藤井碧峰
1990年2月富山県砺波市生まれ。平成生まれの若手書道家として、古典臨書に基づく正統派の書が持つ本物の字の良さを追求しながら、現代的で、誰よりも敷居の低い、身近な書道家を目指して活動しております。第七回比田井天来・小琴顕彰佐久全国臨書展 天来賞受賞。令和元年、日本三霊山 立山山頂 雄山神社峰本社に看板奉納。
INFORMATION
いつも名取札のご依頼を頂いている、長唄唄方の杵屋直吉先生が襲名されて宗家分家家元 十六代 杵屋喜三郎先生となられました。
お兄様は宗家十六世 杵屋六左衛門先生となられました。
それに伴い襲名記念演奏会を11月14日にイイノホールにて開催されるのですが、その演奏会のプログラム、チラシの題字を揮毫させていただきました。
・十六世 杵屋六左衛門
・十六代 杵屋喜三郎
・襲名記念演奏会
の字を書かせていただきました。
伝統ある文化に関する催しですので、雅味の感じられる書体を意識して制作にあたりました。
もちろん古典由来の雰囲気を求めて書いたのですが、引き出しを多く持つことは大切だなと毎回のように思います。
書く字は大きくても、小さくても雰囲気が伝わり、活字より確かな存在のあるものでありたいですし、小さくても字が潰れて読みにくいということは避けます。
書道に通じていない人であっても読めるということが、私の中で非常に大切にしているところです。
今回の「十六世 杵屋六左衛門」「十六代 杵屋喜三郎」の字は5㎜程度ですが、ばっちりです。
襲名記念演奏会のご開催、おめでとうございます。
成功を心よりお祈りしております。
以前お店の看板を書かせていただいた、富山駅北のリカーポケットみずはた様ですが、先日より外壁等の工事をされて更に看板が良く見えるようになりました。
そんなみずはた様で使用されているショップカードやステッカー等に使われる【越中富山】の字を依頼頂き、揮毫いたしました。
左が新しく作られたもので、右が以前使われていたものです。
私にとって筆字というのは、より強弱がはっきりして浅い深いが見えてくるものなのかなと考えています。
活字というものは字としての奥行きに限界がある気がしますね。
越中富山と、1字おきに字数の差が大きいので難しい制作でしたが、隷書でまとめてみました。
行書版もあったのですが、隷書の方が表情が出て良かったですね。
書き手自ら、何度も見返したくなる表情の字になりました。
バッグやTシャツにも入れてみる予定だとのことですが、こうしてご依頼いただいたお店の方々がグッズ化して楽しんでいらっしゃるのを見ると、書き手として非常に嬉しいですね。
私のノートパソコンの背面は、自分の書いた字をステッカーにされたものを貼り、少しずつ埋まってきました。
10月15日に発売された立山酒造限定酒【國酒探訪】ですが、リカーポケットみずはた様では数日で欠品状態になるなど、凄い勢いで売れているとのことです。
身の回りの方々も「買ったよ」と写真が送られてきたりして、書き手ながら非常に嬉しいです。
次の入荷は28日の予定とのことです。
お店に行かれる方は、お店横の看板ももちろん、中にある作品も是非ご覧くださいね。
私のお取引先ではなかやす酒販様でも取り扱いがあります。
先日、なかやす酒販の中山社長(中央)と立山酒造の岡本さん(右)と一緒にPRしてきました。
こちらでは地酒用の包装紙の字を書かせていただいているので、贈答の際には藤井碧峰セットで出すこともできますので、是非ご検討くださいね。
実際に私も人気の(言ってみたかった)國酒探訪を買って飲んでみましたが、今の日本酒の流行りも意識されつつ、立山らしいキレのある辛口のお酒になっていました。
お酒を飲み始めた頃から自分の日本酒のベースは立山の特別本醸造なのですが、他の方も仰っているように立山は醸造アルコールを添加する技術が高いです。
純米酒が好まれる世の中ですが、醸造アルコールは香りを華やかにしたり、すっきりとした味わいにする効果もあります。
美味しい日本酒を作るための手段であり、その美味しさは一つだけでもないという点でも、是非立山酒造の國酒探訪を味わっていただければと思います。
そんな國酒探訪、先日より何人かの先生方とお話していた時に”良いね”の言葉を頂き、物凄く満足感を得られました。
他には存在しない表情の日本酒ラベルながら、日本酒らしいラベルを求めて制作した、この挑戦的なラベルが世の中に受け入れられたことは大きな幸せです。
あまりにも色々な字を書くので、自分の得意とかもよく分からないほどの状況になってきましたが、それが古典を広く学ぶということなのかなと思います。
正統派の書道家として、今後の活動も楽しみにしていただければ幸いです。
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