or 電動ドリル
- 壁に適したビス(屋外の場合はステンレス製など防錆タイプがおすすめ)
- メジャー(位置決め用)
- 鉛筆またはマスキングテープ(印つけ用)
- 角材(上から叩く用)
- 金づちorハンマー
- 水平器
- (場合によっては)3M等の両面テープ、コーキング
3. 取り付け手順
Step①:取り付け位置を決める

表札を仮置きして、大体の取り付けたい場所を確認します。
玄関ドアとのバランスや、来客からの視認性も大切です。
あとは木製であるため、極力雨風にさらされない場所に掲げることで長持ちしやすくなります。
Step②:ビスの位置を測る

壁の反対側に受ける部分(下地)があるかどうかを確認します。
どの高さにあるか、近くに石膏ボードの見えるところがある場合は、下からの距離を測ってビスの位置で定めたりしますが、無い場合は音での確認や下地センサーを使って確認すると良いです。

表札裏の鍵穴の位置を確認しつつ、壁の対応する位置に印をつけます。
正方形タイプと横広タイプの表札では2つ穴がありますので、水平をしっかり確認しましょう。
水平器を使いますが、スマホアプリの水平器を使うのも便利です。
Step③:ビスを取り付ける

印をつけた場所に、 そのままビスをねじ込みます。
ビスの頭を実際の穴の深さに合わせつつ10mm程度浮かせておくのがポイントです。浮かせすぎるとグラつき、埋めすぎると表札が掛かりません。

↑埋めすぎて失敗したの図。左回しで戻して、程よい出具合にします。
こちらは水の侵入等を防ぐために、穴へのコーキング等も検討されると良いかもしれません。
Step④:表札をかけて完成

鍵穴にネジの頭を引っ掛け、ゆっくりと下にスライドさせていき、穴に食い込ませていきます。
この際、食い込みが弱い場合は角材を当てて、金づちやハンマーで上から叩き固定します。
(執拗にやり過ぎると板が割れる可能性もあるため程々に)

要は鍵穴の上部分の細い溝は、ビスが食い込んでいった際の通り道となります。
全て通す必要もなく、動きが落ち着き、固定されたことを確認して完成!
斜めに傾けて取り付けされる際に、この穴が不都合だと言われる場合もあるのですが、斜めの場合は少し彫刻刀等で鍵穴の加工をされると良いです。
全て取り付け環境に適合した鍵穴は存在しないので、その点ご了承ください。
また、鍵穴の固定のみで不安な場合には、3M等の両面テープで表札下部を固定されると安心です。
4. 取り付け時の注意点
- 必ず屋外対応のビスを使用してください
- 表札の重量に対してビスの耐荷重が足りないと落下の危険があります
- あくまでも各自の家の設計を確認の上、自己責任でお取付けください
5. よくあるご質問(FAQ)
Q:屋外に設置しても大丈夫ですか?
A:はい。当方の天然銘木表札は屋外使用を前提として、クリアー塗装(耐候性塗装)を施しております。ただし、直射日光や雨風が直接当たり続ける場所では、経年変化や色あせの可能性もありますので、軒下や玄関ポーチ内での設置をおすすめしています。
Q:鍵穴のビス固定のみでは不安なのですが、良い対処方法はありますか?
A:施工の仕方によっては穴への食い込みが弱く、ご不安な場合もあると思います。基本的には、鍵穴のビス部分にて、表札の重量を支えているというように捉えて、ぐらつきを抑えるには3M等の両面テープで表札下部を固定されると安心です。
Q:自宅に穴を開けるのが怖いのですが、どうすれば良いでしょうか?
A:コストを抑えられる一方で、恐怖感も伴うのがDIYです。失敗した場合には修正する能力まで試されてしまいます。困った場合は地域の大工さんに頼むと良いでしょう。
最後に|表札を取り付けてみて

表札を取り付けした後の感想は、これまでお客様から頂いていたご感想を振り返るかのようでした。
表札を掲げた場所が明るい雰囲気になりました。
そして、この表札の特徴である厚みが、取り付けた後だと尚更重厚感を感じるということです。
お客様から、実際の表札は大きく感じると言われることもあるのですが、それはこの厚みあってのことでもあり、品質の良い材料であることで確かな趣きを感じさせてくれるからだと言えます。




家側には「藤井」という表札が掲げられていることもあり、何か月間もこの表札に何と書こうか悩んでいたのですが、ケヤキには【善次郎】、ヒノキには【碧山堂】と揮毫しました。
善次郎は我が家の屋号、碧山堂は事務所の名前です。
木の表札の良さは、時間の経過とともに少しずつ変化していくことであり、それを楽しみながらお使いくださいと、お客様にはいつもお伝えしています。
この表札も、私と家の歩みと共に変化し続けるのでしょう。
それもまたいつか写真とともに紹介できればと思います。